【注意事項】Windows XP Professional(SP3)を適用した環境におけるディスクイメージ配信について
(2008年5月26日)
Windows XP ProfessionalにService Pack 3を適用した環境にてシステムリカバリ機能を利用する場合、イメージ配信およびWindows環境の設定に失敗する現象が確認されています。
現象詳細
プレインストールされたWindows XP ProfessionalにService Pack 3を適用した環境に対して、システムリカバリ機能のSysprepを動作させると、Sysprep実行途中の「プロダクト キー」画面で処理が停止する。
発生条件
- 対象OS
Windows XP Professional Service Pack 3
- システムリカバリ機能の対象となるサービスの種類
- ディスクイメージの配信
- Windows環境の設定
- (FPD)ディスクイメージの配信
- システムリカバリ機能のサービス設定
以下の条件を全て満たす場合
- 「環境設定にSystem Preparation Tool(Sysprep)を利用する」のチェックボックスがチェックされている。
- 「プレインストールライセンスを利用する」のラジオボタンを選択している。
原因
Windows XP Professional Service Pack 3を適用すると、OEMによる事前ライセンス認証時のプロダクトキー情報が削除されるため。
回避方法
Microsoft社が公開しているプレインストールされたWindows XPを大量展開するためのプロダクトキーを利用します。プロダクトキーの説明についてはMicrosoft社のサイトを参照してください。
次のいずれかの方法で現象を回避することが可能です。
- システムリカバリ管理機能でサービスを作成する際にSysprepの設定画面で「ボリュームライセンスを利用する」のラジオボタンを選択し、「プロダクトID」に上記のキーを入力したサービスを作成し、実行する。
- Windows XP Professional Service Pack 3の環境で、%SYSTEMROOT%¥\ystem32¥oobe¥oobeinfo.iniのファイルに以下の情報を記入し、システムリカバリ管理機能でサービスを作成する際にSysprepの設定画面で「プレインストールライセンスを利用する」のラジオボタンを選択し、実行する。
[Version]
ProductKey="XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX"
(XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXXの部分には前述のプロダクトキーを指定してください。)
現象発生時のリカバリ方法
停止画面の「プロダクトキー」に上記のキーを入力し、「次へ」ボタンを押すことで、残りの処理が動作します。
備考
本現象は、ボリュームライセンス版のWindows XP ProfessionalをインストールしSysprepの設定画面で「プロダクトID」にボリュームライセンスキーを設定した環境に対して、Sysprepを実行する場合は発生いたしません。