【注意喚起】2025年10月のWindows Updateを適用した環境に対してシステムリカバリ機能を実施する際にSysprepの処理を含めるとエラーが発生する。

(2025年11月5日 発行)


事象

2025年10月の Windows Update を適用した環境に対してシステムリカバリ機能を実施する際に Sysprep の処理を含めると次のエラーが発生します。
    SYSPRP Sysprep_Clean_Validate_Opk: Audit mode cannot be turned on if reserved storage is in use; hr = 0x800F0975

発生条件

Windows 11 25H2 の環境にて発生を確認しています。
    ※他のバージョンについては検証していません。

原因

Windows の Reserved Storage(予約済みストレージ)機能が有効で、そのストレージが何らかの更新作業やサービスで使用中であることが原因で発生するものです。
    この状態では Sysprep の Audit モードをオンにできません。
    Windows Update により Reserved Storage の動作や管理方法が変更されたものと推測されます。

対処方法

ディスクイメージ取得前の段階で雛型PCに対して以下の処置を行います。
    1.全ての Windows Update が適用されているか確認し、未適用の Windows Update があれば適用します。
    2.管理者のコマンドプロンプトを起動し、次のコマンドを順に実行します。
            reg add HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ReserveManager /v ShippedWithReserves /t REG_DWORD /d 0 /f /reg:64
            reg add HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ReserveManager /v ActiveScenario /t REG_DWORD /d 0 /f /reg:64
            DISM.exe /Online /Set-ReservedStorageState /State:Disabled
    3.コンピュータを再起動します。

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