Data e-TRUST

安心安全で自由なデータ流通を実現

データにトラストを与え、安心安全なデータ流通を加速

グローバルサプライチェーンやスーパーシティ、ヘルスケア、環境対策など、近年では個人や企業、業界を超えてつながるコネクテッドなデジタル世界の実現が求められています。これには、デジタル上のデータを信頼できる形でつなげて、安心安全に流通、活用させるデジタルトラストの確立が重要となります。

「Data e-TRUST」は、異なるサービス間や、個人や企業間の安心安全なデータ流通と活用を実現するAPI群を提供します。
本サービスでは、当社独自のIDYX技術、CDL技術により、流通するデータの発行元や所有権、真正性の証明と合わせて、データ取引の証跡を改ざん不能な形で管理できます。電子文書やデジタルコンテンツなどのデータに関わる、あらゆるオンライン取引にトラストを付与することで、お客様の業務課題や社会課題解決などを支援し、サステナブルな社会の実現に貢献します。

Data e-TRUSTの特長

「Data e-TRUST」は、セキュアでオンデマンドな分散データ流通の仕組みと電子証明機能、ブロックチェーンを拡張した柔軟でスケーラブルな台帳機能によって、異なるシステムやサービス間でのデータ流通の真正性と安全性を保証します。これにより、デジタル取引における個人や企業に関わるあらゆる情報の認証と、安心安全で自由なデータ流通の両立を実現し、金融や製造、流通、医療分野などにおける様々な課題解決や業種を超えたDXを強力に推進します。

セキュアな分散データの連携

ヒト、組織、企業をまたがるデータ連携を可能にし、データ提供時の個人/組織の同意やきめ細やかなアクセス制御などデータのオーナーシップや情報開示のガバナンスを提供します。

データの真正性を担保

ヒト、組織、企業を認証するための様々なデジタル証明書を提供し、色々なサービスの認証シーンで活用することができます。

改ざん不可能なエビデンス管理

ヒト、組織、企業でやり取りされる取引や活動の証跡を紐づけて管理し、バリューチェーンやカスタマージャーニーを高度に可視化することができます。

Data e-TRUSTの提供する機能

3つのコア機能により、エコシステムの場、業務プロセス改革、新ビジネスの創出を後押しします

各社のデータを秘匿管理し、企業間でのデータ連携をコントロールできる

個人や企業ごとに秘匿化された分散データベース間で、連携したいデータの項目をきめ細かく制御し、ユーザ本人による同意を取得した上でデータ送信を行うことにより、個人や企業をまたがるセキュアでオンデマンドな分散データ連携を実現します。さらに、個人や企業が、自らの多様なデータを自己管理したうえで複数の企業・サービスに渡すことで、きめ細かく流通先やプライバシーを制御でき、データのオーナーシップや情報開示のガバナンスを強化することが可能です。

様々な情報を電子証明書化し、流通・活用できる

活用するデータが正しい情報であり、かつ改ざんされていないことを保証するIDYX技術により、デジタル情報に対する様々な電子証明書の発行と活用を可能にし、デジタル取引でやり取りされる情報の真正性を担保できます。これにより、個人のスキルや経歴、企業の実績などのチェックによる認証プロセスの強化や、顧客情報の相互連携による契約手続きなどのワンストップ化、電子ドキュメントやデジタルコンテンツの著作権や所有権の管理といった、デジタル上での情報の正しさを担保したい様々な認証のシーンに対応します。 

様々な取引の証跡を、改ざん不能な形で管理できる

ブロックチェーンを拡張し、個人や企業をまたがった一連の取引履歴を柔軟かつスケーラブルに一元管理可能にするCDL技術により、個人や企業がやり取りする取引や活動の証跡を紐づけて改ざん不能な形で管理することができます。これにより、様々なデジタル取引履歴を、各事業活動の健全性や社会貢献のエビデンスとして活用可能になります。例えば、CO2排出量に関わるカーボンフットプリントや消費者行動データの連携など、サプライチェーンやバリューチェーンを高度に可視化し管理できます。

ユースケース

  • アイデンティティの証明
    個人や法人の経歴、資格、所属などの様々な属性情報の真正性をオンライン上で証明することができます。
  • パーソナルデータ流通
    ユーザ本人から同意を得たデータのみを、様々な企業やサービス間で安心安全に共有することができます。
  • サプライチェーンデータ連携
    サプライチェーンやバリューチェーンに関わる様々な企業間でのオンデマンドなデータ連携を実現します。
  • デジタルコンテンツの取引
    デジタルコンテンツを限定化・唯一無二化し、コンテンツの著作権や所有権の管理と流通の促進を両立します。

導入事例

正式導入長瀬産業株式会社 様サプライチェーンにおける煩雑で複雑な化学品ドキュメントの配付管理における業界課題解決への貢献

課題

化学品ドキュメントの配付管理が煩雑かつ複雑

解決

利用企業様の配付情報の秘匿化管理と企業間でのセキュアな情報連携の仕組みを実現

2022年10月より、化学業界で積極的にDXを推進する長瀬産業様向けに「Data e-TRUST」の先行提供を開始しました。サプライチェーンにおける煩雑で複雑な化学品ドキュメントの配付管理における業界課題を解決する新たなクラウドサービスとして長瀬産業様が提供する「DocuValue(ドキュバリュー)」に適用し、利用企業様の配付情報の秘匿化管理と企業間でのセキュアな情報連携の仕組みを実現します。

今後も当社は、「Data e-TRUST」の機能拡充にあわせて、長瀬産業様のサービスの価値を継続的に向上させ、ビジネスパートナーとして長瀬産業様のDXとビジネスの拡大に貢献します。

PoV株式会社帝国データバンク 様「日本版eシール」の社会実装に向けた実証実験

課題

実在する企業・組織により発行されたデジタル文書であることの真正性証明ができない

解決

法人認証に基づく「eシール」でトラストな企業間でのデジタル文書受け渡しを実現

帝国データバンク様と 「日本版eシール(以下、eシール)」の社会実装に向けた実証実験を実施しました。
本実証実験では、Data e-TRUSTと帝国データバンク様の保有する企業の存在証明に関するナレッジ、および株式会社BOX Japan様が提供するコンテンツクラウド「Box」を連携させ、「eシール」を活用するサービスモデル(プロトタイプ)を構築しました。当プロトタイプ環境を利用して、実業務で想定される法人組織間のデジタル文書の受け渡しにおいて「eシール」の付与および検証を行い、その有用性を確認しました。

今後も、すべてのデジタル文書を伴う取引が適正かつ円滑に行われる社会の実現を目指し、企業のDX化推進のため「eシール」の普及に取り組んでいきます。

PoV関西学院大学 様人材育成のためのトラストな学修情報の流通に向けた実証実験

課題

企業が求める人材、キャリアアップ・能力開発に必要な教育とのマッチングに向けて、個人のキャリアや保有スキルのトラストなデジタル情報流通が必要

解決

企業・教育機関・社会人・学生が、保有・蓄積している自身のスキルや経験の情報を、トラストに流通できるプラットフォームを創出

2022年度下期より、デジタル庁が公募する「Trusted Web の実現に向けた ユースケース実証事業」の一環として関西学院大学様と実証実験を行います。
本実証実験では、企業・教育機関・社会人・学生がそれぞれ保有・蓄積している、学修履歴や活動履歴、個人の資格・スキル等の情報を相互に連携します。

自身のスキルや経験をマッチングに活用し、さらにこの仕組みで蓄積される学習情報を様々なサービスで利用することで、新たな教育機会の創出につなげていきます。

動画で解説「Data e-TRUST」の技術

  • IDYXテクノロジー

    信頼性の高い個人情報を企業や個人がオンラインで活用できるようにする富士通のID交換技術 「IDYX」をご案内します。

  • Chain Data Lineage

    複数企業間のトレーサビリティを実現する、当社の最新技術「Chain Data Lineage」をご案内します。

当社のSDGsへの貢献について

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。

Data e-Trustが貢献を目指す主なSDG's

Fujitsu Computing as a Serviceに関するお問い合わせ

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