ニューノーマル時代のセキュリティを支える生体認証技術のメリットとは

新型コロナウイルス感染症の拡大で、店舗や施設では「非接触・非対面」への対応が急務です。今後、店舗などが「非接触・非対面」を「省力化・無人化」によって実現していくには顧客の「本人認証の徹底」が不可欠になります。2020年10月にオンラインで開催した「Fujitsu ActivateNow」の講演「非接触・非対面を実現し、スマートな社会の安心と信頼性を支える富士通の生体認証」では、ニューノーマルな時代に求められる本人認証技術として「手のひら静脈認証」を解説。その可能性と活用事例を紹介します。

コロナ禍で店舗や施設では
「非接触・非対面」への対応が急務に

新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、社会生活での人々の意識を大きく変えました。株式会社アスカネットが2020年5月25日に実施した「コロナショック前後のモノとの接触」と題する意識調査によると、「他の人が使うモノとの接触」に対して79.8%の人たちが「接触が気になるようになった」と回答しています。こうした中、これまでリアルに人と接触するのが当たり前だった店舗や施設などでは「非接触・非対面」への対応が急務となっています。

「非接触・非対面」を実現する方法の一つとして、店先などリアルな現場での働く人を減らす「省人化・無人化」があります。ただし、「人の目が少なくなる」あるいは「人がいなくなる」ことでセキュリティリスクが高まることが懸念されます。

例えば、「万引き」は「人に見られていない=自分が周囲に認識されていない」という心理状態に起因して発生件数が増える傾向にあります。ここで大切になるのは、入店時に本人認証することです。個人が特定されていれば顧客の意識も向上し、犯罪抑止にもつながります。

ニューノーマル時代に
最適な本人認証の方法とは

それでは、店舗などの省人化・無人化を可能にし、非接触・非対面を実現するためには、どのような本人認証が有効なのでしょう。本人認証の方式は、パスワード認証に代表される「記憶認証」、カードやスマートフォン、トークンといったモノを使用する「所持認証」、指紋や顔、静脈など、身体の一部を使用する「生体認証」に大別されます。

「記憶認証」や「所持認証」は人の記憶やモノの所持に頼ることになり、その意味では「なりすまし」が容易な本人認証方式だといえます。一方、このようなセキュリティリスクが生じない「生体認証」は本人認証に適していると考えられます。

「生体認証」にもさまざまな方法がありますが、代表例は、「指紋認証」、「顔認証」、「手のひら静脈認証」の3つです。

センサーに接触せず高い精度で認証が可能なのは「手のひら静脈」認証

「指紋認証」は非常に安価に認証装置を設置できる技術です。しかし、認証の際にセンサーに接触する必要があるため、新型コロナウイルスなどの感染リスクの観点からは課題があります。

「顔認証」は近年、技術レベルが上がってきている認証方式です。しかし、マスクを付けていると認証に利用できるデータが減少してしまうため、認証精度が下がることは避けられません。

「手のひら静脈認証」は、センサーに接触せず、高精度で認証できる認証方式です。ニューノーマル時代に最適な認証方式といえます。

富士通が提供する
「手のひら静脈」認証技術「PalmSecure」

「手のひら静脈認証」は、安全性、認証精度、受容性で優れた技術です。富士通では、これからの時代をけん引する「手のひら静脈認証」技術「PalmSecure(パームセキュア)」を提供しています。

身体の情報である静脈は、指紋や顔と比較して盗むことやコピーすることは非常に難しく、安全性が高いです。また、手のひらの微細な血管は非常に多く情報量が多くなるため認証精度も高くなります。「手のひら静脈」の認証センサーは非接触ですので衛生面も大きな利点となっています。

「手のひら静脈」認証は他の生体認証方式と比べて優位性を持つ。

他の生体認証方式に比べて非常に優れた特長を持つ「手のひら静脈」認証を使用する「PalmSecure」は、既にグローバルで幅広く採用されています。約60か国、約9,400万人の人たちに100万台以上のデバイスで日々利用されている技術となっています。

空港や銀行、小売店など
「PalmSecure」の活用が広がる

「PalmSecure」は、以下のようなシーンでの導入が想定されます。

1つめは、特定エリアへの人の出入りをコントロールする入退室・入退場管理です。テーマパークや美術館、動物園、イベント会場、空港、鉄道、オフィス内での利用など、それぞれ入退室や入退場時の認証に活用することができます。

入退室や入退場時の認証に活用できる「PalmSecure」

韓国空港公社様では、入場時の認証として「PalmSecure」を国内の全ての空港で採用しています。韓国の空港では航空機搭乗時に国民IDカード(日本のマイナンバーカードにあたるもの)の目視による本人確認が必須となっていました。そこで「PalmSecure」による「手のひら静脈」認証を導入することで、国民IDカード不携帯の場合でも搭乗できるようになりました。同時に、本人確認を自動化することにより搭乗ゲートの混雑緩和を実現しています。

2つめは、カードレス決済やキャッシュレス決済への活用です。「PalmSecure」を導入することで、「非接触・非対面」の「手ぶらでの決済」が実現します。決済時にお財布やスマートフォンを取り出す必要はなく、レジカウンターでの待ち時間の短縮も期待できます。

また、決済情報と「手のひら静脈」認証で確実に認証した個人を連携させることで、マーケティング情報としての活用や、酒類やタバコの未成年への販売防止といった付加価値をつけていくことも可能です。

韓国ロッテカード様では、韓国セブンイレブンをはじめとしたロッテグループ小売店において、「PalmSecure」を活用した手ぶらでショッピングができる「Hand Pay」を2017年5月から稼働させています。

そのほかにも、イオンクレジットサービス様やエイベックス・エンタテインメント様、大垣共立銀行様、那珂市立図書館様など、金融、小売り、イベント会場、公共施設など数多く採用されています。

3つめは、レジレス店舗への導入が挙げられます。ローソン様との実証実験では、「手のひら静脈」認証に「顔」認証を加えたマルチ生体認証により、100万人規模の手ぶら決済を可能にしました。商品のピックアップをデータ化する技術の導入と、入店者の情報と決済情報を紐付け自動で決済する技術を組み合わせることで、「非接触・非対面」での無人店舗を実現しています。

静脈認証技術と統合認証ソフトで
カードレス、キャッシュレス、デバイスレスを

富士通の「AuthConductor」は、手のひら静脈認証をはじめとする様々な認証方式を用いてお客様の認証利用シーンを広げる統合認証ソフトウェアです。企業内の認証方式を手のひら静脈認証で統一でき、利便性を高めたオフィス環境の構築を実現します。生体認証技術を使ったキャッシュレス、カードレス、デバイスレスといったさまざまな活用シーンの拡大は、ますます加速することでしょう。

非接触認証の安心を世界に広める認証基盤「AuthConductor」

「ウィズコロナ」の世の中では、「非接触・非対面」を前提とした技術を使った商品やサービスの再構想が企業価値を高めると考えます。

富士通の手のひら静脈認証技術「PalmSecure」と認証基盤「AuthConductor」がカードレス、キャッシュレス、デバイスレス化の加速を支援することで、より安心安全で利便性の高い社会を実現に貢献していきます。

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