イーグルブルグマンジャパン株式会社 様
S/4HANA移行の第3の選択肢として大注目のBLUEFIELDアプローチ
S/4HANAへのコンバージョンとインスタンス統合を短時間で実現
一般産業機械業界向けメカニカルシールの最大手・イーグル工業を支えるイーグルブルグマンジャパン。将来的にERP、CRM、PLMの3つのシステムをコアとしたDXシステムの構築を目指す中、その第一歩として短期間でのSAP ECCからSAP S/4HANAへのコンバージョンをBLUEFIELDアプローチで実現しました。
システムの業務フローを見直しつつ、これまでに蓄積された膨大なデータを今後も活用できる点でBLUEFIELDアプローチが最適だと判断しました。
イーグルブルグマンジャパン株式会社
企画管理本部 IT部 部長
柏木 博史 氏
- 業種: 製造業
- 場所: 新潟県五泉市
-
従業員数:
832人
(2022年9月現在) - https://www.eagleburgmann.jp/
イーグルブルグマンジャパン株式会社 様について
イーグルブルグマンジャパン株式会社様は、イーグル工業株式会社の一員として一般産業機械業界向け事業、General Industry、GI部門として、1989年に設立されました。同社は、各種プラント、発電所に設置されるポンプ、コンプレッサーなどに使用されるメカニカルシールの研究・開発・生産を手がけています。
2005年にドイツ・ブルグマン社と事業提携契約を締結、2008年にイーグルブルグマンジャパン株式会社に社名を変更。本体制により、世界中で同一基準の製品、サービスを提供するメカニカルシールのトップメーカーとして日々活動を続けています。
DX実現のためにコアシステムの自動化を推進
第一歩となるS/4HANA統合がスタート
イーグルブルグマンジャパンでは、ERP(基幹業務)、CRM(顧客管理)、PLM(技術関連文書管理)のシステムをコアとし、基幹業務を統合した、新たな中核システムの構築を目指しています。既存の業務フローを見直し、データ活用を容易にした上で、システム間のシームレスな連携で、更なる自動化を加速させ、DXを実現することが狙いです。
その第一歩として行われたのが、DX基盤となる基幹システムを、SAP ECC 6.0からSAP S/4HANAへバージョンアップさせ、イーグル工業のグローバルシングルインスタンスへ統合する今回のプロジェクトです。
S/4HANA移行のための新たなアプローチ
第3の選択肢・BLUEFIELDとは
SAP S/4HANAへ移行する主なアプローチは、システムを新規構築する「Greenfield」、ECCをそのまま変更なくコンバージョンする「Brownfield」、そして「BLUEFIELD」の3つです。
BLUEFIELDはビジネスプロセスを変更しつつも、過去データを選択・変更の上、移行することで有効活用する方法です。
ダウンタイムのリミットは44時間。
難しいハードルを乗り越えるための秘訣とは?
プロジェクトを推進する上で大きなハードルだったのが、移行のためのダウンタイムを可能な限り抑えることです。当初、本番移行時のダウンタイムは1週間程度と試算されていました。しかし、業務の制約を考慮すると、アジア、ヨーロッパなどに複数拠点を抱えるイーグル工業のグローバルインスタンスへの統合は、44時間以内に完了する必要があったのです。
25時間でデータ移行完了。アドオン9割以上削減
SAP標準機能の活用度は約1.5倍に向上
プロジェクトは富士通や同社のアプリケーション保守ベンダー、イーグル工業のIT部門が連携して進められました。事前に課題やゴールを明確にしながら進行した結果、本番では1,500を超えるSAPテーブルを25時間で移行完了。ビジネスに影響を与えることなく、システム統合を実現することができました。
統合後のシステムは、ガバナンス強化はもちろんのことイーグル工業のITメンバーや保守ベンダーのリソースが共有され、活用できるようになりました。
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