都築電気株式会社 様
多様化するワークスタイルにスマートデバイスを使った業務で応える
グループウェアとワークフローシステムの「IntrameriT」における「Interstage Application Server」適用事例

「IntrameriT(イントラメリット)」は、グループウェア・ワークフローシステムを構築する製品です。ユーザーそれぞれに合わせたスケジュール管理や掲示板などの企業内のコミュニケーションや決済業務の電子化などによるオフィスワークの効率化をサポートします。富士通の高信頼・高性能のアプリケーションサーバーソフトウェア「FUJITSU Software Interstage Application Server(以下、Interstage Application Server)」により、スマートデバイスを業務運用で活用することで、多様化するワークスタイルに対応したグループウェア・ワークフローシステムの事例を紹介します。
- 課題簡単にスマートデバイス対応を実現したい
- 効果「Interstage Application Server」のjQuery Mobile(スマートデバイス用のアプリケーション開発フレームワーク)標準サポート版の活用により、開発コストをかけずにスマートデバイス対応を実現
- 課題不具合発生時の対応について、ユーザーが安心して使える製品を提供したい
- 効果富士通の製品力と充実したサポートにより、ユーザーへ高い安心感を提供
背景
市場のニーズが急速にスマートデバイス対応に
「IntrameriT」は、スケジュール管理、メール、掲示板などによる情報共有やワークフローによる決裁業務の電子化により、日常業務を効率化し、生産性を向上することができるグループウェア・ワークフロー製品である。1997年より販売を開始し、既に455社、20万7千ライセンスの導入実績を誇っており、都築電気株式会社の中核製品に位置付けられている。
ウェブアプリケーション部 部長 朝生 正巳 氏は、「『IntrameriT』は、販売だけではなく、販売、開発、保守を一貫して自社で行なっているというのが強みです。また、当社はSIerですので、他のパッケージベンダーと違い、SI事業と連携し、システム開発と組み合わせてユーザーに提案できるという強みを持っています」と強調する。
近年、スマートデバイスの普及が急速に進むなか、スマートデバイスを業務に取り入れやすいグループウェアやワークフローが適用のターゲットになっている。そのような市場のニーズに即応し、いち早くユーザーに提案するために「IntrameriT」のスマートデバイス対応が必要だった。

ウェブアプリケーション部
部長 朝生 正巳 氏
同社では開発に先行して、企画・研究部門がスマートデバイス対応のアプリケーション開発フレームワークとして何が一番適しているかという検討を行った。結果、幅広いプラットフォームに対応していること、同じHTMLの記述で異なるプラットフォームで動作すること、実装されている数が多く、情報量も多いことなどの理由から、jQuery Mobileを選択した。一方、「IntrameriT」が2002年よりアプリケーション実行基盤として採用している「Interstage Application Server」が、jQuery Mobileを標準サポートしたため(2012年)、「IntrameriT」のスマートデバイス対応をこの「Interstage Application Server」で実現した。
システムの概念
ポイントと効果
簡単にスマートフォン対応を実現
開発工程において、UI(ユーザーインターフェイス)まわりは新規に開発することになったが、「IntrameriT」は、従来から「Interstage Application Server」上にServletとして実装していたため、その部分の変更がほとんど発生しなかった。その結果、スケジュールを遅延することなく、簡単にスマートデバイス対応版のリリースが実現できた。
新しい「IntrameriT」ではスマートデバイスを活用して、外回りの営業が外出先から関係者のスケジュールを参照しながら次のアポ取りをしたり、ワークフローにおいて急な承認案件に外出先から対応する、といった使い方を想定している。
「従来の『IntrameriT』では、携帯電話からの掲示板やスケジュールの参照、ワークフローの承認などの機能をオプションとして提供していました。今回のスマートデバイス対応については、『「IntrameriT」を買えばスマートデバイスで使えます』という謳い文句で、携帯電話用のオプションと同等の機能を標準で提供しており、これからスマートデバイスを使いたいというユーザーにご好評いただいています」と、ウェブアプリケーション部 担当課長 福原 深佳 氏は語る。

ウェブアプリケーション部
担当課長 福原 深佳 氏
ユーザーに使い易さだけでなく高い安心感を提供
「Interstage Application Server」採用のメリットを、ウェブアプリケーション部 課長 佐藤 功 氏は、こう語る。
「『IntrameriT』を運用している中で、不具合が発生して止まった場合、ダンプファイルを富士通のサポートに送ると非常にスピーディーに対応してくれます。ピンポイントで間違っている部分を指摘してくれる、これが一番のメリットです。それとGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)が充実していますね。『Interstage Application Server』の場合、環境設定が簡単に画面で設定でき、性能も画面で確認できる。そういった意味で、『Interstage Application Server』は、運用性、保守性の点で非常に優れた製品と言えます」。
何か不具合があって調査する場合、オープンソースの場合は、すべて自分たちで調査しなければならない。特に実行基盤に問題がある場合は調査が長期化する上、場合によっては、原因が分からないケースもあり、その結果、ユーザーに迷惑をかけてしまう。そういった点で富士通の的確な技術力とスピーディーなサポートが、ユーザーへの高い安心感の提供に繋がっている。
スマートデバイス対応という意味でも「Interstage Application Server」を採用するメリットは大きい。スマートデバイス向けのOSは常に新しくなっている中で、富士通では新しいOSがリリースされるごとに評価・実機検証を行った上でその動作保証範囲を公開している。
「実際に『IntrameriT』を運用しているユーザーにおいて、スマートデバイスの新しいOSが動作しなかったこともあり、そういったケースでも富士通のサポートで原因調査をしてくれるので助かっています。富士通のサポートの高いスキルは、非常に心強いですね」(ウェブアプリケーション部 課長 佐藤 功 氏)。

ウェブアプリケーション部
課長 佐藤 功 氏
今後の展望
スマートデバイス対応の機能をさらに充実
今後の開発については、スマートデバイス対応機能のエンハンスがメインになる。まずは、来期に向けて、「IntrameriT」のPCでは提供済みで、スマートデバイス向けでは対応できていない機能を優先的にエンハンスとして実施していく。もう一つのテーマとして、操作性の向上にも取り組んでいく。例えば、「IntrameriT」のポータル機能において、ドラッグ&ドロップで画面が変えられるような機能を今後取り込んでいく考えだ。
「現在、『IntrameriT』においては、アプリケーション実行基盤の『Interstage Application Server』、ポータル機能の『FUJITSU Software Interstage Interaction Manager』を適用していますが、今後、さらに、データベースやスマートデバイスの手書き入力機能などの分野でも富士通ミドルウェア製品の適用を検討していきたいと考えています」(ウェブアプリケーション部 部長 朝生 正巳 氏)。
写真左より
- 都築電気株式会社 システム企画室 室長 清瀬 雄二 氏
- 都築電気株式会社 ウェブアプリケーション部 部長 朝生 正巳 氏
- 都築電気株式会社 ウェブアプリケーション部 担当課長 福原 深佳 氏
- 都築電気株式会社 ウェブアプリケーション部 課長 佐藤 功 氏
都築電気株式会社 様
本社所在地 | 東京都港区新橋6丁目19番15号 |
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設立 | 1941年3月26日 |
資本金 | 98億1,293万円 |
代表取締役社長 | 日浦 秀樹 |
従業員数 | 1,367名(2012年3月) |
ホームページ | https://www.tsuzuki.co.jp/ |
事業概要 | ソリューション&サービスおよび製造、流通・サービス、医療・福祉、公共・文教、金融 |
[2013年3月掲載]
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