ビジプロBLOG Vol.10
会員様訪問企画~株式会社東京システム技研様取材レポート~

こんにちは!Fujitsu Software ビジネスプログラム事務局です。
このたび会員様訪問企画第4弾として、株式会社東京システム技研(以下、東京システム技研)様にお話を伺ってきました!
東京システム技研様について
東京システム技研様は、1971年創業の老舗IT企業。かねてより富士通製ソフトウェア・ハードウェアの構築にもパートナーとして数多く携わっていただいており、豊富な実績を持つ頼もしい会員様です。
取材にご協力いただいた皆様(左から榎本様、桐谷様、堀籠様)。ありがとうございました!
社名の略称である「TSL」は、それぞれの頭文字を取った以下の企業理念としても大切にされているとのこと。
T:Treasure offer (顧客に”心を打つ満足(宝)”を届ける)
S:Social harmony(常に社会性を重んじ、社会への貢献を考える)
L:Liberal company(常に社員が進化しながら、夢を持って働ける職場をつくる)
「この理念に基づき、お客様の満足と社員の満足、両方を常に大切にしています!」と熱く語ってくださった東京システム技研様。その「得意技」について、限られた文字数の中ではありますがたっぷり紹介させていただきます!
得意技についてインタビュー
東京システム技研様の得意技をもっと知りたい!ということで、同社執行役員(システム本部 本部長)である桐谷様に詳細をお教えいただきました。
執行役員(システム本部 本部長)桐谷 栄希 様
――東京システム技研様と言えば、弊社の案件にも数多く携わってくださっている頼れる構築パートナー様、という印象です。いつもお世話になっております!
桐谷様「はい、お世話になっております。確かに富士通さんの案件に関わらせていただくことも多くて、弊社では金融系を始めとする社会基盤システムも数多く手掛けています。そういった領域で長年培ったノウハウや確かな技術力は『得意技』のひとつではあるんですが……正直うちに対して、ちょっと『お堅い』イメージありませんか?」
おお……(笑)
うーん。決してマイナスな意味ではないのですが、老舗で、安定感があって、実績が豊富……という「手堅さ」に近い印象は、確かに私も持っていました。
そんな私のリアクションに「ですよね~」と気さくに応じてくださった桐谷様曰く、そういった『昔ながら』のイメージは東京システム技研様の実態とは異なっているそうです。
桐谷様「実は近年、経営層も代替わりしてかなり若返っているんです。現在トップ以下事業部長クラスまでは弊社生え抜き(プロパー)のメンバーで構成されていて、現場のことも経験上よく知っています。『新しい考え方を積極的に取り入れる』『社員の意見をきちんと聴く』というのを、自分たちの過去も踏まえた経営方針のひとつとして非常に大切にしているんです」
その一環として2017年頃から取り組まれているのが、AI関連の新事業に関わる社内アイデア公募だそう。
とはいえ、「会社の新事業に関わるアイデア募集」と言われても手を挙げるには勇気が要りそうなもの。有効なアイデアはこれまでにどれくらい出ているんでしょうか? という私の不躾な質問に――
執行役員(デジタルビジネス本部 本部長)榎本 洋憲 様
「それが、たくさん出てるんですよ!」と、同社執行役員(デジタルビジネス本部 本部長)である榎本様が力強く答えてくれました!
榎本様「個人からもチームからも、毎回こちらが驚くようなアイデアが出てきます。良いアイデアは実提案のエッセンスとしても積極的に取り入れていて、役員向けのプレゼンまで進んだ例はこれまでに複数件あるんですよ」
――なんと!
内容の詳細は本記事内ではお伝えできないのですが、エピソードを伺って「現場の意見を反映できる土壌があるからこそ、社員が積極的にアイデアを出し合うことができるんだな」と痛感いたしました。そういった風土を浸透させることも、決して容易ではないと思います。『昔ながら』のままではなく、前進を続ける姿。私たちも見習わなければなりません……。
東京システム技研様のAI技術
現場からのアイデアも「たくさん出ている」という、東京システム技研様のAI技術。
デジタルビジネス本部)デジタルソリューション部)AIプロジェクト主任)堀籠様が、その最新情報を教えてくれました!
デジタルビジネス本部)デジタルソリューション部)AIプロジェクト主任)堀籠 儀穂 様
堀籠様曰く、東京システム技研様がAI技術で目指しているのは、業務自動化で生産性を上げるとともに、お客様事業の価値向上に貢献すること。
AI、というとなんだか漠然とした言葉にもなりがちですが、東京システム技研様はAI技術を活用するための照準を「業務自動化」に合わせています。その中で現在目標にしているのは、「class2」レベルの自動化とのこと。
出展:総務省, RPA(働き方改革:業務自動化による生産性向上)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02tsushin02_04000043.html を基に作成
堀籠様「『class2』は、現在実現されているRPAから一歩踏み込んだ領域のことを指します。現在のRPAと言えば定型業務の自動化に効力を発揮するソリューションですが、『class2』では一部の非定型業務を自動化することが可能になります」
――一部の非定型業務、というと?
堀籠様「取り扱っている最新のところで言うと、人材マッチングを自動化するサービスがあります。『est!matchmaker(エスト マッチメーカー)』というサービス名で2023年4月からトライアル提供中のものです」
est!matchmakerは、IT業界をはじめとする人材マッチングの場で効力を発揮するサービス。 案件に携わる開発者・SE等の人材情報が日々大量に行き来するITの現場では、担当者が電話やメールを逐一確認し、「案件」と「人材」のマッチングを行っていました。AIの技術を活用し、そのマッチング作業を自動化するのがest!matchmakerです。
――なるほど!でもそういった依頼メールって、フリーフォーマットで来ることが多いですよね。それでも大丈夫なんですか?
堀籠様「はい、大丈夫です。自然言語処理技術を活用し、AIが文脈からきちんと判断してくれます。正しく抽出できないメールがあっても、学習させることで対応できるようになります」
このレベルで、さらなる深堀と横展開を目指すのが『class2』……!
人が目で見て、手間をかけつつも当たり前のようにやっている作業も、実はコンピューターに処理させようとすると非常~に高度な技術が必要になります。
長年の開発で培ってきたスキルや要素技術と、新しいビジネス領域にも積極的に漕ぎ出していく企業風土。歴史と革新の両輪を持つ東京システム技研様だからこそのソリューションだ!と感じました。
――ちなみに、今後のAIの展望は?
堀籠様「自然言語処理技術を活用したマッチングは、『人材』という切り口に限らず使える場面がたくさんあると思います。そういった他業種・他業務への展開がまずひとつ。それに加えて、これまでの調査・研究開発の過程で得られた情報や技術を、セミナー開催やコンテンツ公開という形で外部に共有していきたいと考えています」
最後に「ビジネスプログラムへの期待についてお聞かせください」と伺ったところ、皆さんからは
「ビジネスプログラムで、AIを始め今後の展開を一緒に考えられるビジネスパートナーと出会えることに期待しています!」
との力強いお言葉が。
その展望の通り、2023年12月に開催した共創ワークショップにも参加され(ありがとうございます!)、新規ビジネス創出に向けてビジネスプログラムを積極的にご活用いただいております。
私たち事務局としても東京システム技研様のビジネスにお力添えできるよう、より一層連携を密に邁進して参ります!
■東京システム技研様の会社紹介はこちらから!
ビジネスプログラムでは、会員様の得意技を生かしたビジネス創出を推進しています。 具体的にどんな活動をしているコミュニティなのか気になる!という企業様向けに、隔週金曜日に定期説明会を開催中。
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