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SPARC/Solaris 探検隊
第13回:電源抜いちゃいました!

2014年8月12日


 

SPARC M10には信頼性を高める取り組みが随所にちりばめられています。
今回はその中の1つ「電源の冗長化」について、お話したいと思います。
冗長化は第5回でも触れたテーマですが、今回はSPARC M10の冗長化機構を皆さんにも体感していただきたいと思います。

電源冗長化のしくみ

そもそも、電源はどのような仕組みで冗長化されているのでしょうか。
SPARC M10には「電源ユニット」という部品が2個搭載されていて、普段は両方の電源ユニットからほぼ同じ電力がサーバに供給されています。
ここで、片方の電源ユニットが壊れてしまった場合はどうなるのでしょうか。このままでは電力が半分になってしまいそうですね。

実はこのとき、もう片方の電源ユニットが2倍の電力をサーバに供給して、トータルの電力を下げないようになっているのです。単純に2個電源ユニットが搭載されているだけではなく、こんな仕組みになっているのですね。

電源の状態を確認

下の写真はOSを既に起動させているSPARC M10-1です。
SPARC M10-1にはこのように、電源ケーブルが2本接続されていて、それぞれの先に電源ユニットが搭載されています。

まず、電流値を測ってみました。ワットチェッカーという機器を使って、写真の左側の電源ユニットに流れる電流を計測しました。

約1アンペアの電流が流れていますね。注1
右側の電源ユニットの電流値も計測したところ、ほぼ同じ値となりました。
つまり、合計約2アンペアの電流がSPARC M10-1に流れています。

(注1)電源ユニットに流れる電流値は、サーバに搭載した部品やサーバの使用状況によって変動します。

冗長化を体験!

本当に電源が冗長化されているかどうか確かめるために、電源ケーブルを抜いてみましょう。注2

(注2)第10回でもお話しましたが、SPARC M10には電源ケーブルの抜け防止機構が付いているため、保守の時でも簡単に電源ケーブルが抜けることはありません。
ここでは抜け防止機構を取り外して、電源ケーブルを抜いてみました。

これで右側の電源ユニットから電力が供給されなくなりましたが、電源がきちんと冗長化されているのであれば、左側の電源ユニットは先ほどの2倍の電力を供給してくれているはずです。そして、電力(ワット)は電流(アンペア)に比例するため、電流値も2倍になるはずです。では、もう一度左側の電源ユニットの電流値を計測してみましょう。

2.03アンペア!本当に2倍になっていますね。

今度はOSが稼動し続けているかどうかXSCFで確認してみましょう。前回まではCUI(コマンドライン)によるXSCFの操作をご紹介していましたが、今回は「XSCF Web Console」というWebブラウザベースの管理画面で、SPARC M10の状態をチェックしました。

XSCF Web Consoleの設定・操作方法は以下ドキュメントをご確認ください。
SPARC M10-1関連マニュアル「SPARC M10システム システム運用・管理ガイド」

「Solaris running」 と表示されていて、OSがきちんと稼動していることが分かりました。
次に電源ユニットの情報も確認してみます。
XSCF Web Consoleでは電源ユニットのことを「PSU(Power Supply Unit)」と表記しています。


左側の電源ユニット(電源を供給している方)


右側の電源ユニット(電源ケーブルを抜いた方)

このように、SPARC M10は電源ユニットが1個壊れてもITシステムに影響を与えることはありません。

ちなみに、壊れた電源ユニットはこのようにすぐに取り出して、新しいものと交換することができます。サーバを停止させたり、ラックから降ろしたりする必要はありませんよ。


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