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SPARC/Solaris 探検隊
第8回:Solarisを知ろう(後編)

2012年10月30日


 

前回は、「Solarisを使うとサーバの性能を高めたり、性能をムダなく使い切れる」というお話をしました。Solarisのメリットは性能だけではありません。Solarisには、サーバをより便利により安心して使うための機能や特長があるのです。

サーバを便利に!

データを効率よくたくさん保存!

近年、ITはとても身近なものになっています。例えば、パソコンを一家に一台から一人に一台所有するようになったり、スマートフォンが普及したり、いつでもインターネットでお買い物ができるようになりました。
その結果、ITの利用者データがどんどんサーバに記録・処理されていくため、サーバが扱うデータ量は膨大になってしまいました。このままでは、必要なデータを探すのに時間がかかったり、データを保存しておくストレージ(HDDなど)が足らなくなってしまいます。

そのために、Solarisではデータの管理をラクにしたり、データをたくさん保存するための機能が豊富に備わっています。今回は、それらの機能の中から「スナップショット(snapshot)」と「重複排除」という機能について、お話ししたいと思います。

みなさんは、パソコンで文書や資料などのデータを編集するとき、編集に不備があったときのために編集前のデータを事前にコピー(バックアップ)しておいたことはありませんか?個人の文書などの小さい容量のデータであれば、データをコピーしても問題ありませんが、サーバでは大容量のデータを扱うので、そのようなことをするとディスク(ストレージ)の容量を圧迫してしまう可能性があります。

そんなときに役に立つのが、スナップショットです。
スナップショットとは一言で表現すると、
「ある瞬間のデータの状態を記録して、いつでも元に戻せるようにしたもの」です。
下にスナップショットを使ったときのイメージ図を描いてみました。

  1. まず、あるデータに対して、「スナップショット」を作成します。
  2. 次に、元のデータを更新(編集やデータの一部を削除するなど)します。
    すると、スナップショットには更新されたデータと元のデータの差分のみが記録されます。
  3. 更新されたデータに不備があったり、以前のデータを参照したい場合は、スナップショットを使ってデータを元に戻すことができます。

スナップショットはデータのコピーと違って、データを全て保存するわけではありません。元のデータとの差分のみを記録します。そのため、

  • スナップショット作成時は、ディスクの容量をほとんど消費しない
  • スナップショットの作成&データを元に戻す作業が短時間で終わる

など、データをまるごとコピーするよりも、とても便利にデータを扱うことができるのです。

次に、重複排除について説明します。重複排除とは複数のファイルを保存するときに、ファイル間で同じデータを抽出・除外して、ディスクの容量を節約する機能のことです。

サーバのディスクには、似たようなファイルがたくさん保存されていることが多いのです。
例えば、システム利用者の個人情報などの、同じテンプレートで作成されたデータがそれにあたります。このようなファイル・データをたくさん保存するときに、重複排除機能が適しています。

サーバに安心を!

アプリケーションを安心して使える!

Solarisはアプリケーションを使う点でも優れています。
第6回でお話しした通り、アプリケーションはOSの機能を利用して動作しています。そのため、OSの機能や仕組みが変わると、アプリケーションが動かなくなってしまうことがあるのです。

例えば、みなさんはパソコンを買い替えてWindowsのバージョンが変わり、それまで使っていたアプリケーションが動作しなくなってしまったことはありませんか?
これは、バージョンアップによって、OSの基本的な仕組みが変わったためです。
このような場合は、アプリケーションの開発者が、ソースコードを修正したり、ソースコードをバイナリに変換する作業(「コンパイル」と呼びます)をやり直したりする必要があります。

Solarisもこれまで、機能を追加したり性能を強化するために、何度もバージョンアップを繰り返していますが、その際にOSの基本的な仕組みは変えず、既存のアプリケーションをそのまま動作させられるようにしています。これを、「バイナリ互換」と言います。バイナリ互換のおかげで、およそ15年前のバージョンの「Solaris2.6」で動作していたアプリケーションを最新バージョンの「Oracle Solaris 11」でもそのまま使う、なんてこともできるのです。

そのため、Solarisは安心して長く使い続けることができるのです。

(注)古いOSで開発したアプリケーションのバイナリは最新のOSでも動作します。その際、最新OSで廃止された関数やコマンドをアプリケーションで使用していないか確認しましょう。

セキュリティもバッチリ!

サーバはパソコンに比べて、内部の情報が漏洩したり、部外者に乗っ取られてしまったときの影響がとても大きいのです。例えば、Webページが改ざんされたり、メールが受信できなくなると、たくさんの人たちに迷惑をかけてしまいますね。
そのため、パソコン以上に不正アクセスやウイルス感染を予防する、すなわちセキュリティを高めなければいけません。
Solarisはサーバ向けOSの中でも、特に不正アクセスや情報漏洩などに繋がりかねない、仕様の問題やバグなど(脆弱性)が少なく、安心して使うことができるOSです。

今回のまとめ

前回から2回に渡って、Solarisの機能や特長についてお話ししました。
Solarisは、サーバをより便利かつ安心して使い続けるために、

  • データを効率よく保存する、スナップショット・重複排除機能
  • アプリケーションをずっと使い続けることのできる、バイナリ互換性
  • 高いセキュリティ

などの機能や特長があるため、たくさんの情報システムに使われているのです。


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