SPARC/Solaris 探検隊
第2回:サーバは何をしてくれるの?

2011年8月23日


 

前回は、サーバは私たちにサービスを提供してくれるものである、とお話しました。
そこで今回は、サーバはどのようなサービスを私たちに提供してくれるのか、身近な例を挙げて説明したいと思います。

Webサイトを見る

みなさんは普段、パソコンや携帯電話・スマートフォンなどを使って、Webサイトに掲載されているニュース記事や新製品などの情報を見ていると思います。ところで、これらの情報はどこからやってくるのでしょうか?
実は、Webサイトで閲覧できる情報はサーバが持っているのです。サーバにあらかじめ色々な情報を保存しておき、そのサーバからみなさんのWebブラウザに文書や画像を表示させているのです。

Webサイトの仕組みについて、もう少し詳しくお話してみましょう。
今、みなさんのWebブラウザのアドレスバーには、以下のURLが表示されていますね。
http://primeserver.fujitsu.com/sparcenterprise/technical/keytopia/expedition/expedition02.html

これは"primeserver.fujitsu.com"という名前のサーバが、"/sparcenterprise/technical/keytopia/expedition/"というフォルダ配下にある"expedition02.html"というファイルを、クライアント、すなわちみなさんのパソコンなどに表示させているのです。

このように、クライアントが要求した情報を、クライアントのWebブラウザに表示するサーバを、Webサーバと呼びます。
Webサーバがあるお陰で、誰でも自由にWebサイトを利用することができるのです。

電子メールを送る・受け取る

次は、電子メールのやり取りについて、お話します。
電子メールを送るとき、パソコンのメールソフトや携帯電話のメール画面などで、「送信相手のメールアドレス」と「本文」の2つを入力するだけで、電子メールを相手に届けることができます。
そのため、送信した電子メールがネットワークを通じて、直接相手に転送されている、と思っている人もいるのではないでしょうか。

ところが実際はそうではなく、サーバを経由して電子メールが受け渡されています。
ここで、電子メールの送受信に使われているサーバを、メールサーバと呼びます。

メールサーバは、以下の流れで電子メールを送信相手に届けます。

  1. 送信者が、電子メールを送信する。
  2. 送信者のメールサーバが電子メールを受け取り、受信者のメールサーバへ電子メールを転送する。
  3. 受信者が、メールサーバから電子メールを受け取る。

ちなみに、メールアドレスは「アカウント名」と「メールサーバの名前」で構成されています。

送信者のメールサーバは、メールアドレスに書かれたメールサーバの名前から、受信者のメールサーバを探して、電子メールを転送することができるのです。

メールサーバは、「メールアドレスを知っていれば、誰にでも電子メールを送信できる」という、郵便局のようなサービス(住所を知っていれば、誰にでも手紙を送ることができる)をみなさんに提供しています。

データファイルを共有する

最近、文書や画像などのデータファイルを、学校の同じクラスのメンバー内や会社の同じ部署のメンバー内などで共有することがあります。
データファイルを共有するときもサーバを利用します。サーバにデータファイルを保存して、共有したいメンバーのコンピュータからアクセスできるように設定をすることで、データファイルを共有できます。

データファイルを共有するときに使うサーバを、ファイルサーバと呼びます。
ファイルサーバ上のデータファイルは、どのメンバーのコンピュータからも、参照したり、編集したりすることができます。また設定により、一部のデータファイルに対して、参照または編集できるメンバーを制限することもできます。

サーバが私たちの生活と密接な関係があることをご理解いただけたでしょうか。
次回は、サーバに備わっている機能や性能について、簡単に紹介したいと思います。


応援メッセージはtwitterにて、ハッシュタグ #fjsparc  までお願いします。