FUJITSU Software DVCF V11(XSP)

連続運転を支援

概要

DVCF(Dual Volume Control Facility)とは、DASDボリューム上のデータをボリューム単位に二重化する機能を提供するソフトウェアです。
DVCFを使用することにより、ディスク装置のハードウェアトラブルがシステムに与える影響を大幅に削減することができます。
連続運転を行うなど高信頼性が要求されるシステムでは、ディスク装置のハードウェアトラブルから重要なデータを保護する上で必要となる製品です。

機能説明

DVCFは、同一のデータを持つ物理的に独立した二つのボリュームを使用して、論理的に一つのボリューム(二重化ボリューム)に見せます。これらのボリュームの対応関係は、DVCFが管理するため、ボリューム上のデータにアクセスしようとするプログラムやエンドユーザは、物理的に存在する二つのボリュームを意識せず、従来のDASDボリュームと同様に、二重化ボリュームを使用することができます。

  • 障害ボリュームの自動切り離しと二重化構成への回復機能の提供
    DVCFは、物理的に存在する二つのボリュームのうち、どちらか一方のボリュームにおいてハードウェアトラブルが発生した場合、障害ボリュームを二重化ボリュームの構成から自動的に切り離し、残ったボリュームだけで二重化ボリュームを構成します。このため、ユーザはハードウェアトラブルに影響されず、業務を続行することができます。また、障害ボリュームの復旧後、二重化ボリュームの構成に組み込み、等価性を回復させることによって、業務を停止することなく、二重化状態に回復することができます。
  • 等価性の自動回復機能の提供
    二重化ボリューム上のデータを更新中にシステムがダウンすると、物理的に存在する二つのボリューム上のデータが不一致、すなわち等価性が失われている可能性があります。DVCFは、次回のシステム立ち上げで装置がオンラインとなる時に、等価性の自動回復を行うことにより、物理的に存在する二つのボリューム上のデータが同一であることを保証します。
  • 二重化ボリュームのシステム間共用をサポート
    二重化ボリュームは、システム間で共用することができます(ADCFが必須)。共用している場合も、データへのアクセス方法やデータの排他制御方法は、従来のDASDボリュームと変わりません。

利用効果

  • 同一のデータを二重化することによって、ハードウェアのトラブルからデータを保護し、連続運転可能な高信頼システムとなります。また、ディスクアレイ装置を組み合わせて使用することによって、ディスクアレイ装置全体に波及するハードウェアトラブル発生時においても重要なデータを保護することができます。
  • 高信頼を要求されるホットスタンバイシステムにおいて、共用するボリュームを二重化することにより、DASD障害による業務停止を防止し、更なる高信頼化が可能です。
  • DVCFを導入することにより、DVCFのボリューム複写機能を利用してVM間でデータを引き渡し、1クラスタでのオンライン連続運転を可能とします。

適用OS・ご提供時期

GS21、PRIMEQUEST

製品名 サポート機種 サポートOS 提供時期
DVCF V11 GS21シリーズ
PRIMEQUEST 2000/1000シリーズ
OSIV/XSP 提供中

関連製品

製品名 サポート機種 サポートOS 提供時期
ADCF V10L30注1 GS21シリーズ OSIV/XSP 提供中
  • 注1
    二重化ボリュームをシステム間で共用する場合に必要。

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