Fujitsu Software Interstage for GS よくあるご質問 ANSWER集


ANSWER集

Interstage for GSを使用するメリットは何ですか?
ネットワークコンピューティングの中核サーバとして、信頼性やスケーラビリティに優れた富士通メインフレームを採用することができます。また、AIMアプリケーションやデータベースといった既存資産や従来のノウハウを活用できるように、AIMとCORBA環境の融合が考慮されています。
Interstage for GSは、どのようなシステム構成に適用できますか?
Interstage for GSは、富士通メインフレームを中核として複数のサーバやクライアントからなる、以下のような分散システムに適用できます。
  • Webブラウザ(PC)=UNIX/PCサーバ(Interstage)=富士通メインフレーム(Interstage for GS)
  • CORBAクライアント(PC)=UNIX/PCサーバ(Interstage)=富士通メインフレーム(Interstage for GS)
  • CORBAクライアント(PC)=富士通メインフレーム(Interstage for GS)
  • CORBAサーバ(UNIX/PCサーバ)=富士通メインフレーム(Interstage for GS)
Interstage for GSの適用プラットホームは何ですか?
Interstage for GSの適用プラットフォームは、以下の通りです。
  • MSP-EX
  • XSP
CORBAとは何ですか?
世界最大の標準化団体OMG(Object Management Group)で定められた、世界標準の分散オブジェクト技術でのことでCommon Object Request Broker Architectureのことです。
CORBA技術を使用することで、異なるプラットフォームから構成される分散システムで、容易にアプリケーションの相互連携やアプリケーションの生産性・移植性を向上させることができます。
OMGには、世界で700以上のグループが参加しています。また、国内でも、「分散オブジェクト推進協議会」が設立され、14社が参加しています。こちらでは、分散オブジェクト技術の普及促進と関連製品の相互接続性の実証が行われています。
CORBAの利点は何ですか?
インターネット/イントラネットを始めとするネットワークインフラの普及により、企業内外の情報システムは、大規模化、グローバル化すると共に、メインフレームやサーバなど異なるプラットフォームから構成される分散システムが増大してきています。
このような、ネットワークを基盤とする情報システムのビジネスシーンにおいて、当社は、より早く、より高品質に、かつ、広範囲にソリューションを提供するネットワークコンピューティング体系「SolutionVision」を発表しました。
これを実現するネットワークコンピューティング技術として、以下の特長を持つ「国際標準の分散オブジェクト技術=CORBA」を全面的に採用し、情報システムの環境変化(グローバルスタンダード経営、産業構造の変革)への対応を行っていきます。

[ CORBAの特長 ]
  • プラットフォーム(ハードウェアおよびOS)に関係しない相互通信
  • ネットワークプロトコルやネットワーク上のサーバの位置に関係しない相互通信
  • アプリケーションの開発言語を多数の中から任意に選択できること

CORBAを簡単に例えると、以下のようなものです。
オーディオ製品やビデオデッキのような家電製品では、個々の製品がどのメーカーのものかを気にせず、購入したコンポーネントを共通規格のケーブルで接続して、電源コンセントにプラグを差し込むだけですぐに使えるようになります。
コンピュータの世界のアプリケーション(プログラム)でも、このように実現しようとするのがOMGの目標であり、各コンポーネントにコンセントを提供する技術(規格)がCORBAです。
Interstage for GSにはどのような製品がありますか?
Interstage for GSでは、以下の3製品を提供しています。
[ INTERSTAGE/ORB CommunicationBase ]
富士通メインフレームのCORBA通信を実現する製品です。
[ INTERSTAGE/AIMApplicationDirector ]
AIMとCORBA環境の融合を実現する製品です。
[ INTERSTAGE/MessageQueueDirector ]
富士通メインフレームを中核とした非同期メッセージングを実現する製品です。
これらの製品は統合してパッケージ製品、[GSS21sx](GSの場合)、[GSS21sx for PRIMEQUEST](PRIMEQUESTの場合)としてご提供しています。
Interstage for GSはクライアント側の製品はありますか
Interstage for GSでは、富士通メインフレーム上のソフトウェアだけ提供します。PCやサーバ上で動作するクライアント側については、当社Interstage(CORBAサービスのクライアント、Portable-ORB等)あるいは、他社CORBA製品を利用して下さい。
2階層モデルでシステムを構築する場合でも、WindowsのInterstageが必要ですか?
必要です。
  • 開発環境(クライアントアプリ用のStub生成)として使用します。
  • PC上のクライアント用ORBが同梱されています。
Interstage for GSとオープン系のInterstageを使い、メインフレーム上のSymfoWAREとオープンシステム上のSymfoWAREで2フェーズコミットを実現することはできますか?
Interstage for GS では、2フェーズコミットメント(CORBA規約は、Object Transaction Service:OTS)をサポートしていません。
Interstage for GSでは、非同期な通信はできますか?
Interstage for GSでは、INTERSTAGE/MessageQueueDirectorを使用することで、分散システム間で非同期な通信が可能です。すなわち、相手システムのアプリケーションの動作状態に関係なく送信でき、また相手システムのアプリケーションの動作状態に関係なく受信できます。このため、たとえば、送信側は複数回データを送信し、受信側は任意の時点でデータをまとめて処理することができます。
Object Reference(OR)とInteroperable Object References(IOR)の違いは何ですか?
両者ともオブジェクトリファレンスであることに違いはありません
CORBAにおいては、
  • ORは、そのORを作成した特定のベンダー/プラットフォームのORBでのみ解釈可能な書式のオブジェクトリファレンス
  • IORは、異なるベンダー/プラットフォームのORBで解釈可能な書式のオブジェクトリファレンス
の意味を持っています。つまり、ORを標準化された書式にしたものがIORで、IORの書式はCORBAで規定されています。
IORファイルには何が入るのですか?また、GSとUNIX/PCサーバで共通のデータ形式ですか?
IORファイルには、他サーバとの間で受け渡す文字列形式のオブジェクトリファレンス(IOR)を格納します。文字列のコード系はLatin-1です。
IORは、GSとUNIX/PCサーバで共通のデータ形式です。
Naming Service(NS)およびNaming Context(NC)は、どのように配置すればいいのですか?また、GSとUNIX/PCサーバの双方に必須なのですか?
Interstage for GSでは、ORBC単位にNS機能が有効となります。このため各クラスタ単位にNSは配置されることになります。(ORBCにはNCファイルが必須です)。
GSのNS配置とは別に、クライアントがどこのNSを利用するのかでNCファイルへの登録内容が決まります。
クライアント~サーバ間連携の場合
クライアントがGS上のNSを利用するときは、クライアントが利用したいオブジェクトのオブジェクトリファレンスを登録して下さい。クライアントがGSのNSを利用せずに他のNS(UNIX/PCサーバのNS)を利用するときは、GS上のNCファイルにオブジェクトリファレンスを登録する必要はありません。
サーバ間連携の場合
AIMアプリはクラスタ内のNSを利用しますので、AIMアプリが利用するオブジェクトのオブジェクトリファレンスをNCファイルに登録してください。
3階層モデルでシステムを構築する場合、Naming Service(NS)としてGSとUNIX/PCサーバの2つが利用可能ですが、この時、GSのNaming Service(NS)上にObject Reference(OR)を登録する必要があるのはどういう場合ですか?
3階層モデルにおいては、GS上のNSを利用するクライアントがいない限り、GS上のNSにORを登録する必要はありません。クライアントが利用するNSの決定には、NSに登録したORの運用/保守やNSへのアクセスに伴う通信負荷を考慮して決定します。ネットワーク上の負荷やレスポンス等を考慮し、利用するNSは基本的にクライアントの近くのサーバ上のNSと考えてください。
GS上のNaming Serviceで、ネットワーク上で使用するオブジェクトのオブジェクトリファレンスを一元管理できますか?
可能です。GS以外のサーバ上で動作するオブジェクトについては、GSとUNIX/PCサーバで共通のデータ形式である、文字列型のIORの書式でGS上に取り込みます。
GS上のNaming Serviceですべてのオブジェクトリファレンスを一元管理するかどうかは、GS/ネットワークの負荷、および信頼性などを考慮して決定します。
Interstage for GSで扱えるメッセージの長さに制限はありますか?
Interstage for GS で扱えるメッセージ長は、V20では2メガバイト以内です。なお、V10では32,000バイト以内しか送受信できません。
Interstage for GSでは、富士通メインフレームダウン時の業務停止にはどのように対処できますか?
Interstage for GSでは、富士通メインフレームダウン時の業務停止を極小化するために、ホットスタンバイ機能を装備しています。ホットスタンバイを使用するためには、二つのマシンを用意し、片方を現用として、もう片方を待機としておきます。この構成で稼働中のマシンがダウンすると、その業務を待機側に引き継ぎます。待機側でアプリケーションを事前起動しておくことで、業務が停止する時間を極小にでき、システム全体として高信頼化できます。
Interstage for GSのマニュアルにはどのようなものがありますか?
Interstage for GSのマニュアルは、以下のとおりです。
  • OSIV INTERSTAGE解説書(AIM連携)
  • OSIV INTERSTAGEシステム開発手引書(AIM連携)
  • OSIV INTERSTAGE運用手引書(AIM連携)
  • OSIV INTERSTAGEリファレンスガイド(AIM連携)
  • OSIV INTERSTAGEメッセージ説明書

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