PRESS RELEASE

2012年9月26日
株式会社富士通エフサス

ビッグデータ時代に対応した「ストレージソリューション」を販売開始
トータルサービスの提供により、TCOと納期を最大30%削減

当社は、情報システムにおけるストレージの重要性の高まりに合わせ、ビッグデータ時代に対応したストレージソリューションの販売を開始します。

本ソリューションは、クラウドやデスクトップ仮想化の普及に伴う、ストレージシステムの運用効率・拡張性の向上、データ増加対策、災害時の事業継続など、お客様のご要望に合わせて、機能を組み合わせて課題解決を図るサービスです。

ストレージソリューションは、従来より提供してまいりましたサービスに加え、アセスメントフェーズ、運用フェーズにおけるサービスを新たに拡充し、ストレージシステムのライフサイクル全般に渡ってお客様をサポートします。

ストレージソリューションは、以下の4つのフェーズより構成されます。

  • ストレージアセスメント:ファイル調査・分析ソフトを用いた綿密なデータ増加予測などから、ストレージシステムのタイムリーで最適な投資を可能とし、TCOを最大約30%削減
  • ストレージインテグレーション:豊富な導入実績を基に標準テンプレートを作成したことにより、高品質なシステム導入を実現し、納期を最大約30%短縮
  • データマイグレーション:お客様のシステムや運用に合わせ、安心・安全で効率的なデータ移行を実施
  • ストレージマネジメント:トラブルの予兆や性能の監視によりストレージシステムの安定稼働と確実なデータ保護を実現

自社システムをオンサイトで運用されるお客様は、本ソリューションの活用により、ストレージシステムのライフサイクル全般にわたる最適投資と、安心・安全なシステム運用が可能となります。

昨今、ビジネス環境が大きく変化する中で、情報システムが扱うデータ量はますます増大し、その種類も多様化しつつあります。そのため企業ではストレージシステムをデータ量に合わせて増強し、継続的な投資・対応を図っています。また、様々なベンダーのストレージシステムが企業システム内に散在することは、情報システム部門の運用管理にも大きな影響を及ぼしています。

さらに、データ量の増大に伴い、これまで以上にセキュリティやコンプライアンス、災害時の事業継続が重要になってきており、データの安全な保管・管理は、企業の存続に関わる重要事項となっています。

当社はこれまで、富士通ストレージシステムETERNUS DX series/NR1000F series(注1)および、他社製ストレージシステムについて、設計・構築/データ移行/障害対応など、ストレージシステムのインフラ領域をサポートしてまいりました。今般、アセスメント(コンサルティング)フェーズで、既存のストレージシステムの利用状況の可視化や現状分析を行うとともに、運用フェーズで、トラブルの予兆や性能の監視を行うメニューを新たに加えて、これまでの自社内クラウドの構築実績や運用ノウハウを活用し、「ストレージソリューション」を刷新しました。

本ソリューションの特長

  1. アセスメントによるストレージシステムの最適化
    ファイル調査・分析ソフトを用い、ファイルのメタ情報(拡張子、更新日付、ファイルサイズ等)をもとに、既存ファイルシステムにおけるファイル種類の分析やデータ増加の予測を高速かつ綿密に実施します。これにより、データが大幅に増大すると予測される分野においても、増設時期の把握が可能となり、ストレージの階層化やデータ圧縮など、ストレージシステムの最適化を図ることで、TCOを最大約30%削減します。
    さらに、お客様の環境内で調査・分析を実施するため、情報セキュリティは高く保持されます。
  2. テンプレート化による高品質なストレージシステムの導入
    標準ヒアリングシートや標準パラメータシートなど、これまでのシステム導入実績に基づく作業内容のテンプレート化を実現したことにより、納期が最大約30%(従来例:約4ヶ月から約3ヶ月弱)に短縮されます。また、作業上の手戻りや技術者ごとの属人的な品質のムラが最小限に抑えられ、高品質なストレージシステムの導入を実現します。
  3. 社内実践に基づく確かなディザスタリカバリによる災害の対策
    当社では、本社移転を契機として、2011年4月に自社内にプライベートクラウド基盤を構築し、2拠点間 のディザスタリカバリを実現しています。このような導入実績をベースに、お客様の利用環境に合わせてクラウド環境やデータセンターにバックアップサイト構築し、災害対策の環境を提供します。
  4. 様々なベンダーに対応
    富士通ストレージシステム「ETERNUS」を中心に、他社製ストレージで提供される機能を組み合わせ、セキュリティ、バックアップ、データ圧縮など、お客様の要件に合わせて、柔軟なストレージシステムを提供します。
  5. 性能情報を監視し、安定したシステム運用を支援
    従来のサポートデスクやリモート通報などのハードサポートに加え、ストレージの容量や負荷の増大などを監視することにより、安定したシステム運用を支援します。
  6. ライフサイクル全般にわたってトータルサービスを提供
    既存ストレージシステムのコンサルティング(アセスメント)を含め、設計・構築、データ移行、運用に至るまで、トータルサービスとして体系化し、ライフサイクル全般にわたって、安心・安全なストレージシステムをワンストップで提供します。

提供メニュー概要

ストレージソリューションは、商談フェーズに合わせて、ストレージアセスメント、ストレージインテグレーション、データマイグレーション、ストレージマネジメントより構成されます。

  • 提供メニュー
  • ストレージアセスメント (企画フェーズ)
    ILM(Information Lifecycle Management)、事業継続といった観点から、お客様の既存ストレージ・ファイルシステムの調査・分析を実施し、既存資産の見える化・運用課題の明確化を行います。
  • ストレージインテグレーション (設計・導入フェーズ)
    ストレージアセスメントにおける既存資産の分析の結果を踏まえ、お客様のインフラ要件に合わせて、シンプルかつ柔軟なストレージシステムの設計・構築を行います。
    また、富士通ストレージシステム「ETERNUS」を中心に、IBM社(注2)、F5ネットワークス社、EMC社などの他社製品を組み合わせて提供していきます。
  • データマイグレーション (データ移行フェーズ)
    オンプレミス、クラウド、マルチベンダーなどのストレージシステムの環境や運用に合わせ、豊富なデータ移行実績のノウハウをベースに、安心・安全で効率的なデータ移行を実施します。
  • ストレージマネジメント (運用フェーズ)
    日々の業務における利用者対応や運用管理、トラブル対応などのサービスに加え、障害の起因となる予兆を性能やデータ容量などの観点から定常的に監視するサービスを順次提供していきます。これにより、ストレージシステムの利用状況の把握、トラブル未然防止、現状課題の明確化、利用効率の向上を実現します。

ベンダー各社様のコメント

【ネットアップ株式会社様 コメント】

ネットアップは、富士通エフサス様の、ビッグデータ時代に対応した「ストレージソリューション」販売開始に心から賛同し、支援いたします。

ネットアップは富士通様へのストレージOEMにて14年間の深い技術協力関係にあり、富士通エフサス様の、アセスメントフェーズや運用フェーズをカバーしたライフサイクル全般のストレージソリューションが、日本のお客様のビッグデータニーズの高まりに対する重要な回答になるものと確信しております。

ネットアップ株式会社
代表取締役社長 タイ・マッコーニー 氏

【ヴイエムウェア株式会社様 コメント】

ヴイエムウェア株式会社は、株式会社富士通エフサス(以下、富士通エフサス)のストレージソリューション提供の発表を歓迎いたします。富士通エフサスは弊社の認定技術資格であるVMware Certified Professional (VCP)の取得を積極的に推進されており、日本全国にVMware製品に精通した技術者を多数保持されております。その結果、お客様に最高水準のテクノロジーサポートを提供されたパートナーに与えられる「VMware Expert Award」を2年連続で獲得されています。弊社は、お客様のITの革新を通じビジネスの革新を実現すべく、今後とも富士通エフサスと仮想化・クラウドコンピューティングにおけるパートナーシップをさらに強化してまいります。

ヴイエムウェア株式会社
パートナービジネス本部 本部長 中村 共喜 氏

【シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社様 コメント】

富士通エフサス様の「ストレージソリューション」は、市場シェアトップを誇るデスクトップ仮想化Citrix XenDesktopを導入、展開するに当たり、ストレージ側からの最適化を提供することによって全体のROIを向上し、事業継続性や耐障害性、生産性の向上を実現します。今後も富士通エフサス様との連携のもと、デスクトップ仮想化の導入を、より高い効率性、付加価値とともにお客様に提供してまいります。

シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
マーケティング本部 本部長 伊藤 利昭 氏

【EMCジャパン株式会社様 コメント】

EMCジャパン株式会社は、株式会社富士通エフサス様による「ストレージソリューション」の販売開始を歓迎致します。データの急激な増加や、クラウド化・仮想化の普及に伴い、益々、重要度が増してきたストレージシステムに対して、EMCの高品質で柔軟性で幅広いストレージを富士通エフサス様経由で提供いたします。富士通エフサス様は、当社の販売店(アフィリエイト・パートナー)として、お客様の問題解決の為の最適なソ リューションを提供される事を確信しております。

EMCジャパン株式会社
代表取締役社長 山野 修 氏

関連ページ

注釈

  • (注1):
    ETERNUS NR1000F series
    富士通ストレージシステム ETERNUS NR1000F series は、NASストレージ業界のリーディングカンパニーであるネットアップ社のOEM製品です。
  • (注2):
    当社では、IBM Real-time Compression Appliance(RtCA)をお取り扱いしております。RtCAは、IBM社が提供するアプライアンス製品で、パフォーマンスを低下させることなく、一次オンライン・データをリアルタイムで最大80%圧縮することができるデータ圧縮ソリューションです。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

本件に関するお問い合わせ

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