【インタビューコラム】
クラウド会計ソフトの導入が切り拓くコストダウンと経営合理化への道。
税理士や経理担当者の仕事は、より価値を創造する仕事にシフトする。
2019年7月31日更新
以下、「税務研究会」より転載
個々の独立した環境内でインストールされるスタンドアローン型から、サーバーを介してサービスが提供されるクラウド型へと、さまざまなソフトウエアが移行期を迎えています。会計ソフトも、クラウド型の製品が次々と発表されていますが、移行の流れはゆるやかで、導入が進んでいるとはいえません。決算早期化や黒字化など、数々の企業の経営改善を実現してきた公認会計士・税理士の武田雄治氏に、クラウド型を選択するメリットや、これからの時代に求められる経営について伺いました。
プロフィール
武田 雄治 氏
公認会計士・税理士
武田公認会計士事務所 所長
株式会社武田会計 代表取締役
「経理を変えれば会社は変わる!」の信念のもと、上場企業から中小企業、起業家まで、幅広いクライアントに対して会計、経営のコンサルティングを行っている。IFRS導入、決算早期化、決算業務改善に関しては第一人者と称される。
趣味は旅行、読書、筋トレ。好きな食べ物は焼肉。将来の夢は世界一周と田舎暮らし。武田信玄の弟の直系。
いずれクラウド型が標準となる。それならば、早めの導入が望ましい。
現在、武田さんの顧問先の企業では、どれぐらいクラウド会計ソフトへの移行が進んでいますか?
約2割程度でしょうか。若い経営者や、IT系の企業は、導入が素早かったですね。対して、年輩の社長や経理担当者が在籍する会社では、クラウド会計ソフトの存在そのものが認知されていないことが多く、初歩的なことから解説することになります。メリットについてご理解いただいたとしても、導入を面倒だと感じたり、変化そのものを拒む企業は多いですね。紙ベースからスタンドアローン型への移行期も、同様の苦労がありました。私の関与先の例で数字を挙げましたが、世間一般的にも導入済みの企業は2割程度だと認識しています。
どのような企業がクラウド会計ソフトの利用により恩恵を受けられるのでしょう?
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