FUJITSU-MONAKAとは
FUJITSU-MONAKAは、2027年にリリースを予定している、比類なき性能と電力効率で次世代データセンターの課題を解決する、Armベースの次世代プロセッサです。
スーパーコンピュータ「京」や「富岳」をはじめとする*1スーパーコンピュータ開発で培われた富士通独自の設計技術と最先端2nmプロセスを融合。AI、高速シミュレーション、データ解析まで、お客様の多様なニーズに応え、導入から運用に関わる費用(TCO=Total Cost of Ownership)を削減します。
高性能・省電力の次世代プロセッサで持続可能な社会へ
近年、DXやAIの需要増により取り扱うデータ量が増大しており、ますます大規模データセンターや仲介するエッジクラウドの需要が高まっています。この膨大なデータ処理に対応するため、プロセッサの高性能化が進む一方で、電力消費量の増加も重大な課題となっています。将来的にデータセンターの消費電力においてプロセッサが占める割合は一層拡大すると予想され、プロセッサの省電力化は急務となっています。

そこで、富士通は、NEDO (国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)*2が公募した「グリーンイノベーション基金事業/次世代デジタルインフラの構築」における「次世代グリーンデータセンター技術開発」プロジェクトに参画し、これまでの「京」や「富岳」で培った技術をさらに進化させ、高性能かつ省電力なプロセッサとなるFUJITSU-MONAKAを開発しています。
富士通は、FUJITSU-MONAKAにより比類なき性能と電力効率を実現し、社会インフラ基盤の省電力化とカーボンニュートラル社会の実現に貢献します。

FUJITSU-MONAKAの特長
世界トップレベルのスーパーコンピュータ開発で培った卓越した技術力・信頼性と最先端の2nmプロセス半導体技術を活用し、高性能・省電力・高信頼・使いやすさを一体で提供
高速なデータ処理基盤
省電力とパフォーマンスの両立
信頼性とセキュリティ
使いやすさ
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高速なデータ処理基盤
- メニーコア&大容量メモリによる高いアプリケーション実行性能(競合CPU比2倍*3)
- AI向けCPU命令拡張、AIライブラリ高速化により、CPUによる幅広いAIワークロードを強力にサポート
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省電力とパフォーマンスの両立
- 独自マイクロアーキテクチャにより高性能&高コストパフォーマンスを実現
- 電力コスト削減につながる高い電力効率(競合CPU比2倍*3)
- 空冷対応による導入コスト削減と設置容易性・拡張性
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信頼性とセキュリティ
- 暗号化技術(Confidential Computing Architecture)によるデータセンターやエッジ環境のデータ保護
- 隔離されたセキュリティ制御コアによる堅牢なファームウェア認証(Root of Trust)
- メインフレームやスーパーコンピュータで培った基幹サーバ技術と国産プロセッサによる高信頼性
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使いやすさ
- 主要OSSや業界標準OS対応による汎用性
- Armソフトウェアエコシステムをそのまま利用可能
- FUJITSU-MONAKAに最適化されたAI/データ解析/HPCアプリ・ライブラリ群
FUJITSU-MONAKAの活用領域
FUJITSU-MONAKAのコンピューティング基盤は、高性能・省電力・安心安全・使い易さによりお客様のTCO削減やAI活用などに貢献します。
データセンターやテレコム領域をはじめとする社会インフラ基盤を支える様々なシーンで、幅広くご活用いただけます。
AI/HPC
データセンター
エッジコンピューティング
パートナー情報
オープンで持続可能なAI,HPC基盤作りを目指し、パートナー様と共同で開発しています。
関連リンク
本ページに記載の内容は現在開発中であり、予告なしに仕様・性能・デザインを変更する可能性があります。
*1. スーパーコンピュータ「京」や「富岳」:理化学研究所と富士通が共同開発。
*2. 本ページに記載のFUJITSU-MONAKAに適用する新技術は、NEDO (国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業の結果得られたものです。
*3. 2027年リリース時期を想定した当社性能推定値に基づく。性能は、使用状況、構成、その他の要因によって異なります。