データ信頼性の保証フレームワークのホワイトペーパーをFraunhofer ISST と共同で公開
2025年3月31日
English近年、様々な組織が他の組織のデータを利用する機会が増えており、データの信頼性を確保することの重要性が増しています。信頼性の低いデータは、安全性、セキュリティ、収益性に重大なリスクをもたらし、特に重要な意思決定プロセスにおいて深刻な影響を及ぼす恐れがあります。
富士通は、データ利用者が直面するリスクに対処するため、ドイツの研究機関Fraunhofer ISSTと共同で、データ信頼性を保証するフレームワークのホワイトペーパー "Levels of Assurance for Data Trustworthiness" (以下、Data LoA) を公開しました。本ホワイトペーパーでは、Data LoAの概念、関係者の役割とメリット、ユースケース、アクションプランを解説し、Data LoAの全体像と導入検討のための基礎知識を提供します。
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Data LoAは、組織間でのデータ共有において、データの信頼性を評価・保証するためのフレームワークです。デジタル環境における身元確認の保証レベルの概念を応用し、データ利用に関連するリスクとそれに必要な軽減策に基づいて信頼性のレベルを決定します。本フレームワークには、データに対して一定のレベルの信頼性を主張するデータ提供者、その主張を独立して監査・証明する保証提供者、そして提供されたデータ保証を評価し利用判断を行うデータ消費者の3者が関与します。
本フレームワークは、既存のデータ保証アプローチを統合して、多様な業界に適用できる相互運用可能なシステムを構築することを目的としています。この体系的なアプローチにより、他組織のデータを利用する際のリスク管理や規制要件への準拠が容易になり、例えば、信頼できるAI開発や温室効果ガス排出量追跡などの取り組みを支援することが期待されます。