CASE
横河電機株式会社様
新会社のビジョン・ブランドの構築支援

2015年に創立100周年を迎えた横河電機株式会社様。プラントの生産設備の制御・運転監視を行う分散形制御システムを世界に先駆けて開発し、石油、ガス、化学、電力、鉄鋼、紙パルプ、薬品、食品など、さまざまな産業の発展を支える制御分野におけるリーディングカンパニーです。制御、計測、情報の技術を軸に、最先端の製品やソリューションをグローバルに提供されています。

横河電機様は、お客様のビジネス変革を支援するための施策の一環として、IIoT(Industrial IoT)アーキテクチャを活用した新しい価値提供のあり方を検討・提供するべく、アムニモ株式会社を発足されました。富士通は、横河電機様のエクスペリエンス・デザイン統括部によるアムニモ社様のビジョン・ブランドの構築を支援しました。

老舗企業の悩み

横河電機様のエクスペリエンス・デザイン統括部は、新たな取り組みとして、新会社であるアムニモ社様のビジョン・ブランドの構築を目指していました。多様な視点を取り入れ、具体性があり、社員はもちろん、新会社へのお客様の共感や期待感を生んでいく。そんなビジョン・ブランドを、社外を巻き込んだオープンな体制で構築したいとの思いで、パートナーを検討されていました。

富士通は共創の場を用いたオープンネットワークや、これまで培ってきたビジョン・ブランド構築のプロセスをご提案。また、ともに創立80年を超える老舗企業で新しい取り組みを推進する難しさを共有し合いました。困難な道のりを一緒に乗り越えるスタンスに共感頂き、アムニモ社様のビジョン・ブランド構築のパートナーとして選んで頂きました。

多様な視点を取り入れ、共感を生むビジョンへ

トークセッションイベントの様子

ビジョンの検討フェーズでは、富士通の共創の場であるHAB-YU platformを活用し、トークセッションイベントを開催。年齢や立場を超え、議論が生まれる場をつくり出しました。様々な見地から生まれる率直な意見で得た気づきは、ビジョンの方向性を定める要素になりました。

ブランドの検討フェーズでは、アムニモ社様メンバーの個々の頭の中にあるアムニモ社らしさを抽出するため、LEGOを用いたワークショップの実施をご提案。横河電機様の共創ルームを活用し、富士通のデザイナーのファシリテートのもと、創造性を刺激するワークを行いました。関係者一人ひとりが、自らの言葉でアムニモ社の強みを語ることを可能とし、アムニモ社ブランドの共通認識を図りました。

そしてプロジェクトのアウトプットとして、具体化したストーリーをお客様によりわかりやすく伝えるための「ビジョンの説明資料」と、対外的発信の元となるアムニモ社様のアイデンティティをまとめた「ブランドブリーフ」が完成しました。またアムニモ社様のデザインガイドラインとの整合性を図り、横河電機様の当初の計画通り2018年10月CEATECでのアムニモ社様の展示ブース出展を皮切りに、一貫したブランディングがスタートされました。

「Co-innovating tomorrow」を体現する

富士通は横河電機様より、「YOKOGAWA100周年で制定されたCo-innovating tomorrowを体現したプロジェクトだったと言える。」「富士通という大企業ならではの物事を進めていく難しさと苦労を経験し乗り越えてきた方々が、当社の状況を理解し共感してくれた事が、パートナーに選定した決め手だった。」との声を頂き、「今後のアムニモ社の発展に関わる重要な役割を担った」と評価を頂きました。
非常に難しいテーマではありましたが、横河電機様と富士通が、困難な道のりを互いに協力し合えたことが今回のプロジェクトの成功につながりました。

富士通はこれからも業種・業界、あらゆる組織の壁を越え、共感し合いながら、未来に向けた共創活動を続けていきます。