東京センチュリー株式会社様
基幹系システムをAWSにリフト
概要
業界トップクラスの金融・サービス企業である東京センチュリー様は経営のスピードを高めるため、基幹系システムの再構築と柔軟なインフラ基盤の整備に取り組まれています。今回、基幹系システムのOSやミドルウェアの見直しとともにAWSを導入し、ITシステムの最適化、性能および柔軟性の向上、運用負荷軽減を実現されました。
お客様のご紹介
情報通信機器などの取り扱いに強みを持つ祖業のリースに加えて、国内外のパートナー企業との共創により付加価値の高い金融・サービスを提供されています。子会社を通じたオートリース・レンタカー事業や、航空機リース、不動産、太陽光発電事業、さらには海外拠点を活用したリース・ファイナンスに至るまで、国内外における広範な事業展開が特徴です。
お客様の課題
新型コロナウィルス感染症拡大による経済活動の停滞、その後の世界情勢の変化によるサプライチェーンの混乱や資源価格の高騰など、回復基調にあった世界経済の先行きは依然として不透明となっています。そのような中、経営環境には変化とスピードが求められ、攻めも守りも機動的運営が必須となっています。
しかしながら、「2025年の崖」に代表されるように、ITシステムの老朽化や定期的なリプレイスに伴う重い投資負担、ハードウェアの制約に起因するビジネスの機動性の阻害といったリスクがお客様内で顕在化してきています。
これら課題に対し、アプリケーションの再構築を含めた基幹系システムの刷新に取り組まれています。基幹系システムの基盤としてAWSへの移行によりシステムインフラを最新化し、柔軟で機動性の高いITシステム環境を実現されています。
導入システム概要
基幹系システムのOSおよびミドルウェアをオープンソース化し、オンプレミス環境からクラウド環境へのリフトをおこないました。これにより、ITシステムの最適化、性能および柔軟性の向上、運用負荷の軽減を実現しています。
効果
1. ITシステムの最適化
基幹系以外のサブシステムも含めてクラウド化の要否を総合的に判断し、AWSへのインフラ集約を行いました。その結果、従来のオンプレミス環境で発生していたシステムインフラの運用管理コストやリプレイス時の投資コストを大幅に縮小させることができました。
また、インフラ集約にあたりセキュリティルール等含めて設計・構築ポリシーの統一をおこない、テンプレート化を実施しました。これにより、ITシステムの品質強化および標準化を実現させることができました。
2. 性能および柔軟性の向上
バッチ処理時間を短縮するため、高IOPSを保証するAmazon EBSを利用し、処理時間を大幅に短縮させました。
従来のオンプレミス環境では、予め余裕を持たせたキャパシティプランニングおよび投資が必要となっていました。今回、オンデマンド性の高いクラウド環境を利用することにより、事前の投資コストを抑制するとともに、迅速かつ柔軟な拡張性を実現できました。
3. 運用負荷の軽減
AWSのマネージドサービスを活用し、設計および運用に伴うコストの削減および運用負荷の軽減に取り組みました。事業継続性の向上を目的に、AWS Backupによるバックアップ環境を構築しました。
AWS Backupの活用により、バックアップソフトの調達から設計に至るコストを削減できるとともに、オブジェクトストレージ等のオンデマンド性の高いリソースと組み合わせることでコスト最適な環境を実現できました。
AWS選定理由
基幹系システムをリフトする対象として、次の観点でAWSを採用しました。
- グローバル規模での安定したシステム提供実績
- サポートの柔軟性、充実度
- 各種マネージド機能の充実度
富士通選定理由
富士通は東京センチュリー様に対して長年にわたり基幹系システムの保守、運用をワンストップで提供させていただいています。
これまでのインフラの構築、運用実績に加えて、AWSの最新技術に関する高い知見とワンストップサポート(お客様窓口は弊社インフラ保守担当SEに集約し、その元でSE、サポート、AWS社の3者が密接に連携して対応)をご評価いただき、ご採用いただきました。
本事例に関するお問い合わせ
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富士通コンタクトライン (総合窓口)0120-933-200(通話無料)
受付時間:9:00~12:00および13:00~17:30(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)
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