概要

ふくおかフィナンシャルグループ様(以下、FFG様)は、第七次中期経営計画における重点戦略として既存事業のDX化、業務改革、営業改革等に取り組まれています。
その一環として、従来から営業店事務効率化施策として導入しているイメージファイリングシステムの基盤刷新にAWSを活用し、クラウドリフトによるデータ増加などに対する柔軟な拡張性の確保とインフラコストの削減を実現しました。

お客様のご紹介
株式会社ふくおかフィナンシャルグループ様

FFG様は九州全域を活動の基盤とされ、福岡銀行様、熊本銀行様、十八親和銀行様、福岡中央銀行様、みんなの銀行様等を傘下に擁する金融グループです。
銀行業務を主要な事業として展開され、ファイナンスとコンサルティングを通じて全てのステークホルダーの成長に貢献する「ザ・ベスト リージョナルバンク」を目指されています。

お客様の課題

今後、業務改革の更なる推進において、デジタル化を含めたペーパレス化の観点は、店頭業務量の削減に繋がるものとして重要な位置づけとなっております。営業店で発生する業務帳票の本部集中を実現しているイメージファイリングシステムについては、店頭業務量の削減を支える重要システムとして、継続的な安定運用が求められております。今回、機器の老朽化および保守サポートの期限が到来する中で、安心・安全な移行を大前提に従来のオンプレミス環境におけるハードウェアライフサイクルに依存せず、且つ将来のデータ量増加などにも柔軟に対応できる基盤の選定を検討しておりました。

導入システムの概要

イメージファイリングシステムのシステム更改にあたりにAWSを活用することで、システムの安定稼働を確保する可用性、ニーズに合わせたリソースの拡張、インフラコストの最適化を実現しました。

効果

1.システムの安定稼働を確保する可用性
EC2インスタンスの障害時も、CloudWatchと運用監視ソフトウェアによる異常検知で、別のEC2インスタンスへ移動・再起動することで復旧する設計にしています
2.ニーズに合わせたリソースの拡張
月末には、本部・営業店、各センターからイメージングファイルシステムへのアクセスが集中します。
Web/APサーバのレスポンス遅延を防ぐため、CPUが高負荷の状態になった時点で、オートスケールによる仮想サーバ(EC2)を自動で追加する仕組みを確立し、柔軟な拡張性を実現しました。
3.インフラコストの最適化
銀行様ごとのシステムをAWSにクラウドリフトすることで、AWS環境上の不要なリソースの停止・削除や、ストレージクラスの機能を利用することにより、インフラ運用管理コストの最適化を図ることができました。

AWS選定理由

FFG様は業務システムの更改において「クラウド・バイ・デフォルト原則」に伴いクラウドの統合基盤としてAWSをご利用になられています。周辺システムの親和性が高いことに加え、AWSが提供する信頼性、安定性、柔軟性がお客様システムの運用効率化を実現しています。
今後もシステム拡張や新ビジネスの展開において、AWSの豊富なサービスを活用することで、競争力強化や持続的な成長に寄与することを期待されています。

富士通選定理由

弊社は長年にわたり、FFG様の営業店業務に関わる複数システムの導入、サポート実績を積み重ねてまいりました。
FFG様からは、提案だけでなく過去3度に渡るシステム統合の完遂などの運用サポートを含めたトータルでの対応力についてもご評価頂いております。
今回の構築におきましても、FFG様と協議を重ね課題の解決や最適な構成でのシステム導入を実施して参りました。
今後もFFG様の更なるDX推進を支えて参ります。

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