社会福祉法人石川整肢学園 金沢こども医療福祉センター 様

電子化による部署間の情報共有で質の高い医療やリハビリを提供

経過の長い患者をすべてのスタッフで診る療育施設をクラウド型電子カルテが強力にサポート


金沢こども医療福祉センターは、石川県内唯一の肢体不自由児施設として1958年に開院し、現在は肢体不自由児や知的・発達障害児、重症心身障害児を対象に、医療福祉やリハビリテーションを提供しています。経過の長い患者さんを多職種で診る特徴から、部署間の情報共有の促進を望む声が以前からありました。その要望に応えるため、2018年10月に富士通のクラウド型電子カルテシステムHOPE Cloud Chartを導入し、多職種連携の強化を実現しました。

病院の特徴とシステム導入の目的

多職種がかかわる療育施設の情報共有を促進

前列左から小杉久美子看護部長、櫻吉啓介園長、野村一世医師、
後列左から佐々木弘之科長、仲谷明代看護師長、室谷早苗課長

紙カルテ保管問題の解決と情報共有の強化をめざして

Q:貴院の特徴をお聞かせください。

櫻吉氏:金沢こども医療福祉センターは、石川県唯一の肢体不自由児施設として開院し、県内の障害児(者)や小児整形外科疾患を持つ患者を対象としている病院です。整形外科、小児科の専門的な疾患を診るほか、肢体不自由や知的障害のある子どもの保育園なども併設しています。

Q:電子カルテを導入した目的を教えてください。

櫻吉氏:1958年の開院以来、すべてのカルテを保管してきましたが、その保管場所の確保が厳しくなってきたというのが、カルテの電子化を考えた理由の一つです。
    またもう一つの理由として、例えば保育園に通う子どもには、保育士、支援員だけでなく、病院で診察する医師、リハビリテーションスタッフなど、多職種がかかわりますが、1冊の紙カルテを全員で回すわけにもいかず、うまく連携がとれていませんでした。アレルギー情報や注意点などを共有しにくいため、部署間での情報共有に対する要望が以前からあり、電子カルテなら情報を一元化できると考えました。


信頼性と管理のしやすさからHOPE Cloud Chartを選択

Q:機種選定はどのように行われたのでしょうか。

野村氏:まずベンダーの選定から入りました。これまでの導入実績と、企業としての信頼性があって、将来の心配がないところを選びました。3社の候補の中から、アフターケアがしっかりしているかどうかを重視して決めました。

櫻吉氏:以前から交流のあった旭川荘療育・医療センター(岡山市)で、実際に富士通製の電子カルテが稼働しているのを見学し、「これなら当センターにも導入してやっていける」と実感できたことも、大きかったと思います。また、当センターのような規模の病院では、電子カルテの管理者を専任で置くことは難しいので、クラウド型がよいと考え、HOPE Cloud Chartを選びました。

導入経緯と効果

迅速かつ詳細な部署間の情報連携を実現

他院のサポートも得て導入作業の負担を軽減

Q:導入作業は、どのような手順で行われたのでしょうか。

小杉氏:各部署から数名ずつメンバーを集めた委員会を中心に検討や準備を進めました。そしてその下に、各現場での導入に携わる人を選んで、導入作業に当たってもらいました。

室谷氏:具体的な作業内容を、サポートの担当者から「次回はここまで準備してください」と言っていただけたので、順調に進められました。

Q:導入にあたっては、どのような苦労があったのでしょうか。

仲谷氏:部署ごとに方針を取り決めて委員会に上げる方法をとったのですが、外来と病棟の看護で共通する処置なども別々に決めてしまい、後から擦り合わせるのが大変でした。

野村氏:処置のマスタなどは、外来・病棟の双方から話を聞いて調整する必要がありましたが、旭川荘療育・医療センターからいただいた情報やマスタがあったので、8割方は応用でき、すごく助かりました。

Q:本稼働はスムーズに行われましたか。

室谷氏:医事については、本稼働で思っていたのとは違う形で医事システムにデータが飛んできたり、紐づけできていなかったりといったこともありましたが、一つひとつ解決して徐々に軌道に乗せていきました。

佐々木氏:リハビリは他社製システムとの連携もあり、導入前にとても悩みましたが、結果的に最適な運用を構築できたと思います。

櫻吉氏:医事以外は特にトラブルもなく、操作さえ覚えてしまえば使っていて困ったことはありません。


密な連携により診療やリハビリの質が向上

Q:電子カルテの導入により、どのようなメリットがありましたか。

仲谷氏:手書きと違い、字がとても見やすくなったので、指示を確認しやすくなりました。

野村氏:例えば血液や画像の検査では、導入前は医師の口頭指示を看護師が伝票に書くこともありました。電子カルテでは、すべてのオーダを医師が入力しますから、読み間違いや書き間違いなどは減っています。

佐々木氏:リハビリの予約も、間違いによるダブルブッキングなどは減りました。予約画面も見やすく、うまく使えていると思います。仮に予約が重なった場合にも、画面上でひと目で把握できるので、予約時間までに担当者を変更するなどの措置をとりやすくなりました。

櫻吉氏:整形外科の診療の予約は、これまで日付だけで行っていたので、患者さんが集中してしまうときと暇なときの差ができていました。現在は「この日はもういっぱいで、予約がとれません」と明示されるので、混雑の偏りがなくなりました。診療の待ち時間は減っていると思います。

Q:導入の目的であった、部署間の情報共有は改善されましたか。

仲谷氏:端末があればカルテが見られますし、診療記録だけでなく、他職種の記録などからも情報収集をできるようになりました。

佐々木氏:以前は、報告したいことがあるときなどに、担当の医師を探す必要がありましたが、いまはメールを送っておけば必ず読んでもらえますし、返事もすぐもらえるので、連携しやすくなっています。

野村氏:リハビリのメニューは患者さんに合わせて作るため、医師とリハビリスタッフは互いに聞きたい細かなことがたくさんあります。ですから、電子化によって連絡が取りやすくなったことは、非常に大きなメリットだと思っています。リハビリの実施内容も、どのようなことをしたのか、しっかり書いてくれているので、把握しやすくなりました。
    看護記録も同様で、術後の様子や、どのくらい痛がったかなどの情報が得られ、診療に役立っています。

小杉氏:看護記録は、これまでは何の処置をしたかを書くことに追われていましたが、実施の記録がチェックですむようになったことで、処置以外のことを書くようになり、内容が充実してきました。

医師から看護師への指示も明確に伝わるようになり、
医療安全や効率化につながっています。

今後の期待と展望

経過が長い診療ほど電子化の恩恵は大きい

電子カルテの導入経験が病院を成長させる

Q:今後の展望をお聞かせください。

佐々木氏:いまは写真しか貼り付けていないのですが、将来的には動画で記録したリハビリ記録も気軽に取り込めるようになるといいですね。

小杉氏:来年度あたりには、各病室にノートPCを持参し、直接入力する運用にしたいと思います。

Q:導入を検討している施設へのメッセージをお願いします。

野村氏:当センターでは0歳から20歳くらいまで継続して診るような患者さんが多く、紙カルテではどこに何が書かれているかわからず、過去の検査データも探し当てられないこともあります。電子カルテではそのような問題がほぼ解消されるので、経過の長い患者さんが多い病院では特に、導入効果は大きいでしょう。

櫻吉氏:データ蓄積により、10年後、20年後に、本領を発揮すると期待しています。また今回、電子カルテを入れてよかったのは、病院全体が同じ目的に向かっていく経験ができたことです。全職員が熱意を持って取り組んだ経験が病院の成長につながっていると感じています。

〔金沢こども医療福祉センター様のHOPE Cloud Chartの導入については、扶桑電通株式会社様  、株式会社永和システムマネジメント様  にご協力いただきました〕

お客様プロフィール

社会福祉法人石川整肢学園 金沢こども医療福祉センター 様

住所 〒920-3114  石川県金沢市吉原町口6-2
TEL 076-257-3311
URL http://www.seishi.isg.or.jp/kodomo_index.html 
診療科目 7科目
病床数 100床

*本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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