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Fujitsu

Japan

UEFI環境にてシステムリカバリ機能および瞬間復元機能を使用する場合のブートエントリ異常について

(2017年2月27日 発行)
(2020年6月15日 更新)


UEFI環境にてシステムリカバリ機能および瞬間復元機能を使用する場合、ブートエントリが正しい順番にて作成されず、以下の問題が発生します。

1.システムリカバリ機能を使用する場合の問題

【現象】

ディスクイメージ配信処理中、コンピュータ再起動のタイミングで Windows Boot Manager がブートエントリの先頭に配置されることで、ネットワークブートしなくなるため、ディスクイメージ配信処理がエラー終了します。

【発生条件】

ディスクイメージ配信にて次の様な操作を行うことでファームウェアが持つNVRAM内のブートエントリに変更が加わった場合に発生します。

  • 任意のクライアントに対し初めてディスクイメージ配信を行った。
  • 別の筐体の雛型より取得したディスクイメージを使用した。
  • 雛型にてOSを再インストールした。
  • 雛型にてブートエントリを変更するコマンドを実行した。
    (bcdbootコマンドやbootrecコマンド)

※UEFI環境でのみ発生する問題であり、レガシーBIOS環境やBIOS互換環境では発生しません。

【原因】

Insyde BIOS の障害により当現象が発生することが判明しましたが、他にも要因があり、継続調査中です。

【暫定対処】

BIOS設定にてブートエントリを元に戻した後、同一ディスクイメージを再配信してください。
   以降のディスクイメージの再配信に際しては次のことに注意してください。

  • ディスクイメージ取得用の雛型の筐体を固定する。
  • 雛型にてOSを再インストールしない。
  • 雛型にてブートエントリを変更するコマンドを実行しない。

ディスクイメージ配信のサービス設定において瞬快クライアントのサイレントインストールを選択する場合は、下記の瞬間復元機能を使用する場合の問題が発生しますので、サイレントインストール用定義ファイルに「修復無効モード」を指定してください。

2.瞬間復元機能を使用する場合の問題

【現象】

ブートエントリの順序として「Windows Boot Manager」よりも上位にネットワークやUSBデバイスを配置してある場合において、瞬快クライアントを「修復モード」に変更すると、瞬快のブートエントリが最上位に入るため、ネットワークやUSBデバイスからの優先的な起動ができなくなります。

【原因】

Insyde BIOS を搭載している機種についてはInsyde BIOSの障害と判明しております。
その他メーカーのBIOSを搭載している機種については原因は判明しておりません。

【応急処置】

ネットワークやUSBデバイスより優先的に起動させたい場合は「修復無効モード」に変更してください。

3.恒久対応

Insyde BIOS の問題につきましてはFMWORLDよりBIOS書換データを入手して適用してください。