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Fujitsu

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FMV 2008年度上期モデルをディスクイメージ取得、配信するにあたっての注意事項

(2008年7月18日追記)Microsoft社のOEM PCプレインストールモデルにおける条件変更に関する情報を追記しました。

FMV 2008年度上期モデルより、リカバリCDの添付が停止され、ハードディスク内のリカバリ領域を利用してリカバリする方式に変更されました。この新しい環境を「瞬快」を利用してディスクイメージの取得、配信するにあたって、事前に注意すべき事項についてご説明いたします。

1.FMV 2008年度上期モデルの変更点と瞬快に対する影響

FMV 2008年度上期モデルより、リカバリCDの添付が停止され、ハードディスク内のリカバリ領域を利用してリカバリする方式に変更されました。これにともない、FMV 2008年度上期モデルより、HDDのパーティション区画が図のように設定されています。

2008年上期FMVモデルの標準パーティション構成

上記の標準構成のままひな型を作成すると、ディスクイメージの取得を行ったときにWindows RE領域とリカバリ領域もバックアップされてしまいます。そのため、ディスクイメージサイズが大きくなり、取得、配信に余分な時間が必要となります。

このような問題を回避するため、ディスクイメージの取得、配信を実施する前に、ひな型のパーティションを再構成することを推奨いたします。

(2008年7月18日追記)

Microsoft社の2008年7月1日の広報によると、Windows Vista Businessプレインストールモデルにおけるディスクイメージの取得、配信に関して期間限定で条件変更がされています。詳細はMicrosoft社のサイトOS プレインストール PC (OEM PC) の再イメージング (コピーによる社内展開) についてを参照してください。

本条件変更に従ってディスクイメージ取得、配信を実施する場合は、【ご連絡】FMVシリーズWindows Vista Businessプレインストールモデルのイメージ取得、配信手順についてを参照してください。ただし、Microsoft社の設定した期間経過後は、取得済みのWindows Vista Businessプレインストールモデルのディスクイメージを使用した配信処理はできませんので十分ご注意ください。

2.ひな型の再構成を実施するときの注意事項

瞬快を利用してディスクイメージの取得、配信を実施する際には、OSのライセンスと不要な領域の削除に注意してひな型を再構成する必要があります。

  1. 瞬快を利用してひな型を複製できるOSライセンス
    瞬快を利用してディスクイメージの取得、配信を実施する場合は、ひな型を複製できるOSライセンスを使用する必要があります。ひな型を複製できるOSライセンスを購入されているかどうか、事前にご確認ください。なお、ひな型を作成できるOSライセンスについては、表1にまとめています。
  2. 不要な領域の削除
    瞬快を利用したディスクイメージの取得、配信を実施する場合、標準構成に含まれるWindows RE領域およびリカバリ領域は事実上不要です。ひな型の再構成、すなわち、ひな型から不要な領域を削除することによって、ディスクイメージサイズと配信時間の削減が可能となります。
    ひな型の再構成手順はOSにより異なりますので、詳細は、表1のひな型再構成手順を参照してください。
表1
  用意するモデル 必要なライセンスメディア ひな型の再構成手順
ひな型をVistaにしたい Windows Vista正規版プレインストールモデル Vistaのボリュームライセンスメディア 「3.1 Windows Vista正規版プレインストールモデル+ボリュームライセンスメディア」を参照してください。
ひな型をXPにしたい Windows XP正規版プレインストールモデル XPのボリュームライセンスメディア 不要な領域を完全に削除する場合に該当します。「3.2 Windows XP正規版プレインストールモデル+ボリュームライセンスメディア」を参照してください
Windows XP正規版プレインストールモデル 不要 不要な領域が残ってもよい場合に該当します。「3.3 Windows XP正規版プレインストールモデル」を参照してください。
Windows Vista正規版プレインストールモデル XPのボリュームライセンスメディア 「3.1Windows Vista正規版プレインストールモデル+ボリュームライセンスメディア」を参照してください。

注意:Windows Vista正規版&ダウングレードサービスで用意されているWindows XP環境は、瞬快を利用してディスクイメージを取得、配信することはできません。別途、ボリュームライセンス契約とボリュームライセンス版のWindows XPのメディアを入手する必要があります。
ただし、2008年7月1日にMicrosoft社が広報した条件変更に従ってディスクイメージの取得、配信を実施する場合はこの限りではありません。(2008年7月18日追記)

3.各OSにおけるひな型の再構成手順

FMV 2008年度上期モデルにおいて、ひな型を再構成する手順および注意事項についてOS別にご説明いたします。

3.1 Windows Vista Business正規版プレインストールモデル+Windows Vistaボリュームライセンスメディアを利用する場合

3.2 Windows XP正規版プレインストールモデルを利用する場合

3.3 Windows XP正規版プレインストールモデル+WindowsXPボリュームライセンスメディアを利用する場合

3.1 Windows Vista Business正規版プレインストールモデル+Windows Vistaボリュームライセンスメディアを利用する場合

Windows Vistaでは、プレインストールをカスタマイズして作成したひな型のディスクイメージを取得したコンピュータ以外への配信がマイクロソフト社より認められていません。ディスクイメージを取得したコンピュータ以外への配信を行うためには、ボリュームライセンス版のメディアを使用してひな型を再作成する必要があります。以下、ディスクイメージ取得、配信までの手順および注意事項について説明します。

手順

  1. ひな型コンピュ-タのWindows RE領域とリカバリ領域を以下のいずれかの方法で削除します。
    (ご購入時状態に戻す必要がある場合は事前にリカバリディスクを作成してください。)
    1. 標準添付「ドライバーズディスク2&ユーティリティディスク」のハードディスクデータ消去ツールを用いて、HDD内部をすべてクリアします。
      (注意:ハードディスクデータの消去には時間が非常にかかります。)
    2. 市販のディスク管理ソフト(パーティション管理ソフト)で領域を削除します。
    3. Windows XPインストールメディアで領域を削除します。
  2. ボリュームライセンス版のメディアより、ひな型コンピュータにWidows Vista Businessをインストールします。
  3. 瞬快でひな型コンピュータのディスクイメージを取得し、その他コンピュータに配信します。
    (瞬快の操作手順については瞬快マニュアルをご覧ください。)

注意事項

  • Windows Vistaインストールメディアでは、Windows RE領域とリカバリ領域を削除することができません。
  • Windows RE領域を削除すると「トラブル解決ナビ」が利用できなくなります。

3.2 Windows XP正規版プレインストールモデル+WindowsXPボリュームライセンスメディアを利用する場合

Windows XP正規版プレインストールモデルでは、瞬快を利用してネットワーク経由でのひな型のディスクイメージを取得したコンピュータ以外への配信が可能です。以下、ディスクイメージの取得、配信までの手順および注意事項について説明します。

手順

  1. ひな型コンピュータのWindows RE領域とリカバリ領域を以下のいずれかの方法で削除します。(ご購入時状態に戻す必要がある場合は事前にリカバリディスクを作成してください。)
    1. 標準添付「ドライバーズディスク2&ユーティリティディスク」のハードディスクデータ消去ツールを用いて、HDD内部をすべてクリアします。(ハードディスクデータの消去には非常に時間がかかります。)
    2. 市販のディスク管理ソフト(パーティション管理ソフト)で領域を削除します。
    3. Windows XPインストールメディアで領域を削除します。
  2. ボリュームライセンス版のメディアより、ひな型コンピュータにWidows XPをインストールします。
  3. 瞬快でひな型コンピュータのディスクイメージを取得し、その他のコンピュータに配信します。
    瞬快の操作手順については瞬快マニュアルをご覧ください。

3.3 Windows XP正規版プレインストールモデルを利用する場合

Windows XP正規版プレインストールモデルでは、瞬快を利用してネットワーク経由でのひな型のディスクイメージを取得したコンピュータ以外への配信が可能です。以下、ディスクイメージ取得、配信までの手順および注意事項について説明します。

手順

  1. ひな型コンピュータのリカバリディスクを作成します。(推奨)
    作成手順は各機種の『取扱説明書』をご覧ください。なお、カスタムメイドでリカバリディスクを購入されている場合は不要です。
  2. ひな型コンピュータのリカバリ領域を削除します。
    リカバリ領域の削除手順については補足をご覧ください。
  3. 瞬快でひな型コンピュータのディスクイメージを取得し、その他のコンピュータに配信します。
    瞬快の操作手順については瞬快マニュアルをご覧ください。

注意事項

  • Windows XPプレインストールモデルの提供はマイクロソフト社のガイドラインにより、2008年6月30日工場出荷分までとなっています。
  • プレインストールされたWindows XPをご利用になる場合、Windows RE領域は削除することができません。もし削除するとWindowsが起動しなくなります。
  • Windows RE領域とリカバリ領域の存在しないひな型を作成したい場合は、ボリュームライセンス版のメディアを利用し、ひな型を再作成する必要があります。
  • 瞬快Rel.4.0e/Rel.5.0d以前の製品でバックアップ、リストアした環境ではWindowsが起動しません。最新版瞬快にバージョンアップもしくは版数アップしてください。
  • 瞬快Rel.4.0/Rel.5.0の場合、Windows RE領域は「不明な領域」として認識され、空き領域も含めた領域全体をバックアップします。そのため、ディスクイメージの取得、配信が数十秒程度余分にかかることがあります。

補足:リカバリ領域を削除する手順

リカバリ領域は以下の手順にて削除可能です。詳細につきましては各機種の「製品ガイド」を参照してください。

  1. ひな型コンピュータを起動し、「FUJITSU」ロゴの下に文字が表示されている間に、「F12」キーを押します。
  2. 「ドライバーズディスク2&ユーティリティディスク」を、CD/DVDドライブにセットします。
  3. 「下矢印」キーまたは「上矢印」キーを押して「CD/DVD」または「USB-CDROM」を選択し、「Enter」キーを押します。しばらくすると、「トラブル解決ナビ」が表示されます。
  4. 「ユーティリティ」タブの「リカバリ領域の削除」をクリックして選択します。
  5. 「実行」をクリックします。「ご使用上の注意」が表示されます。
  6. 内容を確認したら「同意する」を選択し、「次へ」をクリックします。「削除の確認」が表示されます。
  7. 「OK」をクリックします。リカバリ領域の削除が始まります。「削除の完了」が表示されるまで、しばらくお待ちください。
  8. 「削除の完了」が表示されたら、「完了」をクリックします。