システムリカバリ機能でのマルチキャスト配信が遅い。
システムリカバリ
システムリカバリ機能でサポートしているOS全て。
ネットワークプリンタやvPro機等、アイドル時にはスイッチングHUBに低速でリンクアップする機器が接続されている場合、スイッチングHUBのHOLブロッキング機能が有効になっていると、マルチキャスト配信が遅くなります。 HOLブロッキング防止機能を搭載したスイッチングHUBの場合は、これを有効にしてください。 スイッチングHUBに当該機能が無い場合は、低速リンク機器のLANケーブルを抜くなど、物理的にマルチキャスト配信対象のネットワークから低速リンク機器を除外してください。 vPro機の場合は電源を切った状態にすると10Mbpsにてリンクアップされますので、電源を入れた状態にすることでも対応可能です。
マルチキャストに対し、スイッチングHUBの性能が不足している場合、マルチキャスト配信が遅くなります。 特に安価なL2スイッチを使用すると、パケットバッファの容量が数百KByte未満と小さくマルチキャストに不向きな場合があります。 マルチキャストには少なくともMByte単位のバッファが必要となります。
配信対象クライアント数が多くなるほど遅くなる場合は、当該クライアント機種のNICに対する最適なLANドライバが割り当てられていないことが考えられます。 富士通機の場合は瞬快の版数アップ時に最適なLANドライバを同梱するようにしていますので、「システムリカバリ機能サポートクライアント一覧」にてサポート対象機種かどうかを確認の上、環境を最新化してください。 ディスクイメージ配信のサービス設定において、転送プロファイル設定を「自動制御(推奨)」もしくは「転送速度を優先」に変更することで発生することもありますので、この場合は元の「安定性を優先」に戻してください。
サーバに搭載されているNICがIntel社製のGiga対応NICであり、サーバが100MのスイッチングHUBに接続されている場合、通信速度が遅くなります。サーバは100Mのスイッチに直接接続せず、間にGigaスイッチを挟んでください。
マルチキャスト配信では異常なメンバが含まれることで速度が低下することがあります。 マルチキャスト配信時には、インストールフォルダ内の TFtp\log フォルダに ID#番号 といったフォルダが作成され、その中に 1-SvRestore.log が作成されます。 ある程度処理が進んだところでサービスをキャンセルし、1-SvRestore.log の中の [ClientResult] セクションを確認することで異常なクライアントを発見することが可能です。 [ClientResult] セクションにてResend値/Quest値の高いクライアントのIPアドレスを確認し、[ClientInformation] セクションにて当該IPのクライアント名を確認の上、ネットワークケーブル、当該PC自体、スイッチポート等に異常が無いか切り分けてください。
(更新日:2017年9月15日)