Enhanced Support Facility: HRM-S のクライアント接続の脆弱性 (2009年2月19日)


本セキュリティサイトについてのご注意

1. 脆弱性の説明

HRM-S に脆弱性があり、HRM-Sの利用権限のないネットワーク上のユーザーが、HRM-Sのハード・ソフト情報リクエストを発行する可能性があります。

富士通は、3.に示す回避方法を提供していますので、早急に適用する様にお願いします。

2. 脆弱性のもたらす脅威

本脆弱性により、HRM-Sの利用権限のないネットワーク上のユーザーが、システムのハード構成情報やインストール済ソフト情報を参照できる可能性があります。

3. 該当システム・対策情報

3-1.該当システム

PRIMEPOWER, SPARC Enterprise

3-2.該当製品・対策Patch

Enhanced Support Facility (PRIMEPOWERの場合)
製品名対象OSパッケージ名Patch ID
Enhanced Support Facility 3.0Solaris 8, 9, 10FJSVhrm914654-02
Enhanced Support Facility (SPARC Enterpriseの場合)
製品名対象OSパッケージ名Patch ID
Enhanced Support Facility 3.0Solaris 10FJSVhrmse914595-05
Enhanced Support Facility 3.0.1Solaris 10FJSVhrmse914595-05

Patchに関しては、当社サポートセンターにお問い合わせください。

参考: 該当製品の確認方法
ご利用製品のバージョンレベル確認方法は以下の通りです。

  • PRIMEPOWERの場合
    1. pkginfo -l FJSVhrm を実行します。
    2. パッケージが存在し、かつ、VERSION行が以下である場合に該当します。
    VERSION=3.0.0,REV=2006.06.1300
  • SPARC Enterpriseの場合
    1. pkginfo -l FJSVhrmse を実行します。
    2. パッケージが存在し、かつ、VERSION行が以下である場合に該当します。
    VERSION=3.1.1,REV=2006.10.3100

3-3. 回避方法

本脆弱性が修正されているパッチを適用するまでは、信頼できるネットワーク上に装置を配置してください。
信頼できるネットワークに配置できない場合には、以下の手順でHRM-Sサービスを停止してください。

  1. 以下のコマンドをルート権限で実行し、HRM-Sの現在の状態を確認します。
    「HRMは無効です。」と表示(※)されれば、2. の対処は不要です。

    # /opt/FJSVhrm/bin/setup.sh

    [表示例]
    ===== HRM設定メニュー =====
    現在状態:
    HRMは有効です。HRMは動作中です。      ← ※この表示を確認。
    SANtoolは無効です。
    1      HRMを有効にする
    2      HRMを無効にする
    3      SANtoolを有効にする
    4      SANtoolを無効にする
    5      SANtoolのIPアドレスを設定する
    6      HRMとSANtoolを起動する
    7      HRMとSANtoolを停止する
    8      タイムゾーンチェックの無効化/有効化
    9      SDBエージェント機能を設定する
    番号を選択してください [?,??,q]
  2. 「7」を選択しHRMを停止します。続けて「2」を選択し、HRMを無効にします。
    最後に、「現在状態」の表示が、「HRMは無効です。」、「SANtoolは無効です。」になっていることを確認下さい。

    [最終表示例]
    ===== HRM設定メニュー =====
    現在状態:
    HRMは無効です。            ← 無効になっていることを確認する。
    SANtoolは無効です。
    1      HRMを有効にする
    1      HRMを有効にする
    2      HRMを無効にする
    3      SANtoolを有効にする
    4      SANtoolを無効にする
    5      SANtoolのIPアドレスを設定する
    6      HRMとSANtoolを起動する
    7      HRMとSANtoolを停止する
    8      タイムゾーンチェックの無効化/有効化
    9      SDBエージェント機能を設定する
    番号を選択してください [?,??,q]

4. 改版履歴

  • 2009年2月19日 新規掲載

ページの先頭へ