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株式会社NTTドコモ様

ドコモのプライベートクラウドのバックアップ基盤を構築
バックアップデータを活用する取り組みも推進


携帯通信キャリア大手のNTT ドコモでは、 5G 時代のビジネスを加速する新たなクラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」を提供しています。 その開発にあたっては、キャリアが提供するクラウドサービスとしての価値向上のため、クラウド基盤上で稼働する大量のシステム群を効率的に、かつ短時間で、バックアップ/リストアできることが重要なポイントでした。 同社では、これを可能にするツールとして、コピーデータ統合管理ソリューション「Actifio」を採用しました。 仮想マウント方式による数分単位でのシステム復旧を実現すると同時に、運用管理業務の「ゼロタッチオペレーション」化も推進し、さらに Actifio に蓄積されたバックアップデータを活用していく考えです。

クラウドサービスの価値向上のためのバックアップ基盤を構築できた理由を、お客様はこう語ります。 「『 Actifio 』 を導入したことで、大量のサーバー群を迅速かつ効率的にバックアップ/リストアできる環境を構築できました。 バックアップ資産の積極的な利活用を検討していくという富士通の提案も大変魅力的でしたね。 今後は、社内で稼働する他のサービスのバックアップも今回の基盤に集約し、運用管理の効率化・標準化やコスト削減に役立てていきたいと考えています」

【導入事例概要】

業種 情報・通信業
対象システム クラウドサービス
製品 Actifio

【課題と効果】

課題 効果
クラウド基盤上で稼働するサーバー群を効率的にバックアップしたい 多種多様なシステム/データに対応した柔軟なバックアップ基盤を確立。
Actifioの仮想マウント機能により、RTO(目標復旧時間)も数分レベルに短縮
できるだけ手間を掛けずにオペレーションを行いたい 富士通グループのクラウドサービスで培ったノウハウを活用し、運用管理の「ゼロタッチオペレーション」化を推進
バックアップデータを他の用途へ活用したい Actifioの仮想コピーデータを用いた新たなサービスを創出することで、さらなるサービスの価値向上を図ることが可能に

導入の背景

サービス基盤の構築を機にバックアップの改善に着手

株式会社NTTドコモ
サービスデザイン部
基盤方式
担当部長
飯田 和則氏

いよいよ日本でも本格的に立ち上がりつつある5G サービス。高速・低遅延・多数同時接続などの特長を活かしたビジネスが続々と生まれようとしています。 こうした動きを強力に後押しする新しいクラウドサービスが、NTTドコモが提供する「ドコモオープンイノベーションクラウド」です。 「MEC」(Multi access Edge Computing)の特長を備えた同サービス内にクラウド設備を設置することで、低遅延と高いセキュリティを実現。 動画配信や画像認識・顔認証、遠隔操作、ゲーム、AR/VR など、高いレスポンスが要求されるソリューションに最適の環境を提供しています。 NTT ドコモではこの特長を最大限に活かし、パートナー企業との共創による新たなビジネス創出に取り組むと共に、社会課題の解決にも貢献していく考えです。 サービスデザイン部 基盤方式 担当部長 飯田 和則氏は「サービス用のシステムを構築する場合、従来はバックアップも個別に作り込んでいました。 しかし、これでは開発効率が良くない上に、運用管理も煩雑になります。 そこで、ドコモオープンイノベーションクラウド向けプライベートクラウド基盤の構築を機に、標準的なバックアップ基盤を作り上げたいと考えたのです」と振り返ります。

導入のポイント

豊富な製品ノウハウを有する富士通をパートナーに選定

株式会社NTTドコモ
サービスデザイン部
システム担当
担当課長
川﨑 聖也氏

新バックアップ基盤の導入にあたっては、できるだけ人手を介在させずにバックアップが行えること、大手通信事業者のサービスにふさわしい品質が担保できることなどがポイントとなりました。 サービスデザイン部 システム担当 担当課長 川﨑 聖也氏は「当部門も人員がそれほど多いわけではないので、人的・時間的リソースをできるだけ新しい挑戦に振り向けたい。 その一環として、サーバー構築の自動化などにも取り組んでいます。 そこで新バックアップ基盤についても、『ゼロタッチオペレーション』化を目指しました。 また、バックアップ/リストアが高速に行える製品を活用することで、ダウンタイムの極小化も図りたいと考えました」と語ります。 こうしたニーズに応えられる製品として採用されたのが、コピーデータ統合管理ソリューション「Actifio」です。

株式会社NTTドコモ
サービスデザイン部
システム担当
山際 正信氏

「Actifioは幅広いDB製品に対応していることに加え、リストアの柔軟性も非常に高い。 複数のバックアップ製品を候補に挙げて、比較・検討を行いましたが、Actifioが当社のサービスに一番マッチしていました」と語るのは、サービスデザイン部 システム担当 山際 正信氏。

株式会社NTTドコモ
サービスデザイン部
システム担当
山田 古都子氏

また同 山田古都子氏も「プライベートクラウド基盤では、仮想化基盤にVMware vSphere®を利用していますがActifioはVMware環境との親和性が高く、既存システムとも柔軟に連携できます。 この点も、大きな決め手になりましたね」と続けます。 さらに、プロジェクトのパートナーには富士通を選択。 川﨑氏はその理由を「富士通ではグループ企業が提供するクラウドサービスでもActifioを採用しており、製品に関するノウハウや知見を数多く有しています。 加えて、当社の業務についても深く理解してくれていますので、安心して任せられると考えました」と説明します。

導入のプロセス

バックアップデータをサービスの価値向上にも活用

今回の取り組みで注目されるのが、バックアップデータを価値向上のために活かそうとしている点です。 Actifioは、バックアップデータの仮想コピーを、分析や開発テストなど、様々な用途に利用する機能を備えています。 この特長を活かすことで、バックアップデータの利活用の仕組みを作ろうと考えたのです。 「富士通主催のワークショップから生まれたアイデアですが、今までコストでしかなかったバックアップを価値化するというのは非常に斬新でした。 若手技術者を中心に活発な議論が行えましたので、こうした場を用意してもらえたのは大変ありがたかった」と飯田氏は語ります。

導入の効果と将来の展望

他のシステムへも適用領域を拡大「ゼロタッチ」化の実現も視野に

Actifio Skyによる新バックアップ基盤は、2020年5月に構築を完了しました。 一般的なリストア方式で復旧する場合、500GB程度のデータを持つサーバーでは約3時間近い時間を必要としますが、Actifioの仮想マウント方式と高速フラッシュストレージの組み合わせにより、2分程度での復旧を実現できました。 川﨑氏は「ドコモオープンイノベーションクラウドでは、リアルタイム性が要求されるサービスも数多く提供されますので、2分程度での復旧が見込めるのは大きなメリット」と語ります。

また、ドコモオープンイノベーションクラウドのクラウド基盤とActifioを搭載したフラッシュストレージを疎結合に接続することで、他のシステムバックアップも可能に。 「今後、社内で稼働するシステムの集約を進めていきますが、バックアップはActifioで一元化する予定です。 Actifioは容量ライセンス方式のため、サーバー台数に比例してコストが増加する心配もありません」と飯田氏は語ります。

さらに、ドコモオープンイノベーションクラウドでの利用開始に向けても、富士通の協力の下、鋭意開発が進められており、近日中に実現の目処が立つ見込みとのこと。 「ドコモオープンイノベーションクラウド等のサービスを広く普及させていくためにも、インフラ環境をさらに進化させていきたい。 富士通の提案や支援にも大いに期待しています」と飯田氏は展望を語りました。

システム構成イメージ

  • 本事例中に記載の肩書や数値、案件名詞等は、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
  • 文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

【株式会社NTTドコモ様 会社概要】

本店所在地 東京都千代田区永田町2丁目11番1号
代表者 取締役社長 吉澤 和弘
営業開始日 1992年7月1日
資本金 9,496億円
従業員数 8,100名(2020年3月31日現在)
事業概要 携帯電話、光サービスをはじめとする通信事業に加え、スマートライフ事業を展開する。
ホームページ 株式会社NTTドコモ様 ホームページ

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