FUJITSU Software PC-X
コンセプト

主な機能

本製品は、FMV等のパソコンをLAN接続し、Solaris OS、Linuxサーバ上で動作するXウィンドウのアプリケーションをパソコン上(Microsoft Windows環境)で使用可能とするソフトウェアです。これによりサーバの設置場所にかかわらず、手元のパソコンでアプリケーションを操作することが可能です。

運用操作

  • Windowsアプリケーションとサーバ上で動作するXアプリケーションを同一画面上で同時に操作することができます。
  • PC-Xを使用することで、サーバ上で動作するXウィンドウのアプリケーションをパソコン上で表示・操作することができます。
  • インストール時の簡単な環境設定で、Xウィンドウアプリケーションを使用できます。
  • アイコン形式やメニュー形式の運用管理が使用可能です。
  • 動作環境の移出(export)/移入(import)により、短時間で複数台の環境を設定できます。

日本語入力

  • Windowsの日本語入力機能を使用してXアプリケーションに日本語入力ができます。対象となるIMEはMS-IME、ATOK、VJE-Delta、OAK等です。
  • Xウィンドウの日本語入力プロトコルであるXimp、XIM、kinput2プロトコルに対応しています。

フォント

  • SPARC Servers、SPARC Enterprise、PRIMEPOWER、GP7000Fファミリー、GP-Sファミリー、GP7000DファミリーのU90系フォント(JEF拡張漢字等)をサポートしています。
  • Xウィンドウのフォントサーバ機能によりSolaris OS、Linuxサーバ上のフォントを直接使用できます。
  • Xアプリケーションに対してWindowsのTrueTypeフォントが使用できます。

データ連携

  • WindowsとXアプリケーション間で、イメージデータや日本語文字列のカット&ペーストができます。

マウス

  • 3ボタンマウスエミュレーション機能により、2ボタンマウスでもXウィンドウアプリケーションを操作することができます。

Xサーバ

  • X Window Systemのバージョン11リリース6.3(X11R6.3)に準拠しています。

画面表示関係

  • Xサーバ画面を1つのウィンドウとし、その中にXアプリケーションを表示するシングルウィンドウモードと、Xアプリケーションを1つのウィンドウとして表示するマルチウィンドウモードをサポートしています。
  • 仮想スクリーンサイズを最大32767×32767ピクセルまで設定することができます。



シングルウィンドウモード


マルチウィンドウモード

保守機能

  • ロギング機能をサポートしています。
  • トラブル発生時、パソコンおよび接続先ホストの情報を採取する機能を提供します。

利用による効果

  • サーバ側の各種Xアプリケーションを移植することなく、Windows上で操作することができます。
  • サーバ構成において、ビットマップディスプレイを省略した構成を実現できます。
  • 監視用Xアプリケーションによる監視がパソコンで可能になります。