年々増大し続けるデータ量にどのように対応すべきか。
昨今、多くの企業が「データ量の増加への対応」を課題として挙げています。実際に、バックアップ機器を検討する際、どのような製品が適切なのか、システム管理者の中にはその選定に頭を悩ます方もいるでしょう。
また、「人為的ミスを回避したい」、「低コストでの災害対策」、「長期・大容量の保存」などに対して、必ずしもディスクだけで構成するのではなく、テープライブラリなどの異なる方式を含めて検討し構成する必要があります。
ここでは、大容量のデータを長期保存するアーカイブ用途に適したテープ装置、テープバックアップに絞った機器選定のノウハウをご紹介します。
システム管理者が、テープバックアップ機器を検討する上で、すぐに思いつくのはバックアップ量ですが、 実際にその条件だけで購入すると、「バックアップ・リストアが終わる前に業務が始まってしまう」、「バックアップするタイミングがなくて困ってしまう」など、導入後に運用上の問題が発生する可能性が出てきてしまいます。
その原因は、「運用フロー」の欠如にあります。
現在、管理者が運用する業務フローは、さまざまな条件(目的)があり、その中で適切なデータ管理やバックアップが求められています。つまり、単純に「バックアップ量」だけでなく、バックアップするタイミングや時間なども踏まえた「運用フロー」なども製品選定では必要になってくるのです。
では、具体的に機器選定を進める上で、「バックアップ量」と「運用フロー」という二つの角度を踏まえた上で 必要な条件というのはどのようなものがあるかを考えていきます。
1つは「バックアップ量」。 1つ1つの平均データ量や総数により決まるバックアップの総量など、管理者が預かるデータから検討できる事項です。
もう1つは「運用フロー」。これは、バックアップするタイミングやバックアップができる時間(期間)と、データ増加量を踏まえた運用計画など、管理者が実際に行う業務状況などから、検討できる事項となります。
この2つの条件が見えたときに、購入する上での方向性が確定するといえます。
これより、2人の例を挙げて、実際に購入するまでの流れを説明していきます。
あなたの環境に合った例を選んでみましょう。
日付:2011年8月22日