現在300の製品を販売・展開する拡販担当のAさん。
Aさんは、現在販売している全製品(300種類の)の写真素材/広告データを一元管理せよというミッションを与えられていました。
検討を進める中で、この環境を構築するにあたりAさんは、「基本はディスクをRAID構成にしておけばいいけど、もしも、ディスクが壊れたときも、とりあえず退避してあるバックアップデータから戻せるようにしておくと安心」と考え、このシステムを構築するため関係各部署からヒアリングしてバックアップ運用の検討を開始しました。
バックアップ環境を構築するためには、利用するデータ量と、管理する運用フローを整理することが重要です。そこでAさんがヒアリングや業務内容を調査したところ下記のような状況をつかむことができました。
これらの調査結果を踏まえて、実際にバックアップ環境を考えると同時に、5年後の運用状況の予測も織り込んだ構想を検討しました。
(注)容量/転送速度は非圧縮で計算しています。お客様のデータによって実際の容量は変化します。また転送速度はカタログ値を使用していますので、実際の性能は、環境(サーバ/ディスク/インターフェース性能やソフトなど)により、異なる場合があります。
検討の結果、当システムに必要な「テープライブラリ製品」の必要な要件が見えてきました。
LTO | 1時間あたりの転送量 | 6時間あたりの転送量 | |
---|---|---|---|
1ドライブの場合 | 2ドライブの場合 | ||
Ultrium3(HH) | 0.216TB | 1.296TB | 2.592TB |
Ultrium4(HH) | 0.288TB | 1.728TB | 3.456TB |
Ultrium4(FH) | 0.432TB | 2.592TB | 5.184TB |
Ultrium5(FH/HH) | 0.504TB | 3.024TB | 6.048TB |
バックアップ不可能な組み合わせ バックアップ可能な組み合わせ
(注)HH:ハーフハイトドライブ、FH:フルハイトドライブ
要件の1つめは週末のフルバックアップは、0.9TB(現在)~2.25TB(5年後)であるため、週末の6時間があれば、1ドライブあたり1.728TBのバックアップが可能な「Ultrium4 ドライブ」以上であること。
あとは、5年後の総データ量の1.68TB以上あるテープライブラリ製品であれば、Aさんの希望を満たすことが可能です。
富士通では、Aさんの要件を満たすために、ETERNUS LT20 S2 テープライブラリをおすすめします。
ETERNUS LT20 S2は、基幹IA/UNIX/PCサーバ対応19インチラック内を有効活用できる省スペースモデルで、LTO Ultrium3,4,5 テープドライブを採用しています。
Aさんの場合は、ETERNUS LT20 S2のUltrium4 フォーマットが適切です。
また、ETERNUS LT20 S2は、カートリッジテープを1Uの高さに最大12TB(8巻/Ultrium5 カートリッジテープ使用時)まで収納可能ですので、Aさんのバックアップ環境にはぴったりです。
製品名 | LTO | ドライブ数 | 最大バックアップ容量 | 6時間で可能な
最大転送量 |
要件 |
---|---|---|---|---|---|
ETERNUS LT20 S2 | Ultrium3(HH) | 1 | 3.2TB | 1.296TB | 満たさない |
Ultrium4(HH) | 1 | 6.4TB | 1.728TB | 満たす | |
Ultrium5(HH) | 12TB | 3.024TB | |||
ETERNUS LT40 S2 | Ultrium3(HH) | 1~2(注1) | 9.6TB | 1.296TB | |
Ultrium4(HH) | 19.2TB | 1.728TB | |||
Ultrium5(HH) | 36TB | 3.024TB | |||
ETERNUS LT60 S2 | Ultrium4(FH) | 1~2(注1) | 38.4TB | 2.592TB | |
Ultrium5(FH) | 72TB | 3.024TB |
(注1)Ultrium4とUltrium5のテープドライブの混在及び、異なったインターフェースのドライブ との混在はできません。
(注2)HH:ハーフハイトドライブ、FH:フルハイトドライブ
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掲載日:2011年8月22日