仮想化が進むとサーバやストレージの構成や設定は複雑化し、管理の負担が大きくなります。VSC(Virtual Storage Console)は、VMware vSphereによる仮想化環境において、ストレージの統合管理を可能にするVMware vCenter Serverプラグインです。富士通ではETERNUS NR1000F seriesで対応しています。
サーバ・ストレージ・ネットワークなど、コンピュータシステム上のリソースを効率的に活用するには仮想化が必要です。しかし、仮想化が進むにつれ、システムの構成は複雑になり、リソースの管理は煩雑化します。
こうした中、登場したのが、サーバを仮想化するにはいまやデファクトスタンダードと言えるソフトウェア VMware vSphereであり、その仮想化された環境を管理する統合管理ソフトウェア VMware vCenter Serverです。サーバ仮想化のためのVMware vSphereでも簡単なストレージ仮想化機能を備えていますが、ストレージの便利な機能を活用するにはストレージベンダーが提供する管理ソフトウェアを利用する必要があります。そのため、仮想化されたサーバの管理にはVMware vCenter Server、仮想化されたストレージの管理にはストレージ用管理ソフトウェアを使って別々に管理することになり、手間が増えます。管理者にはVMware vCenter Serverとストレージ用管理ソフトウェアの両方の知識が求められ、その負担も大きくなります。
仮想されたサーバとストレージの管理が分断される
VSC(Virtual Storage Console)は、VMware vCenter Serverのプラグインです。VMware vCenter Serverと同じサーバにインストールすることで、VMware vCenter ServerからサーバだけでなくETERNUS NR1000F seriesを統合管理できます(VMware vCenter Serverと別のサーバにインストールしても利用可能です)。
VSCをインストールすることで、ETERNUS NR1000F seriesを統合管理できる
VSCにより次の機能を利用できます。
仮想化環境でリソースを効率的に活用するには、いかに手間をかけずに管理できるかがポイントになります。
富士通は、NetApp社のOEM製品としてETERNUS NR1000F seriesを提供しています。VMware vSphereによる仮想化環境では、VSCにより同製品の統合管理が可能です。
管理者が慣れた画面でサーバと同時にストレージも管理できるソリューションとして、管理の手間とコストの削減に大きく貢献します。
掲載日:2015年9月8日
ETERNUSサイトについて | サイトのご利用方法 | 総合索引
このページを共有 |
![]() |
![]() |
![]() |