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株式会社 静岡新聞社・静岡放送 株式会社 様 導入事例
デジタル時代のメディア企業へと進化を続け地域社会の発展や幸せな暮らしに貢献
ETERNUS HXとCloud Volumes ONTAPによりDXを支えるハイブリッドクラウドを実現
静岡とともに歩む静岡新聞・静岡放送。DX推進の一環として富士通とNetAppの支援のもと、ハイブリッドクラウドを実現。オンプレミスに富士通の高信頼・高性能ストレージETERNUS HXを共有ストレージとして導入し、共通基盤上に新聞制作システム(以下、CTS)の本番系などを構築。また、同システムの検証環境をパブリッククラウド上で稼働させました。その技術としてクラウド上で稼働するストレージOS「ONTAP」をCloud Volumes ONTAP (以下、CVO) にて実現しました。共通基盤は、オンプレミスとクラウドのハイブリッド構成となっており、ETERNUS HXとCVOのシームレスな連携によりオンプレミスとクラウドにおけるストレージの一元管理、データ移行、BCP強化を実現。ハイブリッドクラウドによる次世代基盤がデジタル時代の地域メディアを支えていきます。
課題
- クラウドベンダーが提供する可用性をさらに高めたい
- ハイブリッドクラウドを安心して利用したい
- 共通基盤の利用率を高めたい
- ハウジングから、ハイブリッドクラウドに移行しDX推進を実現したい
効果
- オンプレミスにETERNUS HXを導入。ストレージOS「ONTAP」をパブリッククラウドで稼働可能とするCVOと連携することで、シームレスに適材適所でのインフラ提供が可能に
- インフラに精通している富士通SEが富士通サポート、そしてNetAppサポートへ密に連携しオンプレミスとクラウド環境でのHA構成を構築。オンプレミス側で障害が起きても、クラウド側で業務継続を実現
- 富士通とNetAppの一体となった支援に加え、ETERNUS HXとCVOに対する富士通による窓口一本化で、構築から運用まで安心して利用可能に
- 株式会社静岡新聞社
- 本社所在: 静岡市駿河区登呂3-1-1
- 設立: 1941年
- 社長: 大須賀 紳晃
- 社員数: 407人 ※2022年12月現在
- 業務内容: 新聞発行、出版、印刷
- https://shizushinsbs.co.jp/
- @S+「アットエスプラス」 https://www.at-s.com/
- 静岡放送株式会社
- 本社所在: 静岡市駿河区登呂3-1-1
- 設立: 1952年
- 社長: 大須賀 紳晃
- 社員数: 189人 ※2022年12月現在
- 業務内容: テレビ、ラジオ、データ放送
-導入の背景-
オンプレミスとクラウドの両方に共通基盤を構築
1941年に誕生し80年以上にわたり、確かな情報を届けることで地域の発展、県民の幸せに貢献してきた静岡新聞社。同社は、ラジオ、テレビを含めた静岡新聞社・静岡放送(SBS)グループ(以下、静岡新聞SBS)の中核企業です。メディアの多様化が進む中、静岡新聞SBSが運営する地域密着アプリ@S+「アットエスプラス」は、暮らしに役立つ多彩な情報を発信し好評です。グループビジョン『「やる気」を喚起して人々を動かすメディア企業』のもとデジタルを活用し新たな挑戦にも果敢に取り組んでいます。
グループビジョンの実現に欠かせないのがDXです。静岡新聞SBSは、DX推進の一環として2020年に個別システムを統合する共通基盤の実現に着手。狙いは2つあると静岡新聞社・静岡放送 システムデザイン局 インフラデータ基盤グループ 副部長 井上晃暢氏は話し、こう続けます。「静岡新聞SBSでは、新聞制作システムCTS(Computerized Typesetting System)はもとより社内VDI(仮想デスクトップ)、静岡新聞SBSの全従業員および関係者900名の業務を支えるファイルサーバなどが稼働しています。これらを共通基盤上に統合し、コスト最適化、運用の効率化を図っていくことが、1つ目の狙いです。2つ目は、オンプレミスとクラウドの両方に共通基盤を構築し、BCPとセキュリティの共通化を実現することです。機微情報を扱うならオンプレミス、拡張性・迅速性を求めるならクラウドなど、用途に応じて適材適所でインフラ環境を提供します」。ハイブリッドクラウドにおいて、オンプレミスとクラウドそれぞれの共通基盤の構築では、ストレージ選定が重要なポイントとなりました。
-導入のポイント-
オンプレミスに高信頼・高性能のETERNUS HX、クラウドにCVOを採用
共通基盤プロジェクトと並行して、富士通製CTSとして5代目となるCTSのリプレースプロジェクトが進行していました。「CTSは30年にわたり静岡新聞社の報道を支えています。従来すべてオンプレミスで稼働していました。今回、社会インフラとしての新聞社の役割を重視しCTSの本番系や災対系はオンプレミスの形で構築。利用頻度が低い検証系や今後、インターネット利用が想定されるデータバックアップの仕組みをクラウド側に構築。事業継続とコスト最適化・スピードの両方の実現を図りました」(井上氏)。
オンプレミスにおいてCTSの本番系と災対系を支えるストレージには、後継となるETERNUS HXを採用。その理由について井上氏は「これまでの実績に基づく、富士通製ストレージの高信頼性や高性能を高く評価しています。今回は、CTS以外にも様々な業務システムが利用するマルチユースに応えるストレージとしての観点も含めて採用を決めました」と話します。
静岡新聞SBSでは、共通基盤で使うクラウドストレージサービスの検証を実施。その結果は失敗に終わったと井上氏は振り返ります。「フルマネージドだったためクラウドサービスが起因するトラブルが発生した際に、障害の切り分けが上手くできず、復旧するまでに1カ月を要しました。検証は当社だけで行ったのですが、海外サポートとの言葉の壁や時差を含め国内サポートの重要性を再認識しました」。
2021年11月に、富士通とNetApp両社から、ETERNUS HXで使用しているストレージOS「ONTAP」を、パブリッククラウド上で稼働可能にするCVOを提案。「CVOはSaaSではなく、IaaSを活用しストレージソフトウェアとして展開するため、パブリッククラウドでもストレージの設定・管理が行え、障害時の切り分けや対応の迅速化が図れます。ONTAPの運用スキルをクラウドでも生かすことができる点は大きなメリットです。また、サービスレベルやコストの観点からクラウド上のシステムをオンプレミスに戻すのは安全性などリスクが大きいのですが、CVOなら安全かつ短期間での移行が可能です。さらに、これまで信頼関係を培ってきた富士通のサポートを受けられることが採用を後押ししました」。
-導入のプロセス-
富士通SEがNetAppと密に連携しハイブリッドクラウド環境でHA構成を構築
2021年10月に、NetAppの提案によりGCP(Google Cloud Platform)の無料クレジット枠を利用しCVOを検証。その結果を受けて2022年2月にGCPでCVOを展開しストレージの構築に着手しました。「目に見えない線をつなぐクラウドを含めたHA(High Availability)構成の構築では、高度な構築技術が求められました」(井上氏)。
今回、BCP(事業継続)の強化も重要なテーマでした。ETERNUS HXによるオンプレミスでの本番系と災対系の冗長構成に加え、新たにオンプレミスのデータをSnapMirrorにより15分間隔でCVO側に同期しており、万一オンプレミス側が停止した場合に約30分で復旧が可能です。また、CVOには全紙面データの内、電子化した70年分が効率的に保存されています」(井上氏)。
-導入の効果と今後の展望-
富士通による窓口一本化でハイブリッドクラウドを安心して利用
ETERNUS HXとCVOを中核とするハイブリッドクラウドの導入効果について井上氏は話します。「他社製ストレージを含む複数ストレージをETERNUS HXへ統合、データセンターの利用料や専用線の見直しなどトータルコストの削減により、オンプレミスで同様のシステムを構築した場合と同等のコストで、当社が求めるハイブリッドクラウドを実現できました。また、CVOを利用することで検証やアプリ開発は必要なときにVM(仮想マシン)を立ち上げるだけ、電気代の大幅な削減も可能です。さらに、CVOなら事業の拡大・縮小に応じてストレージ容量の最適化が図れます」
ハイブリッドクラウドを最大限に生かすためには、オンプレミスとクラウド間のデータ移行がポイントとなります。「CVOなら新規事業立ち上げ時のインフラ構築の迅速化とともに、事業撤退時にデータをETERNUS HXに戻すことも容易です。また、CVOを活用しAWS(Amazon Web Service)上のデジタルサービスで生じたデータをSnapMirrorによりETERNUS HXに同期することで、オンプレミスでタイムリーなデータ分析・活用を実現したいと考えています」(井上氏)。
運用面での効果について井上氏は、「ハイブリッドクラウドによりシステムごとに複雑化していたストレージの運用管理を一元化できました。SaaSで提供される統合管理ツール BlueXPによりオンプレミスとクラウドのデータマネジメントを一元管理できるため、CTSやVDIのストレージのリソース負荷なども一目瞭然です」と話し、こう続けます。「富士通とNetAppの一体となった支援に加え、ETERNUS HXとCVOに対する富士通による窓口一本化でハイブリッドクラウドを安心して利用できます」。
最後に、井上氏は今後の展開について「新聞広告管理システム、人事システムなどシステムの特性に応じてオンプレミスの共通基盤とCVOに統合を進めていきます。富士通には安定稼働の支援はもとより、DX推進に向けて先進的な提案を期待しています」と話しました。
静岡を愛する人たちが豊かで幸せに暮らせる社会の実現に向けて、地域メディアとして進化を続ける静岡新聞SBS。富士通はこれからも静岡新聞SBSの事業を支え、地域の発展に貢献していきます。
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本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
なお、社名敬称は省略させていただいております。
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