UltraSPARC T2 Plus/T2搭載 SPARC Enterprise 性能強化

2009年7月21日

SPECjAppServer2004® Single-nodeで世界最高性能を更新

富士通と米Sun Microsystems社(以下、米Sun社)は、性能を強化した「UltraSPARC T2 Plus」「UltraSPARC T2」搭載SPARC Enterprise™ 4モデルの販売を開始いたします。

SPARC Enterprise T5440、T5240、T5220、T5120は、プロセッサの動作周波数を1.6GHzにアップすることにより、さらなるスループットの向上を実現。最上位モデルSPARC Enterprise T5440は、アプリケーションサーバの性能指標であるSPECjAppServer2004® Single-nodeで、世界最高性能の記録を更新しました。 (注)
これまで以上に、Webフロント業務、アプリケーション業務等で実力を発揮します。

また、UltraSPARC T2 Plus/T2を搭載した SPARC Enterpriseは、メモリやディスク等の高い拡張性と、SolarisコンテナやLDoms(Logical Domains)などの先進的な仮想化機能を備えています。高スループットと優れた拡張性、先進的な仮想化機能の組み合わせによって、Webサーバやアプリケーションサーバの効率的な統合を可能にします。運用コスト等のTCO削減、省スペース・省電力化など、お客様のIT環境の投資効果の向上とグリーンITの実現に貢献いたします。

UltraSPARC T2 Plus/T2を搭載したSPARC Enterpriseの特長

高スループットと優れた拡張性

UltraSPARC T2 Plus /T2は、65nmテクノロジの採用により、1プロセッサに最大8コア を実装したマルチコアプロセッサです。最大4CPUまで搭載可能なSPARC Enterpriseは、32コア/256スレッドのマルチスレッド環境を構築でき、高スループットを実現しています。また、コンパクトな筐体でありながら、メモリ、ディスクなど他社製品を凌駕する拡張性を備えています。

他社2CPU搭載製品との比較

	SPARC Enterprise T5240	HP Integrity rx3600	IBM Power 520 Express
スペース	2U	4U	4U
メモリ	最大256GB	最大192GB	最大64GB
内蔵ディスク	最大4.8TB	最大2.4TB	最大2.7TB

先進的な仮想化機能

SPARC Enterpriseは、最先端のテクノロジーにより豊富な仮想化機能を提供しています。お客様の運用形態や業務の特性にあわせて適用していただくことにより、効果的なサーバ環境の構築が可能です。

・ソフトウェアレベルの仮想化機能「Solarisコンテナ」

OSを仮想的に分割し、スピーディーかつ柔軟なシステム構築が可能です。1つのOS上に、最大8191個の仮想OSを構築でき、システムを運用したままCPU/メモリなどのリソースを柔軟に配分できます。

・ファームウェアレベルの仮想化機能「LDoms」

ファームウェア層の仮想化により、最大で256の仮想ハードウェア環境(ドメイン)を構築可能です。ドメイン毎に独立したOSが動作し、CPU、メモリ、I/Oなどのリソース配分により、信頼性と柔軟性を兼ね備えたサーバ統合を実現できます。

・簡単マイグレーション「Solaris 8/9 Containers」

PRIMEPOWER, S seriesで稼動しているSolaris 8/9環境を、Solaris 10搭載のSPARC Enterpriseに短期間で移行するための仮想化機能です。SPARC EnterpriseのSolaris 10コンテナ(ゾーン)上で、既存のSolaris 8やSolaris 9、およびその上で動作しているお客様資産をそのまま動作させることができるため、短期間かつ低コストで最新サーバに移行することが可能です。

富士通は、SPARC EnterpriseとSolaris 10をはじめとする高いテクノロジーの提供により、お客様のIT投資を守り、ビジネスの発展を支えてまいります。

注：[SPECjAppServer2004の性能値および測定環境]

• SPARC Enterprise T5440
  測定値： 7,661.16 SPECjAppServer2004 JOPS@Standard
  アプリケーションサーバ環境：SPARC Enterprise T5440(UltraSPARC T2 Plus 1.6GHz / 4CPU(32コア))×1台
  Solaris 10、Oracle WebLogic 10.3.1
• HP rx6600
  測定値： 1,266.42 SPECjAppServer2004 JOPS@Standard
  アプリケーションサーバ環境：HP rx6600(Intel Itanium 2 1.6GHz / 4CPU(8コア))×1台
  HPUX11i、BEA WebLogic Server 9.1
• IBM System p 570
  測定値： 1,197.51 SPECjAppServer2004 JOPS@Standard
  アプリケーションサーバ環境：IBM System p 570(POWER6 4.7GHz / 2CPU(4コア) (SMT on))×1台
  IBM AIX 5L V5.3、WebSphere Application Server V6.1

[SPECjAppServer2004]
SPECjAppServer2004は、Java 2 Enterprise Edition (J2EE)ベースのアプリケーションサーバの性能を測定するベンチマーク指標です。 実際のシステムに近いクライアント/サーバ環境を構築して、Javaの性能を測定します。ベンチマークテストの詳細および最新情報は、The Standard Performance Evaluation Corporation(SPEC)をご覧ください。

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[注記事項]

• 掲載内容は発行日時点のものです。