SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。
2008年10月14日
富士通と米Sun Microsystems社(以下、米Sun社)は、高スループットプロセッサ「UltraSPARC T2 Plus」を搭載した「SPARC Enterprise T5440」の販売を開始いたします。
スループットコンピューティングの最上位モデルであるSPARC Enterprise T5440は、UltraSPARC T2 Plusを最大4CPU搭載可能です。そのため、4Uのコンパクトな筐体に、32コア/256スレッドのマルチスレッド環境を構築することができます。最大512GBメモリ、8PCIスロットをサポートしており、拡張性に優れています。
性能指標の一つであるSPECint®_rate2006では、従来製品「SPARC Enterprise T5240 」の約2倍の性能を達成。4CPUサーバで世界最高という圧倒的な性能を記録しています。また、同等性能の他社サーバと比較して、省電力や省スペースの点でも優位性を発揮します。
さらに、 SPARC Enterprise T5440は、先進的な仮想化機能であるLDoms(Logical Domains)やSolarisコンテナを標準サポートしています。圧倒的なスループットと柔軟な仮想化技術により、多くのWebサーバやアプリケーションサーバの統合を、追加コストなしに実現できます。
事業の成長や変化に伴い、サーバ台数が飛躍的に増加しています。その結果、運用管理の複雑化やIT機器の維持コスト、電力コストやスペースの問題が深刻化しています。スループットコンピューティングを極めたSPARC Enterprise T5440に、増えすぎたサーバを統合することで、これらの問題を解決します。加えて、 環境負荷低減によるCO2の排出量の削減を目指しているお客様に、最適なプラットフォームとして貢献いたします。
SPARC Enterprise T5440は、UltraSPARC T2 Plusのマルチプロセッサ対応により、最大4CPU/32コア/256スレッドのマルチスレッド環境を構築することができます。最大512GBメモリを搭載、PCI Expressを8スロット装備しており、スループットコンピューティングの最上位機として、高いスケーラビリティを提供します。
SPARC Enterprise T5440 | SPARC Enterprise T5240 | |
---|---|---|
プロセッサ数 | 最大4CPU | 2CPU |
コア数 | 最大32コア | 最大16コア |
スレッド数 | 最大256スレッド | 最大128スレッド |
メモリ(主記憶) | 最大512GB | 最大128GB |
PCIスロット | PCI Express:8スロット | PCI Express:6スロット |
SPARC Enterprise T5440は、SPECint_rate2006で、従来製品「SPARC Enterprise T5240」約2倍の性能を達成。IBM System p 550やHP Integrity rx6600を凌駕し、4CPUサーバで世界最高性能という、圧倒的なスループットを提供しています。 (注1)
SPARC Enterprise T5440は、HP Integrity rx6600と比較して、約3倍の性能を提供(SPECint_rate2006)。加えて、約1/2の消費電力、約1/5の省スペースを実現したエコロジーサーバです。
SPARC Enterprise T5440 | HP Integrity rx6600 | |
---|---|---|
同等性能での台数 (注2) | 1台 | 3台 |
最大消費電力 (W) | 2629W | 4899W (1633W x 3台) |
スペース (U) | 4U | 21U (7Ux3台) |
SPARC Enterprise T5440は、先進的な仮想化技術であるLDoms(Logical Domains)とSolarisコンテナを標準サポートしており、追加コストなしに仮想環境を構築することができます。
LDomsは、ファームウェア層における仮想化機能です。1台のプラットフォームを複数の仮想ハードウェア環境(ドメイン)に分割します。それぞれ独立してOSを実行することができるため、信頼性の高いサーバ統合が可能となります。
Solarisコンテナは、ソフトウェアパーティショニング技術によりOSを仮想的に分割します。CPUやメモリなどのハードウェアリソースを柔軟に配分することができます。
これらの仮想化技術を活用することにより、お客様の業務の特性に応じ、信頼性と柔軟性を備えたサーバの統合を実現します。
複数のサーバを一台に集約することで、運用管理の効率化やソフトウェアライセンスの費用削減などのTCO削減が可能です。さらに、電力消費やサーバスペースなど、サーバ運用コストを大幅に低減することができます。
増え続けるサーバの運用・管理の複雑化や、占有スペースの増加などによるITコストの増大。SPARC Enterprise T5440は、高いスケーラビリティ、圧倒的なスループット、先進的な仮想化技術により、これらの深刻な問題の解決をご支援します。そして、他社をリードするこれらの特長は、スループットコンピューティングの可能性をますます広げていきます。
(注1)SPECint_rate2006の比較
[SPECint_rateの性能値および測定環境]
(注2)「SPECint_rate2006(Peak) の比較」をベースに算出。性能値については(注1)を参照
[SPECint_rate2006]
SPECint_rate2006は、ハードウェア処理を総合的に評価するベンチマークテストにおいて、一定時間に処理可能な整数演 算タスク数(スループット)を示す指標です。ベンチマークテストの詳細および最新情報は、 SPEC (http://www.spec.org/)をご覧ください。
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