FUJITSU Software GSCF (MSP)

概要

GSCF(Global System Control Facility)は、メインフレームのシステム記憶(注1)と、システム記憶に複数のシステムが結合されたシステム形態を制御するプログラムです。メインフレームにおいて、OSIV/MSP SSCF V20とあわせてGSCFをインストールすることにより、システム記憶を複数のクラスタ(注2)から利用することができます。

  • 注1
    システム記憶(System Storage):主記憶装置との間で直接、高速データ転送を行うことができる外部記憶装置。
  • 注2
    クラスタ(Cluster):システム記憶とクラスタ接続装置で統合した複合システムの構成要素であり、従来のコンピュータ1台に相当する。

機能説明

高処理能力と高信頼性を兼ね備えたシステムを構築

システム記憶を複数のクラスタから共用利用することにより大量のデータを高速に処理することができます。
また、クラスタが停止したとき、他のクラスタが短時間で業務を引き継ぐこと(高速ホットスタンバイ)ができます。

  • ダウン監視機能
    各クラスタ上のGSCFは、他クラスタの動作状況を監視し、いずれかのクラスタが停止したときに他クラスタのGSCFとシステム記憶ファイルを使用しているプログラムにその旨を通知します。この通知を受けたGSCFとシステム記憶ファイルを使用している各プログラムは、停止したクラスタが保持していた各種資源の回収や実行中の処理の引き継ぎを開始します。
  • SCMP通信機能及び排他機能
    システム記憶ファイルは、各クラスタの複数のジョブから共用することができます。共用を実現するためには、各クラスタ上のGSCFやシステム記憶ファイルを使用するプログラムが相互の通信や排他制御を行う必要があります。このため、GSCFではシステム記憶が提供するクラスタ間通信機構やクラスタ間同期命令を利用して、SCMPシステム内の通信機能及び排他機能を提供します。
  • システム記憶の分割機能
    メインフレームのシステム記憶は、ハードウェアにより最大4つに分割することができ、それぞれの分割単位をSSセクションと呼びます。各SSセクションで、SCMPシステムおよびスケーラブルSCMPシステムを構築することができます。

適用例

  • システム記憶の分割によるTCOの削減
    SSセクション1、2、3で基幹系業務を運用し、SSセクション4でAVM/EX運用による開発業務を1システムで実施することでTCOを削減できます。

適用OS・ご提供時期

GS21

当製品は、GSS21sx マルチクラスタパックに含まれます。

製品名 サポート機種 サポートOS 提供時期
GSCF V20 GS21シリーズ OSIV/MSP 提供中

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