PRESS RELEASE

2018年8月23日
株式会社富士通エフサス

「IDリンク・マネージャー」を「TIME CREATOR」として
全面リニューアル”残業抑止” から “時間創出” そして“価値創出”へ

当社は、残業抑止やコミュニケーションを目的とした「FUJITSU Software IDリンク・マネージャー 長時間残業抑止」について、新たに「働き方可視化」オプションを追加し、「FUJITSU Software TIME CREATOR(以下、TIME CREATOR)」としてリニューアルし、販売を開始します。

当社では2010年より、従業員のPC利用において、定時前の残業申請や、未申請時のPCシャットダウン機能など、「残業抑止」を目的として本製品を提供してまいりました。

今般、当機能に、PCの操作ログをベースに、業務内容を見える化する「働き方可視化機能」を新たに追加しました。本機能は、利用ソフトやウィンドウタイトルなどから操作ログを収集し、資料作成やコミュニケーション、会議などカテゴリ分けし、一人ひとりの業務内容を月次や日次単位で可視化します。これにより、従業員の自発的な業務効率化や組織全体の働き方改革を支援します。

当社では、本機能の提供に先立ち、約100名による社内実践を行い、営業部門の資料作成工数削減、販売推進部門の問い合わせ品質向上の基礎データとして、幅広く活用しております。従業員一人ひとりが、本来業務や創造性の高い業務に注力する時間を確保することが、新たなビジネスの基盤づくりの鍵となります。

今後も、社内実践で得た知見を活かしてTIME CREATORの機能強化を続け、お客様の「働き方改革」「新たな価値を生み出す時間の創出」を支援してまいります。

背景

近年、国内の働き方改革は「長時間労働対策」からイノベーションの創出を目的とした「業務効率の改善」へとシフトしております。

日本は先進国の中でも労働生産性が低いとされており、労働生産性と企業の成長を両立するには、時間あたりの”働く密度”を高めることが不可欠です。働き方改革により、新たな価値創造につながる時間を創り出し、新規事業やビジネスモデルを推進することが企業の競争力の強化に繋がります。

TIME CREATORとしてのリニューアルポイント

  • 残業時間だけでなく、就業時間全体の業務内容を見える化することで、個人および組織が新たな価値を創造していくための「時間」を創出
  • テレワークや裁量労働制における「従業員の働き方が見えない」「業務の属人化」などの課題を解決
  • 「時間外のPC利用の制御」と「業務状況の可視化」を通じて、業務マネジメントを円滑にするとともに、従業員が自律的に新たな働き方を創り出す風土を醸成
業務の効率化について話し合う風土の醸成・チーム間のコミュニケーション促進

メニュー体系

従来の残業抑止機能を基本ライセンスとして、今回新たに「働き方可視化」オプションを提供します。

メニュー体系

TIME CREATORの機能

【残業抑止機能(従来機能)】

  • ①定時前のマネージャーへの残業時間/業務申請により、チームコミュニケーションとマネジメントを強化
  • ②業務時間外のPC利用抑止により、時間外労働を抑制し、ワーク・ライフ・バランスを促進

【働き方可視化機能(新機能)】

  • ①ログの収集:
    PC上で稼働するアプリケーションのプロセス名から、業務時間中の作業ログを収集します。より細かく分析を行う場合には、ウィンドウタイトルやマウス、キーボード操作まで取得も可能です。
  • ②ログの分類:
    ExcelやWordは「資料作成」、メールやメッセージシステムは「コミュニケーション」など、どのような作業に・どのぐらいの時間をかけているかグラフ表示します。分類のカテゴリは、導入時にお客様毎に任意で設定できます。
  • ③予定表との比較(2018年12月提供予定)

    操作ログだけでは見えない業務を把握するため、スケジュールソフト(Outlook)から抽出した予定のうち、会議に該当するものを判別・集計する「会議時間自動判定機能」を搭載予定です。

    ※特許出願中

働き方可視化オプション 製品画面の紹介

  1. 業務時間の可視化機能(個人・組織単位、日次・月次単位)
    • 従業員、管理職がログインすると、対象期間の作業状況が一覧で表示され、勤務状況が一目でわかります。
    • 管理職は組織全体の働き方改革に活用できます。
    業務時間の可視化機能(個人・組織単位、日次・月次単位)
  2. 業務内容・フローの可視化機能(日次・個人単位)
    • 一日の業務の流れおよび、具体的な作業件名を、タイムラインに沿って表示します。
    • 日々の作業におけるタスクの優先順位などを振り返り、効率化に活用します。
    業務内容・フローの可視化機能(日次・個人単位)
  3. 作業状況の一覧機能(日次・個人単位)
    • 操作ファイル名や打鍵数まで、詳細ログを表示します。(取得項目については導入時の設定で変更ができます。)
    • 「何の業務に」「どの程度の時間」をかけて行ったかに加えて、打鍵回数や画面の切替回数から、業務への集中度を見える化します。
    作業状況の一覧機能(日次・個人単位)

社内実践による効果(ご参考)

当社では、様々な部門から選出した社員にTIME CREATORを検証導入し、業務内容の分析により、改善・改革を進めております。現在は約100名を対象として本活動を実施しており、今後、検証対象は拡大予定です。

  • 活用例①:
    【営業部門】 提案資料の共有DB立ち上げ
    営業活動(顧客訪問・コミュニケーション)以外の作業カテゴリのうち、残業時間帯の約半分を提案資料に関するドキュメント作成、サイト検索で占めていた。
    良質な提案資料の共有を目的にDBを作成し、削減工数分をお客様訪問や提案の深掘につなげた。
    < 営業一人あたり8時間/月の工数削減が実現できれば、顧客訪問回数を月2件増やせる試算! >
  • 活用例②:
    【販売推進部門】 問い合わせ回答の効率化に向けた取り組み
    社外からの問い合わせ受付・回答において、Webフォームを設置して対応していたが、合計するとおよそ専任1名分の工数が毎日発生する一方、お客様に回答待ち時間が発生。実態を受けて、これまでのお問い合わせ内容からチャットボットでのQA窓口の立ち上げに着手中。
    < 効率化することで、即時回答を実現すると同時に、商品化業務で部員1名増と同じ成果を見込む! >
  • 活用例③:
    【業務管理部門】 日報作成の工数削減
    テレワークの実施日は、当日の作業内容と工数をマネージャーに報告していたものを、働き方可視化機能の当日分のタイムラインを確認することで代用。報告工数を削減。
    < 部員20人で週1回(テレワーク実施日)× 10分 = 1ヶ月で13時間以上の工数削減! >
  • 活用例④:
    【SE部門】 概算見積の効率化、お客様プロジェクトへの集中力アップ
    概算見積では、担当SEが決まったパターンを持って、複数案件に併用していることが多く、似たファイル名を幾度も更新していることが判明。この振り返りから、条件入力すると出力できる自動見積作成ツールを作成し、業務を商談支援部門に移管し、SE部門は本来業務であるお客様プロジェクトに集中が実現。
    < SE部門への都度依頼なく概算費用をご提示!回答スピードをアップ、SE部門の集中力アップ! >

当社の働き方改革の目指す姿

当社では、働き方改革を「TIME(働く時間の見える化)」を起点として、「STYLE(効率的な働き方)」「PLACE(快適な職場環境)」「HEALTH(健康経営)」の4分野で捉えて、各領域への支援サービスを提供しています。

TIME CREATORは従来、残業時間の管理を中心とする「TIME」のサービスに位置付けていましたが、新機能により、実際に働く内容の見える化・効率化までを提供する「STYLE」まで領域を拡大しました。

今後も更なる価値創造を目指して、TIME CREATORの機能開発を続けてまいります。

当社の働き方改革を目指す姿

売上目標

当社は働き方改革関連ビジネスで2018年度150億円、2020年度までに500億円の売り上げを目標としています。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

関連リンク

以上

本件に関するお問い合わせ

お客様お問い合わせ先


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