PRESS RELEASE
2012年6月12日
株式会社富士通エフサス
福邦銀行様がエフサスグリーンファシリティソリューションを採用
省エネ/節電対策により消費電力を約30%削減、CO2排出量を約30%削減
当社はこのほど、株式会社福邦銀行様(所在地:福井市順化、取締役頭取:東條 敬 以降、福邦銀行様)の電算機室全体の省エネ診断や環境配慮型工事を実施しました。
ファシリティ環境の省エネ/節電対策を総合的に支援する当社のサービス「エフサスグリーンファシリティソリューション」を活用することにより、電算機室を赤外線カメラで撮影・測定し、室内環境の検証を踏まえて室内の冷気の搬送を円滑にするとともに、空調機の運転効率を向上させました。
福邦銀行様は、これにより、消費電力を約30%削減するとともにCO2排出量でも約30%削減し、継続的な経費削減を行うとともに地域社会の環境負荷軽減に貢献しました。
今後は、継続的な省エネ環境を実現するため、電算機室内に異常時のアラートを発信する自動監視機器を設置することで、当社の技術者が電算機室全体の空調機やシステムを一括で運用できる体制を整備する予定です。
金融業界では、様々な銀行が共通の基幹業務を1つのシステムで共同利用することが主流となっており、自営で抱えていた大型コンピュータ、汎用機などを削減したことにより、昨今、空きスペースとなった電算機室や事務所活用の最適化、省エネ化が課題となってきました。また、今後の地震・津波を想定し、各地域の原発が停止されたことによる各企業の電力消費量・電力コストについても課題が出てまいりました。
今般、当社はこれらの状況を踏まえ、福邦銀行様の電算機室に於ける省エネ環境の実現に向けて、以下の施策を実施しました。
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省エネ診断により電算機室の課題を「見える化」
電算機室を赤外線カメラで撮影・測定し、サーバラックの発熱状況の可視化、空調機の風速測定などの環境調査を行いました。また、「空調機からの冷風」と「サーバラックからの高温排気風」など、目に見えない空気の流れを熱流体シミュレーションで再現し、室内の熱だまりを可視化しました。
結果、電算機室内の部分的な温度高低が存在することにより、通常の空調機だけでサーバに必要な冷却温度を維持するためには、室内全体を必要以上に冷却する必要があったことが結論づけられました。
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省エネ環境を見据えた改善工事を実施
熱流体シミュレーションにより、エアー搬送ファンの導入が効果的であることが判明し、同機器やインバータ空調機の最適なポジショニングの設計や改善工事を実施しました。これにより、室内の冷気の搬送を円滑にするとともに、空調機の運転効率を向上させました。
また、IT機器の部分的な熱だまりを防ぐ為に、室内のサーバラックのレイアウト、ラック内の機器の配置を見直し、最適なファシリティ環境を実現しました。
【熱流体シミュレーションによる再現(電算機室内の上部より)】
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※導入前と比較すると赤い熱だまりの部分が縮小し、室内全体が平準化された
今回の取り組みは、高品質な工事や豊富な環境コンサルティングの実績を持ち、お客様環境を熟知した技術者により実施したものです。
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