PRESS RELEASE

2011年11月21日
株式会社富士通エフサス

先進事例 2拠点プライベートクラウド化による事業継続を実現
サイト間ディザスタリカバリで、
単一データセンター以上の安全性
自社内構築・運用実績に基づき、
安心・安全・安定したお客様サービスを提供

当社は本社移転を契機として本年4月に自社内にプライベートクラウド基盤を構築しました。今般、更にセキュリティ対策や災害対策を施すことにより、ITコスト削減、ITガバナンスの強化、事業継続性向上を図れたため、当社全部門での運用を開始しました。

今後、当社はこの経験をお客様向けのクラウドサービスに適用し、安心・安全・安定したサービスの構築・運用に寄与してまいります。

【今回のクラウド化の概要】

今回のクラウド化は、全国拠点に散在していた部門サーバの中から、当社ノウハウに基づく判断基準により移行対象に仕分けした259台を、ヴイエムウェア社の「VMware vSphere」(注1)を用いて国内2拠点に設置したクラウド基盤(ブレードサーバ50台)へ統合したものであり、当社が新規に開発した「構成テンプレート」(注2)を用いて、企画・設計~構築の効率化による高品質・短期間の導入を実現しました。

また、部門毎のシステム運用管理業務を情報システム部門(以下、情シス部門)へ統合するために、新規に開発した「運用テンプレート」(注3)を用いてプロセスを標準化し、自動化ツールによる運用管理の効率化に取り組みました。これにより、全社システム資源が見えるようになり、情シス部門により全体最適化やITコスト削減を実現しました。

【今回のクラウド化の効用】

  1. ITコスト削減
    クラウド化によりTCOを約30%削減しました。その内訳は以下の通りです。
    • サーバ台数を約80%削減(259台から50台)
    • 運用管理業務の一元化により運用担当者を大幅に削減(160人から3人)
    • ITインフラの消費電力を約70%削減、設置スペースを約60%削減
  2. ITガバナンスの強化
    情シス部門主導によるシステムの無駄の排除、セキュリティ強化を実現しました。
    • リソース提供の審査により、過剰なリソース要求を排除し集約率を向上
    • 申請~審査~配備の期間を従来の1/8に削減(40営業日から最長5営業日)
    • システムの購買統制により、プロダクトやライセンスなどの重複を排除
    • 統合認証と管理者を含めた証跡管理の導入による情報漏えい対策を強化
  3. 事業継続性向上
    本社(川崎)とデータセンター(北陸)2拠点に設置したクラウド基盤の間でディザスタリカバリを実施。更に、災害対策ツールの導入により、緊急時の重要業務の移行~復旧の自動化による、迅速・確実な業務復旧を実現。

(補足)3月の計画停電時には本社の重要業務(サービス支援システム等)をデータセ ンターへ短時間に移行。少数の人員で毎日変わる計画停電スケジュールに合 せた迅速な対応を実施(停電前の通知~起動停止~復電後の再起動)

社内プライベートクラウド

【当社サービスへの展開】

当社は、本クラウド化によるシステム運用をグループ会社へ展開することを予定しており、大規模クラウド化に於ける更なるノウハウを蓄積し、当社の「プライベートクラウド安定稼働サービス」 (補足)に適用することで、お客様に安心・安全・安定したサービスを提供させて頂きます。

(補足)プライベートクラウド安定稼働サービス

社内実践導入や豊富な仮想化商談で培ったノウハウを基に、高品質なクラウド基盤を短納期で導入し、 利便性向上ならびにITコスト削減を実現します。

<ポイント>

  1. 社内実践導入で培ったノウハウを基に様々なツールを整備
    : 最適な調査・移行手順の確立など
  2. 「企画~設計・構築~運用設計~運用・保守」の一括提供
    : 標準化されたテンプレートの活用
  3. クラウドで求められる複雑な運用をリモートから代行で実施
    : ゲストOSやキャパシティの管理など

更に、全国160ヶ所のサービス拠点と5,500人のサービスアカウントエンジニアからなる強力なサポート体制をベースに、お客様データセンター環境を最適化するソリューション群「データセンターイノベーション」(注4)と、お客様のオフィス環境を最適化するソリューション群「ワークスタイルイノベーション」(注5)を、マルチベンダー製品を組み合わせたサービス体系により、お客様のニーズにきめ細かく応えてまいります。

【ヴイエムウェア社とのパートナーシップについて】

ヴイエムウェア社との強固なパートナーシップによりサービス品質を向上させるとともに、仮想化技術者認定である「VMware認定技術者資格(以下、VCP)」取得者を更に増強することで(2011年10月末現在、国内トップクラスの371名取得)、クラウド技術のさらなる習得と、効率的な自動運用を実現します。

今回のクラウド化に於いては、ヴイエムウェア社の『VMware vCenter Server』ならびに『VMware vCenter Site Recovery Manager(以下、SRM)』を中心にシステムを構築しております。VMware vCenter Serverは統合管理性に優れ、当社のクラウド化に於いて国内2拠点のクラウド基盤の一元管理や構成テンプレートを活用した迅速なリソース提供を実現します。また、災害対策ツールのSRMは今回の東日本大震災時のディザスタリカバリに於いて、当社の本社サイトの重要業務をデータセンターへ容易・迅速な自動移行を実現することに高く貢献しました。

【ヴイエムウェア株式会社コメント】

ヴイエムウェア株式会社は、株式会社富士通エフサス(以下、富士通エフサス)の社内プライベートクラウド運用開始の発表を歓迎いたします。

富士通エフサスはVCPの取得を積極的に推進されており、日本全国に多数の仮想化技術者を有しております。その活動の結果、お客様に最高水準のテクノロジーサポートを提供されたパートナーとして、本年2月に「VMware Expert Award」を獲得されています。

また、このたびの社内クラウド基盤にVMware vSphereを採用、災害対策ソリューションであるSRMと組み合わせ、運用コスト削減、事業継続性の向上に取り組まれております。自社内の導入・運用の経験とノウハウに裏付けされた高い技術力を活用し、お客様に最高の仮想化・クラウド環境を提供されることと大いに期待しております。今後も、弊社は「Your Cloud」の実現の為、富士通エフサスと仮想化・クラウドコンピューティングにおけるパートナーシップをさらに強化してまいります。

ヴイエムウェア株式会社
代表取締役社長  三木 泰雄

注釈

  • (注1)
    VMware vSphere:
    ヴイエムウェア社の仮想化プラットフォームで、設備コスト、運用コストの削減、運用に関する効率性、柔軟性、高可用性によりサービスレベルを向上させます。
  • (注2)
    構成テンプレート:
    これまでの仮想化導入経験を基に、業務の重要度に応じて設定されたサービスレベルに準拠したサーバ構成(CPU性能、メモリ容量など)を型決めしたもの。
  • (注3)
    運用テンプレート:
    これまでの運用設計導入経験やITILを基に、クラウド特有の運用プロセス(ゲストOSの追加・削除、キャパシティ管理、リソース管理)などを型決めしたもの。
  • (注4)
    データセンターイノベーション:
    サーバルーム・IDCなどのバックオフィスを対象としたサービス。
  • (注5)
    ワークスタイルイノベーション:
    フロントオフィスを対象としたサービス。

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