「故障に苦しむ関係会社に支援に行ったときにPLANTIAを使用する意義を再確認した。設備診断パトロールを実施し今後の方針を議論しようとしたが『台帳』、『周期』、『履歴』等、保全の土台となる情報が無く、議論を進められなかった。振り返ってみると我々は、PLANTIAを導入したことで意識することなく保全の土台を作り上げていた。これこそがPLANTIAを使う最大の意義だと再認識した。」
(三菱ケミカル株式会社 長浜事業所 設備技術部 電計Gr 草川勝之氏)
[ 2018年04月05日掲載 ]
2000年当時、長浜事業所では、下記のような設備保全の課題を抱えていた。
これらの課題を解決し、「保全管理/作業の情報一元化」、「業務の標準化、効率化」を実現し、生産安定化を図るために設備管理システムが必要となってきた。
同社では、システム導入にあたり、いくつもの設備管理関連のパッケージを調査し、数社を比較検討した結果、下記の理由からPLANTIAを採用した。
その後、大幅な要員削減(3分の1)に伴う故障増大という環境変化をきっかけに、「故障1/10活動」に取り組むこととなった。
※PLANTIAの導入、運用については三菱ケミカルシステム様がご担当。
「故障1/10活動」は重い保全に頓挫した反省から、リバウンドの無い「軽い保全」を目指す事とし、具体的には3つの柱で活動を開始した。
PLANTIAで保全情報を一元管理すると事業所各課の保全レベルを俯瞰できるようになった。その結果、各課ごとに最適な保全メニュー(保全方式、保全周期、予備品など)を構築、CBM主体の保全に移行することで故障1/10を達成した。活動の過程でPLANTIAを使った保全レベルのコントロールを身に着けた事も大きな成果であった。
PLANTIAに日報として履歴入力や修理案件の入力で報告資料の工数削減を実現
PLANTIAの各画面を見ながら議論することで抜けがなく効率的な議論を実現
保全監査を契機に三菱ケミカル様が取り組んでいた保全管理手法がお客様に伝わり、信頼を得たことで受注の拡大につながった。
初期流動中のトラブルも許されない現場で、PLANTIAを活用し、CBM管理を実現することで、スタート以来3年間、重故障「0」を継続中。放置すれば、ベルト切れを起こし、故障となるものを事前に発見し、対処出来た。
2017年4月1日、三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンが統合し発足。3社が培ってきた強みを融合し、ケミストリー(化学)をベースとした、広範にわたる技術基盤をもとに、社会・環境課題の解決に向けて総合的なソリューション・サービスを提供し、KAITEKIの実現に貢献している。
所在地 | 〒100-8251 東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスビル |
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設立 | 1933年8月31日 |
連結従業員数 | 40,914名(2017年3月末時点) |
URL | https://www.m-chemical.co.jp/ |
PLANTIAに蓄積された機器・保全データを活かし、他システムとのデータ連携や帳票レポートの保守開発を行っており、最近では富士通のクラウドサービス teraSpectionとPLANTIAを連携させた定期点検業務のIT化を推進しています。
また、三菱ケミカル社・三菱ケミカルシステム社・富士通エンジニアリングテクノロジーズ社の3社でタッグを組み、IoTとPLANTIAを活用した予知保全にもチャレンジしています。
今後も三菱ケミカルシステムは、三菱ケミカルホールディングスグループ各社に設備管理ソリューションとしてPLANTIAの推進展開をサポートしていきます。
化学産業とIT技術の発展と共に、その時代のITテクノロジーを活用したシステム基盤を提供、運用。500社以上、従業員約70,000人が利用する三菱ケミカルホールディングスグループのシステム基盤を支えている。
所在地 | 〒131-0045 東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリーイーストタワー |
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従業員数 | 648名(2017年4月時点) |
URL | https://www.mitsubishichem-sys.co.jp/ |
本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材時のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。