さまざまな分野でAIの適用が広がる一方で、AIが引き起こす倫理的な問題が明るみになってきています。
安心して利用できるAI、信頼されるAIを実現するために。
富士通は、人や社会に与える倫理的な影響を評価する「AI倫理影響評価」を公開しました。
AI提供前に事前に影響を把握できるようになり、信頼できるAIの設計・監査に役立てることができます。
AI倫理影響評価ツールキット
AI倫理影響評価の作業時間を短縮可能なツールキットをFujitsu Kozuchi/ Fujitsu AI倫理影響評価にて公開しました。(このページは、毎週木曜日10:00 -13:00はサイトメンテナンスのためご利用いただけません)お試しご希望の場合はお問い合わせください。
課題
政府・標準化団体によるAI倫理原則が抽象的で、現場に合ったAIサービスのチェックリスト作成が難しい
チェックリスト入力時に、案件毎に項目の解釈がブレる
ソリューション
GUIツールによって可視化されたAIサービスのステークホルダー(例:開発者、データ提供者、利用者)間の相互の関係を入力するだけで、そのAIの倫理リスクを網羅的に提示する(そのAIに応じたチェックリストを生成)
想定利用者
AIガバナンス・品質保証担当者、AIシステム企画・設計担当者
強み
AI倫理影響評価方式:欧州連合のAI倫理ガイドラインと、過去のAIサービスのインシデントレポートの解析結果を統合した「インシデント知識ベース」を構築。リスク査定に活用
GUIで情報入力するだけで、ガイドライン観点から網羅的に倫理リスクを抽出できる
AI倫理影響評価 ホワイトペーパー
AIシステムの開発者、提供者、さらにAIシステムを利用するお客様に向けた、信頼できるAIを社会に普及させるための「AI倫理影響評価」について説明したドキュメントです。AI提供前に事前に影響を把握できるようになり、信頼できるAIの設計・監査に役立てることができます。
目次(全18ページ)
- 1.イントロダクション
- AIの課題
- 信頼できるAIに向けた取組み
- 「実践」に向けた我々の取組み:AI倫理影響評価
- AI倫理影響評価で目指したいこと
- 2.AI倫理に関する動向
- AI倫理原則・AI倫理ガイドライン策定の動向
- AIに対する法規制の動向
- AI開発ガイドライン策定の動向
- AI倫理の問題に対する技術開発の動向
- 望まれる今後の動き
- 3.AI倫理影響評価
- AI倫理影響評価のアイデア
- AI倫理影響評価とは
- AI倫理影響評価の効果
- 4.結び
AI倫理 適用例
連載 : AIに関わる方は必修!AI倫理を考える
AIを活用しサービスとして提供している方から、AIに興味を持っている方、知らずにAIを使っている方、すべてのみなさんにぜひ知っておいていただきたい、「AI倫理としてどのようなことを考えていかなければならないのか」について、事例を交えながらわかりやすくお話していきます。
AI倫理影響評価適用例
AIシステムの利用で起こり得る倫理上のリスクを認識し適切に対処するために、さまざまな事例にAI倫理影響評価を適用してみました。
AIシステムの開発者、提供者、さらにAIシステムを利用するお客様にとって、倫理的な問題が起こり得ることを認識するきっかけとなるドキュメントです。
目次(全46ページ)
- 1.はじめに
- 2.利用方法
- 3.AI倫理影響評価とは
- 4.適用結果の見方と用語
- 5.適用例
- チャットボット
- 採用AI
- 再犯リスク予測
- 警察による顔認識
- ビデオ面接の採用判定AI
- ローン審査AI
- 果物等級判定
- 6.参考文献
AI倫理影響評価 実践ガイド
AI倫理影響評価を実施するための手順書とAI倫理モデルです。
使い方
- 1.対象AIのシステム図を作成
- 2.手順書に従って分析
- 3.AI倫理適用例で示しているような分析図が完成
- →AIの倫理的な影響を事前に把握
- →設計・提供・運用方針に倫理影響を反映できる
提供物
- 手順書
- AI倫理モデル
- 分析シート
- AIシステムパタンシート
- ユースケース概要シート