ここ数年、従来の機械学習技術と一線を画す「Deep Learning」が原動力となって、AIが爆発的に普及しつつあります。さらに高度化したAIを利用し、ビジネスに適用するサービスも急増しています。一方で、AIの実社会・ビジネスへの適用に向けて、性能面だけではない様々な課題も顕在化してきています。政府においても、AIの利活用に対して「AI活用の7原則」の国際ルール化が提唱されており、その中には「説明責任」や「公平性」「透明性」といった課題も含まれています。
富士通研究所では1980年代からAIの研究開発に地道に取り組んできましたが、いよいよ本格化したAI技術の研究開発を加速させるために、専門の研究開発組織として「人工知能研究所」を設置しました。ここでは30年以上にわたって積み上げてきたAIに関する知見とノウハウを応用しながら、100名以上の研究者がAIに内在する課題の解決を目指した最先端技術の研究開発に取り組んでいます。そんな人工知能研究所が今、最重要テーマとして掲げているのが「人に信頼され、社会を発展させるAI」の実現です。