Global Fujitsu Distinguished Engineer

Dr. David Snelling
メッセージ
私の専門分野はコンピューティングであり、ハードウェアがすべての基盤です。従来のコンピューティングでは精度と効率が何よりも重要ですが、先端コンピューティングの分野では他にも大切な要素があります。HPCでは、ハードウェアの動作をアプリケーション設計者が詳細に理解していることが不可欠です。デジタルアニーラや今後の量子コンピューティングでは、この傾向はさらに顕著になります。大規模なデータセンターで使われている生産技術においても、同じ傾向です。エネルギー予算を最大限に活用し温室効果の影響を最小限に抑えるには、技術をより深く理解している必要があり、それによって技術をより効果的に利用できます。富士通には、量子コンピューティング、そしてエネルギー効率に優れたMonakaプロセッサという2つの先進技術があります。これらを単に作成しパッケージ化して提供するだけであれば、不十分です。いかに効果的かつ効率的に使用するかについても、何らかの形で全世界に「提供」する必要があり、これが私たちのGlobal Distinguished Engineeringプログラムの役割です。ビジネスの要素が入りこむ場合、この課題はさらに重要になります。それぞれのお客様の課題に合わせて適切な技術を選択する必要があります。
活動実績
欧州での継続的なプログラムの一環として、先端コンピューティング(量子を含む)のサプライヤーとしての富士通の認知度を高めるために、私はtechUKと協力して、量子コンピューティングへの資金調達および先端コンピューティング戦略に関する政府提案
への対応を検討してきました。量子技術エコシステム
全体にわたる多くの企業によるこの取り組みにより、英国における量子コンピューティング向けの20億ポンドの資金調達戦略と、先端コンピューティングの包括的なレビューが実現しました。
コンピューティングは、あらゆる国の繁栄に非常に重要な役割を果たしています。世界におけるコンピューティングの影響と状況をより深く理解するために、Tony Blair Institute for Global Change(国際的に有名な慈善団体)は、世界50か国以上を対象に包括的なコンピューティング能力調査を行っています。この取り組みは、今後の世界貿易や第三世界への支援に影響を与えることでしょう。私は、運営委員会メンバーとしてこの活動に参加する機会に恵まれました。
価値創造
2023年4月、数年にわたるプロトタイプとパイロットプロジェクトを経て、富士通のデジタルアニーラをベースとした創薬プラットフォームが、優れたビジネスリーダーシップのもとにUvance Healthy Livingチームに引き継がれ、全世界でサービスを提供することになりました。すでに多くの顧客を獲得しており、さらに増える見込みです。また、Cancer Research UKとの英国チャリティパートナーシップの一環として、このプラットフォームを使用して重要ながん治療法の探求にも取り組んでいます。
2022年末、富士通は主契約者として、パートナー企業であるOxford Quantum Circuitsとともに、富士通の量子シミュレータと高性能コンピュータ、および量子デバイスをスペインのCESGAに提供しました。これは、富士通が量子を含む先端コンピューティングの信頼できるサプライヤーであることを示しています。今後は、富士通の量子デバイス、場合によっては他の各種量子コンピューティングアーキテクチャも提供する予定です。
本件に関するお問い合わせ
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