(2018年1月)
開催報告:
産業・ものづくりの分野は、加速する変化や課題に日々直面しています。サステナブル視点で理解を深め、お客様への新たな提案のきっかけづくりとなることを目的に、第一回日経業種別セミナーを開催しました。AIの可能性やICTサービスの活用の事例に触れ、次世代におけるものづくりの革新につながる機会となりました。
日経BP社からは副編集長の馬場氏、半澤氏、相馬氏によるリレー解説の形式で、SDGs、パリ協定の概略、及びサステナビリティに関する国際動向、製造業におけるAI、IoTの活用事例、製造業に迫る「水リスク」と対処、物流危機を乗り切るICTの活用に関する最先端企業の事例を数多く紹介いただきました。IoTに取り組む富士通にとって、ビジネスチャンスを生む多くのヒントを頂きました。
児玉様からは、モノづくりを取り巻く環境の変化として、作る”場所”の変化、”作り方”の変化、作る”ヒト”の変化“を挙げ、技術革新の波がこれまで出来なかったことを可能にすると指摘、オムロンが推進しているモノづくり革新コンセプト「i-Automation」について説明いただきました。「i-Automation」は、integrated(制御進化)による生産向上、intelligent(知能化)によるデータの最大活用、interactive(ヒトと機械の新たな協調)による超柔軟性の追求の3要素から成り、それぞれを具体的な現場の事例に当てはめての内容でした。人と機械の新しい協調関係を創造しようとする、オムロンの企業哲学をも感じることもできました。
日比野様からは、IoT時代の新生産マネジメントシステムの講演があり、現状の生産システムのIoT、サイバー工場はどのような技術で実現するのか、生産システム分野におけるサイバー・フィジカル・システムの最新技術、将来のあり方を明確化するCPPS (Cyber Physical Production System)の成果とともに、IoTの活用で“つながる”ことの重要性、基本構成から技術、ビジネスに活かすための本質、そこから生み出される価値についてご教授いただきました。