データセンター内にLAMP環境を構築し、既存アプリケーションの継承とシステムの運用監視強化による安定した情報サービス提供を実現。
[ 2009年9月9日掲載 ]
業種: | 情報システム関連 |
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ハードウェア: | PRIMERGY RX200、IPCOM EX2000 IN |
ソフトウェア: | Red Hat Enterprise Linux、OSS(注1)ミドルウェア(Apache, MySQL, PHP, Bind, Squid 等)
注1 OSS:オープンソースソフトウェアの略称 |
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信頼性が高く、既存のアプリケーション資産を継承できる、セキュアなプラットフォームが必要 |
PRIMERGY/Red Hat Enterprise Linux/OSSミドルウェアの組み合わせで、高信頼・セキュアなシステムに対応 |
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グループの事業継続性を確保するために、より堅牢なデータセンターへ移設したい |
富士通データセンターへのアウトソーシング移行で、ディザスタリカバリー対策を実現 |
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インターネット公開システムのため、障害発生時の停止時間を最小限にとどめたい |
富士通データセンターのワンストップサポートで、障害による停止時間を極小化 |
「キユーピー・アヲハタグループの事業継続を支えることが最大のミッション
大地震に対するリスクマネジメントとして、富士通データセンターへの移行を決定」
株式会社トウ・ソリューションズは、キユーピー・アヲハタグループ各社に対して情報サービスを提供しています。そのため、新潟県中越地震のような大災害においてもグループの事業継続を確保することが、同社の最大のミッションと認識。富士通データセンターへのアウトソーシング移行によるディザスタリカバリー(災害復旧)対策を決定しました。同時に、ハードウェアリプレース時期を迎えたインターネット公開システムを、アプリケーション資産やノウハウの継承が可能なLinux on PRIMERGY(OSS活用)プラットフォームで刷新。稼動から1年半が経過した現在も、同社のインターネット公開システムは、富士通データセンターの24時間365日の監視体制のもと、安定したサービスを提供しています。
トウ・ソリューションズは、キユーピー・アヲハタグループに対して、システムの企画から設計・開発・運用までを「一気通貫型」で提供できる組織として、キユーピー株式会社の情報企画部と、株式会社中島董商店のITセンターの統合により、2005年4月に設立。現在は、グループ外に対しても、長年にわたって培ってきた食品製造業のノウハウを活かし、生産管理を中心とした業務コンサルティングやシステム開発/運用も幅広く展開しています。
システムマネジメント部 部長 吉田一彦氏は「これまで当社のマシンセンターに多くの機器を設置していましたが、空調や電源の設備運用の負荷増大、およびグループの事業継続に対するリスクマネジメント問題を抱えていました」と打ち明けます。同社では、2006年からアウトソーシング移行計画を本格始動。アウトソーシング先を慎重に選定する一方で、ハードウェアリプレースやサーバ統合も並行で行いました。当時、同社のマシンセンターは約400台の機器(ネットワーク装置やIAサーバ等)を抱えており、アウトソーシング移行に注力するには、ハードウェアリプレースを短期間で遂行する必要がありました。
「アウトソーシング先の選定で、当社が最も重視した点は、問題が発生した際、迅速かつ的確に対応してくれる保守サービスと、当社自身も迅速に対応できる運用環境でした」と吉田氏は語ります。実際に数社のデータセンターを訪問し、比較・検討した結果、最終的に、富士通データセンターへの移行を決定。システムマネジメント部 ネットワークソリューション課の佐々木徹也氏は「ハードウェアリプレース時期が迫ったインターネット公開システムについて、富士通に相談したところ、信頼性およびセキュリティに優れたLinux on PRIMERGY提案を受けました。富士通データセンターの保守サービスとの組み合わせで、障害による停止時間の極小化が図れる点も期待できました」と総合評価であったことを説明します。
また、従来の課題についても語ります。「旧システムは、回線冗長化など、単一故障点(SPOF:Single Point of Failure)のない構成でしたが、運用監視面に課題を抱えていました。例えば、障害が発生したサーバをシステムから切り離す際、手動操作が必要となるため、早期の障害検知は当社の運用担当者に対する大きな重圧でした」(佐々木氏)。PRIMERGYの付属ツール「ServerView」と、富士通データセンターの監視サービスによる運用監視の効率化で、同社の運用担当者の負担軽減も期待された点です。
短期間のハードウェアリプレースにおいて、システム要件の重点の一つが、既存アプリケーション資産の継承です。旧システムにおいても一部でOSS(オープンソースソフトウェア)を活用し、アプリケーションはPHP言語で実装。「当社は従来からOSSミドルウェアも扱っていたため、富士通のOSS適用拡大提案に不安を感じることはありませんでした。Linuxサーバ市場でデファクトスタンダードのRed Hat Enterprise Linuxも従来から利用していましたし、何より、メインフレーム時代から長く付き合っている富士通のサポート力を信頼しているため安心」と佐々木氏は説明します。
富士通データセンター内に構築したインターネットプラットフォームは、既存の冗長構成を踏襲したうえで、Linux on PRIMERGYで刷新。OS・Webサーバ・データベース・開発言語を、それぞれLinux・Apache・MySQL・PHPとする、いわゆる「LAMP構成」を採用しました。
「普及すれば、情報は入手しやすくなりますが、ウイルス攻撃の危険性は高まる。これは、どのOSにも言えることでしょう。当社としては、ハードウェア、アプリケーションも含めて、提供サービス・IT部門としてのミッション・運用コストなどから総合的に判断しています。今回は、PRIMERGYを使ったLAMP構成が、最善であると考えました」と佐々木氏は説明します。
プラットフォームを統一化および、PRIMERGY付属ツール「ServerView」と標準監視システム「Systemwalker Centric Manager」を使用したことで、システム運用監視の強化を実現。DMZと内部ネットワークともに運用監視を一元化でき、運用担当者の負荷が軽減されました。「稼動から1年半が経過した現在もほとんど故障がなく、停止時間は以前に比べて7割程度も減少。しかも、ハードウェア故障が発生した場合、当社は富士通データセンターからの状況報告を受け、故障部品の交換を依頼するだけです。故障時のワンストップ対応というアウトソーシングならではの安心感と、Linux on PRIMERGYの安定性は、システムを運用する立場として大変満足しています」(吉田氏)。
富士通データセンターの24時間365日ノンストップの監視システムのもと、ハードウェア故障検知から部品交換をワンストップで迅速に対応できるLinux on PRIMERGYが高く評価されています。
LAMP構成による安定的なサービス提供が続いていることから、今後は、キユーピー・アヲハタグループ内のコンテンツ開発においてもオープンソースを選択肢に挙げる動きが活発になり得ます。トウ・ソリューションズは、そうしたニーズにも最大限こたえていきたい考えで、「LAMPの最新情報や、脆弱性に関する問題など、今では富士通にいろいろ相談できますから、非常に心強いです」(佐々木氏)。
また、今回のアウトソーシング移行の成功は、クラウドサービスへの期待にもつながっています。「これまではシステムごとに分かれていた情報を、共有化していくことも必要と考えています。IT部門としては、どれだけ運用コストを下げ、戦略的な投資にまわせるかを考えていかなければなりません。グループ各社、さらにはその先の消費者の皆様へ、安定的な情報サービスの提供に、何が一番いいのか。いま話題のクラウドサービスが我々の要件に合えば、積極的に採用していきます。そのためにも富士通には、クラウドサービスに関する情報を提供してもらいたい」(吉田氏)。
富士通は、アウトソーシングの延長として期待されるクラウドサービスにおいても、最新技術動向をいち早くお届けするとともに、お客様の安心・安全なシステム運用と安定的なサービス提供を支えるソリューションをご提供していきます。
本社 | 東京都渋谷区渋谷1-4-13 |
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設立 | 1919年11月 |
資本金 | 241億400万円 |
従業員 | 2,609名(2008年11月末) |
売上高 | 約4,739億円(2008年11月末) |
事業内容 |
「マヨネーズソース」その他一般ソース類および各種瓶缶詰食料品その他各種食料品などの製造販売 キユーピー株式会社様ホームページ |
本社 | 東京都新宿区西新宿7-1-12 董友ビル |
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設立 | 2005年4月 |
資本金 | 9,000万円 |
従業員 | 134名(2008年9月末) |
売上高 | 約44億円(2008年9月末) |
事業内容 |
情報システム関連 |
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