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Fujitsu

Japan

フラッシュストレージ製品活用によるシステム性能の劇的向上

SPARC Enterpriseの本体装置は販売を終了しました。
本製品の後継機種はSPARC Serversです。

データベースシステムで発生する性能ボトルネックの要因を調べると、CPUが要因であるケースは全体の1割未満であり、ディスクI/Oが要因となるケースが約半数を占めます。
多くみられるのが、システム稼働時には正常なレスポンスを得られていたにもかかわらず、データ量が見積もり以上に増えたため、パフォーマンスが徐々に劣化したというケースです。このような場合、CPU利用率は低いのに性能がでない、という現象が見られます。

I/Oを要因とする性能劣化を解決するために生まれたのが、Oracle Database 11gの機能であるDatabase Smart Flash Cacheとフラッシュストレージ製品によるソリューションです。

従来のデータベースシステムの場合、ハードディスク(HDD)上にデータを保存しておき、必要なデータをHDDから読み込むと、メインメモリ上にデータを展開します。次に同じデータを使用する際はメインメモリ上のデータを読み込みます。

参照するデータ量が増えると、メインメモリにデータを展開できなくなり、使用頻度の低いデータはメインメモリから削除されます。そのため、データ量が増えると、HDDからデータを読み込む頻度が増えるので、I/Oアクセスが増えます。そのためI/Oボトルネックが発生します。

Database Smart Flash CacheはOracle Solarisで使用可能な革新的なソリューションです。Database Smart Flash Cacheではメインメモリの拡張領域としてフラッシュストレージ製品を使用します。メインメモリからあふれてしまったデータをフラッシュストレージ製品上に移動させ、データキャッシュとして利用します。フラッシュストレージ製品はHDDよりもランダムアクセス性能が圧倒的に速いので、I/Oボトルネックを解消でき、システム全体の性能が大幅に向上します。フラッシュストレージ製品はメインメモリよりも安価なため手軽に導入できますし、データベースの再設計も不要なので簡単に設定できます。

富士通と日本オラクルの共同検証では、Database Smart Flash Cacheを使うことで、使用しない場合と比較して、最大で約2.4倍の性能向上を確認しています。データベースの性能向上の鍵はI/Oにあります。Database Smart Flash Cacheとフラッシュストレージ製品は、お客様の課題に欠かせないソリューションです。