FeRAMとは?
FeRAMの構造
FeRAMは、強誘電体薄膜(Ferroelectric film)を記憶素子に使用しています。
当社のFeRAMでは、強誘電体にPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を使用しており、その結晶構造を右図に示します。
格子の中にあるZr(ジルコニウム)またはTi(チタン)イオンは、二つの安定点を持ち、外部の電界によってその位置を変える性質(強誘電性)があります。一度どちらかの安定点に位置すると、電界を取り去っても位置が変わることがありません。つまり、分極状態が記憶されます。
強誘電体薄膜の上下に電極を設けてキャパシタを構成し、電極電圧と分極量をプロットすればヒステリシス(履歴)が得られ、「1」または「0」を記憶できることになります。
その不揮発の性質を利用したのが強誘電体メモリです。
EEPROMやフラッシュメモリは、素子内の記録領域における電荷の有無でデータを記憶しますが、FeRAMは分極の向きでデータを記憶するので、記憶方法が異なります。
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