PRESS RELEASE

2016年3月28日
さがみ農業協同組合
株式会社富士通エフサス

JAさがみ、「共創」により、各農家へのきめ細かな提案で
所得向上を目指す新システムを導入国内で初めて、JAの「取引情報」に、農家・JA職員の「現場情報」を加え、ビッグデータとしての
利活用を可能に

さがみ農業協同組合(所在地:神奈川県藤沢市、代表理事組合長:大川 良一、以下、JAさがみ)と株式会社富士通エフサス(本社:神奈川県川崎市中原区、代表取締役社長:髙萩 弘、以下、富士通エフサス)は、国内で初めて(注1)、JAの経済事業に関わる既存の「取引情報」に、新たにJA職員が個々の農家毎に把握している「現場情報」を加え、ビッグデータとしての利活用を行なうことで、各農家の状況に応じたきめ細かな提案を可能にする「営農台帳システム」を新たに構築し、このほど稼働いたしました。

これにより、JAさがみは、農家毎の土壌環境/作付け状況、市場出荷/販売状況、資材・肥料の購買状況といった情報を整理・集約するとともに統合的に分析することで、栽培ノウハウの可視化を行い、各農家に対してエビデンスベースの的確な栽培、販売、購買に関する提案が可能となります。

2013年4月より、JAさがみは、管内全ての農家の所得向上に向け、「農家のためのJA」という原点に立ち返り、地域から信頼される的確な営農、農業経営の指導を行なうべく、富士通エフサスとともに、産官学の多様な知を集約し、具体的な施策とするための「フューチャーセッション(注2)」を行い、約350におよぶ施策を導出しました。本システムは、その解決策の一つであり、株式会社富士通システムズ・イースト(以下、富士通システムズ・イースト)の「FUJITSU インテリジェントソサエティソリューション NetSeeds」をベースに、農家へのアンケートやJAさがみ職員の現場の声を踏まえ、様々な知見を集約した上で要件を整理し、ICTシステムとして具現化したものです。

JAさがみ、富士通エフサスは、今後とも、日本の食と農の未来を見据え、農業経営の高度化を推進することで、「豊かな社会」の実現を目指してまいります。

近年、わが国の農業を取り巻く環境は、海外からの輸入品の増加、就農者の高齢化や後継者不足など厳しさを増しており、中でも農家の所得向上は大きな課題となっています。JAは、的確な営農指導を行なうとともに、販売・購買機能の強化、さらには、組合員や地域住民のニーズの変化を新たなビジネスに結びつけることが求められています。

JAさがみと富士通エフサスは、このような課題に対応するため、「農家のためのJA」という原点に立ち返り、「JAグループ営農・経済改革プラン」施行前の2013年4月から約3年間にわたり、産官学の多様な知を集約し、さらにJA職員が持つ現場知識を加え、アイデアを具体的な施策とするための「フューチャーセッション」を実施してまいりました。

今般、その施策のひとつとして、JAの経済事業に関わる既存の「取引情報」に、新たにJA職員が個々の農家毎に把握している「現場情報」を加え、富士通システムズ・イーストの「NetSeeds」をベースに、ICT上に集約・可視化することで、的確な営農指導、農業経営に役立ち、農家・JA双方に好循環をもたらすシステムを構築いたしました。

JAさがみは、本システムの活用により、管内全ての農家の所得向上を目指すとともに、組合員や地域住民のニーズに応え、これまで以上に地域農業と地域社会を支える存在になることを目指します。

システムコンセプト(イメージ)

<システムコンセプト(イメージ)>

営農台帳システムについて

「営農台帳システム」とは、JAの経済事業に関わる既存システム上の「取引情報」に、JA職員が個々の農家毎に把握し、日々記録している日報などの「現場情報」を加え、統合的に分析することで、栽培ノウハウの可視化を行い、JA職員がエビデンスベースの計画的な提案が出来るようにする業務支援ツールです。JAが推進する「TAC(注3)活動」を強力にサポートするとともに、販売戦略の企画、農家起点の購買品推奨、JA職員の業務効率化などを実現します。

営農台帳システム全体概要図

<営農台帳システム全体概要図>

[活用シーン(例)]

  1. TAC活動の強化
    農家の訪問活動で得た個々のニーズを的確に把握し、情報を速やかに分析した上で、関連部署につなぐことで、次のアクションをスピーディーに起こすことが可能。
  2. 販売戦略の企画
    「有名レストランが機能性に富んだ野菜を求めている」「すぐ欲しい」「量が欲しい」といったマーケットの多様なニーズに対し、対応可能な農家を抽出することで、生産者と実需者の最適マッチングを行い、販売機会の拡大、より好条件での販売が可能。
  3. 農家起点の購買品推奨
    圃場における土壌分析結果や生育分析情報などから、適切な施肥設計プランを提案するとともに、先回りの購買提案を実現。
    また必要な資材を購入していない場合は、最適かつ十分な量の資材の購買を提案し、不要な出費を抑えることが可能。
  4. 農家へ出向く、JA体制の整備・拡充
    JA職員の日報業務の効率化、人事異動の円滑な引き継ぎを実現。また今まで数値では計れなかった農家への訪問活動の評価ができる。
データの活用方法(イメージ)

<データの活用方法(イメージ)>

フューチャーセッションについて

今回のフューチャーセッションは、2013年4月から富士通エフサス担当者のファシリテーションの下、「みなとみらい Innovation & Future Center」(横浜市西区)およびJAさがみの事務所で約3年間にわたり実施されました。

具体的には、関係省庁、大学教授、レストラン経営者、マスコミなどの多様なメンバー参加による「オープンセッション」で、「日本の食と農の未来のあるべき姿」を議論し、様々なアイデアを出しました。さらにこれらを絞り込み、施策として具体化するため、富士通エフサスの担当者が、JAさがみに1年間常駐し、組織横断的にJA職員の現場知識を集約する「クローズドセッション」を行ないました。

多様な知を集結するフューチャーセッション

<多様な知を集結するフューチャーセッション>

JAさがみ職員によるクローズドセッション

<JAさがみ職員によるクローズドセッション>

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • (注1)
    国内で初めて
    当社調べによる(本日時点)。
  • (注2)
    フューチャーセッション
    フューチャーセンターなどにおいて、企業、政府、自治体などの組織が、中長期的な課題の解決、オープンイノベーションによる創造を目指し、現場の知恵と第三者の知恵を集約し、本質的な解決策を導く手法。
  • (注3)
    TAC
    Team for Agricultural Coordination。JAが全国的に展開している組織活動またはその担当者の愛称。職員が地域農業の担い手を訪問して意見・要望などニーズを把握しこれに誠実に応えること、経営に役立つ各種情報を届けること、ニーズをJAに持ち帰りJAグループの業務改善につなげることなどを目指している。

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以上

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