PRESS RELEASE

2014年7月29日
株式会社富士通エフサス

静岡県湖西市役所のICTシステムの電力使用量、
温湿度の「見える化」を実現サーバルームの運用環境モニタリングシステムを、短期間かつ低コストで構築

背景・課題

湖西市役所では、環境問題への取り組みの一環として、日頃から節電活動に取り組み、大型プリンタは印刷時のみの電源投入、サーバ機器は夜間動作が不要な場合はスケジュール運転によるシステム停止などを実施しています。近年では、ICT機器が増える中、「現状の環境で電力は足りているのか」「どうすれば節電が可能か」「空調機の能力は適切か、過剰冷房となっていないか」といった課題を検討されていました。

このほど上記の課題を解決するため、当社によるサーバルームの温度分布調査結果を踏まえた「冷風の流れと熱だまりに関する対策」を実施するとともに、「電力使用量・温度・湿度」の可視化を行うことを決定しました。

本決定に基づき、サーバルームの電力使用量、温度、湿度を監視する専用装置ならびにサービスを導入頂いたことで、ICTシステムの安定稼働と電力消費量最適化のための総合的な常時モニタリングが可能になりました。

システム概要

今回、湖西市役所に導入頂いたシステムのイメージは、以下の通りです。

電力使用量、温度、湿度に関するセンサーを備えた専用装置「SDB」により、サーバルームの運用環境を監視し、サーバやストレージなどICTシステムの安定稼働を実現します。

期待される効果

電力・温湿度を可視化することにより、それぞれ以下の効果が期待でき、特に盛夏に向け、ICTシステムの安定稼働と電力消費量の最適化の両立が可能となります。

1. 電力の可視化

   • 空調機のこまめな制御や、未使用時のICT機器の電源切断による夏の電力不足への対応
   • スケジュール運転、物理サーバの仮想化システムへの移行計画策定の際の電力使用量算定が容易に
   • 電力量より発熱量を計算することで、空調機の最適運用、能力不足によるICT機器のトラブル防止
2. 温湿度の可視化

   • 実際の運用状況を把握することで、最適な空調機の温度設定を行うことが出来る
   • ICT機器周辺の温度を監視することで、空調機故障などによるシステムトラブルの未然防止が可能

ご参考：「SupportDesk 保守サービスプラス インフラ管理支援 稼働状況照会」について

ハードウェアの保守基本サービスにプラスした、定期的な稼働状況報告やトラブル発生時のデータ復旧支援など、サービスエンジニアの保守作業に付随したサービスです。

サーバルーム内の分電盤主幹に電力センサーを設置するとともに、サーバルーム内に温度湿度センサーを配置することにより、電力・温湿度の可視化が出来、電力不足や温度上昇による不意なシステム停止を防ぐことが可能です。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

• （注1）：
  SystemDefenderBox
  システム状態の情報を自動的に収集する富士通独自開発の稼働管理ツール

関連リンク

• 「SupportDesk 保守サービスプラス」について

以上