PRESS RELEASE
2014年3月6日
株式会社富士通エフサス
現場の情報・知識をクラウドに統合し、
新たな価値を創造する新サービスを提供第一弾は、「食・農」のサプライチェーン向けの監査支援、栽培管理支援
当社は、このほど現場の情報・知識を収集し、クラウド上に統合して新たな価値を創造する新サービス「FUJITSU Intelligent Society Solution 智のWA!(ちえのわ)」を提供開始いたします。
近年、「ビッグデータ時代」と言われるように、人がPCやスマートフォンなどに直接入力する情報はもとより、気象情報、家電や自動車の各種センサーといった「モノ」から収集される情報など、大量データの有効活用が求められています。
当社は、本サービスにより、今まで有効に活用できていなかった情報・知識を収集し、「智のWA!クラウド」(注1)に統合するとともに、様々な形で異業種連携を行うことで、新たな価値を創造し提供してまいります。
その第一弾として、「食・農」のサプライチェーンを対象とした監査支援サービス「アセスメント支援アプリ」、農業栽培工程管理支援「耕作のしおり」の2つのサービスを提供いたします。これらは、今後、富士通株式会社が提供している「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai」と連携することにより、食・農分野の課題解決にさらに貢献してまいります。
ICTは、今や「業務の効率化」のためのツールから、「より良い社会への変革」や「人々の能力向上」に貢献するものとなっています。当社は、今後、「智のWA!」を始め、従来の枠を越えた様々なコラボレーションを行い、多くの人々とともに、ICTの力を活用して様々な価値を創造し、豊かな社会の実現を目指してまいります。
今般、当社は、「智のWA!」サービスの第一弾として、「食・農」のサプライチェーンを対象とした監査支援サービス「アセスメント支援アプリ」、農業栽培工程管理支援「耕作のしおり」の2つのサービスを新たに提供いたします。あわせて提供済の「気象センシングサービス」も「智のWA!」に統合しました。
当社は、「智のWA!クラウド」をバックグラウンドに、新しい農業スタイルを見据えた3つのサービスを提供してまいります。
これらは、農業従事者の高齢化や後継者不足、生産性向上、食の安心・安全など、食・農分野の課題解決に貢献するものです。
[「智のWA!」の「食・農」関連商品、ならびに活用例]
サービスの概要について
1.アセスメント支援アプリ
農業生産現場ではGAP(注2)、加工・流通では、FCP(注3)など、農林水産省による消費者の「食」への信頼を向上させる取り組みが行われています。
こうしたアセスメントを支援するサービスの第一弾として、JGAP指導員を支援するツールをスマートデバイス用アプリとして提供します。今後、FCP、HACCP(注4)、ISO9001(注5)など、企業独自のアセスメント向けのツールとしても対応していきます。
なお、本ツールには、株式会社穂海(注6)のJGAP(注7)認証農場としての指導事例、管理事例が搭載されています。
[サービスの特長]
- 指導要領のアシストによる指導・内部監査レベルの均一化、指導シーン・監査シーンに合わせた管理点の分類による効率化が可能。
- 指導結果を「智のWA!クラウド」上に集約し、データ保全を行うとともに予め設定した範囲での共有が可能。
- 個別対応サービスとして、お客様が長年培ってきた指導ノウハウをナレッジ化し、お客様だけで利用可能。
[販売価格]
商品名 | 販売価格 |
---|---|
アセスメント支援アプリ | 44,800円から |
運用サポート | 年額34,800円から |
個別アセスメントツール | 個別見積 |
2.耕作のしおり
水稲を中心とした土地利用型農業では、集落での営農組織化や法人化による少人数での大規模営農が行われております。その際、農地の集約、大区画化、先端技術の導入に加え、生産計画、栽培計画などGAPに基づき、適正な農場運営がなされることが重要です。
株式会社穂海と富士通株式会社との共同実証実験を経て、当社が水稲農業向けの直感的で使いやすいツールとして開発したもので、JGAP認定農場の営農ノウハウを活用することができます。
[サービスの特長]
- 圃場情報や作物情報、肥料情報など、必要な情報を事前にヒアリングし、お客様ごとにツールを設定して出荷するため、お客様側で難しい設定をせずにすぐに利用可能。
- 地図上の圃場には、作物情報や肥料情報など栽培工程に必要な情報が紐付けられているため、パソコン画面上で目的の圃場地図をクリックするだけで、作付計画が完了し、様々な情報を呼び出すことも可能。また、栽培計画、作業記録も簡単な操作で完了。
- お客様の計画・実績データを「智のWA!クラウド」上に蓄積し、データのバックアップが可能。
[販売価格]
商品名 | 販売価格 | 備考 |
---|---|---|
耕作のしおり | 650,000円 | ハードウェア・ソフトウェアをまとめて提供 |
運用サービス | 年額24,000円から |
3.気象センシングサービス(既に提供済)
気象センシングデータは、環境省、気象庁、研究機関、民間気象予測会社などから幅広く公開されていますが、これらの情報は、ピンポイントで正確な情報が必要である農業では、十分に活用できていないケースがあります。
本サービスでは、圃場にセンサーを設置することで、お客様ごとの個別のセンシング情報などを収集する仕組みを提供します。
[サービスの特長]
- 導入サービスに加えて、運用サービスと保守サービスもあわせて提供することで、安心して継続利用が可能。
- 気象データ以外にも、鳥獣害対策や農業以外の分野、教育、公共、流通などでも活用可能。
[販売価格]
商品名 | 販売価格 |
---|---|
気象センシングサービス | 個別見積 |
保守サービス | 個別見積 |
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
- (注1):智のWA!クラウド
現場からさまざまな情報を収集・共有し、新たな価値に導く「智のWA!」サービス用のクラウド環境。 - (注2):GAP
農業生産工程管理(Good Agricultural Practice)。農業生産活動を行う上で必要な関係法令などの内容に則して定められる点検項目に沿って、農業生産活動の各工程の正確な実施、記録、点検および評価を行うことによる持続的な改善活動のこと。 - (注3):FCP
フードコミュニケーションプロジェクト。食品事業者、関連事業者、行政、消費者などの連携により、消費者の「食」に対する信頼の向上に取り組むプロジェクト。 - (注4):HACCP
食品の中に潜む生物的、化学的あるいは物理的危害要因を科学的に分析し、それが除去あるいは安全な範囲まで低減できる工程を常時管理し記録する方法。 - (注5):ISO9001
製品やサービスの品質保証を通じて、顧客満足向上と品質マネジメントシステムの継続的な改善を実現する国際規格。 - (注6):株式会社穂海(有限会社穂海農耕含む)
所在地:新潟県上越市
代表取締役社長:丸田洋
業務内容:水稲の栽培、米穀・青果物の集荷・販売、農場運営コンサルティング等
経営面積:45ha
ホームページ:http://www.houmi.jp/ - (注7):JGAP
農場やJAなどの生産者団体が活用する、食の安全や環境保全に関する農場・団体管理の認証制度。農林水産省が導入を推奨する農業生産工程管理手法のひとつ。
関連リンク
- 「FUJITSU Intelligent Society Solution 智のWA!」について
- 「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai」について
以上
本件に関するお問い合わせ
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総合窓口
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