PRESS RELEASE

2013年3月29日
株式会社富士通エフサス

「ネットワーク安定稼働サービス」の大幅強化について
業界初!システム全体の性能を監視し、トラブルの未然防止と効果的なIT投資を実現
ネットワーク層・アプリケーション層の両面からシステム全体を可視化

当社はこのほど、富士通研究所の最先端技術に当社運用ノウハウを実装し、特許技術を駆使したサービスツールを用いることで、業界初の手法で“システム全体”のトラフィック・レスポンス性能の「見える化」を実現しました。

これにより、お客様は日常のシステム全体の性能劣化やトラブルの予兆を事前に把握し、システムダウン未然防止と安定稼働の実現、効果的なIT投資計画の実現が可能になります。本サービスは「ネットワーク安定稼働サービス」に組み込み、大幅に強化いたします。

ビッグデータ化によるネットワーク負荷の増大、スマートフォン/デ ータセンター活用シーンの拡大、海外拠点とのコミュニケーション活性化などにより、システム全体の安定稼働に向けたネットワークの重要性が高まっています。また、単にネットワーク上のデータ伝送品質や性能を監視するだけでなく、各層でサーバ(アプリケーション)側が発信するデータも併せて監視することがシステム全体の安定稼働には不可欠となっています。

これまで、主にネットワーク環境のトラブル発生に基づく対応が中心でした。今回、新たにお客様のマルチベンダーシステムの利用形態に合わせ、ネットワーク層・アプリケーション層の両面から“システム全体”を可視化し、トラブルの未然防止と効果的なIT投資計画の実現を支援いたします。

【システム性能監視のカバー領域拡大イメージ】

システム性能監視のカバー領域拡大イメージ

本サービスの強化ポイント

1.業界初!システム全体のトラフィック・レスポンス性能の「見える化」を実現

これまで、ネットワークを管理するツールの従来型「SNMP(注1)マネージャー」を中心とした情報収集では、主にサーバやルータなどのシステム機器間におけるネットワーク層での性能情報に留まっていました。本サービスは、業界初の手法でネットワーク層・アプリケーション層の両面からシステム全体のトラフィック状況や品質の劣化状況を見える化しました。これにより、広範囲のネットワーク層の可視化と組み合わせて、アプリケーション層(Webサーバ,アプリケーションサーバ,データベースサーバ)を見える化することで、システム全体にわたるトラフィック状況やレスポンス状態および通信フローを把握することが可能になりました。

これにより、お客様はシステムのトラブルの未然防止と効果的なキャパシティプランニングが実現できるようになり、効果的なIT投資計画の実現が可能になります。

2.富士通研究所の最先端技術に当社運用ノウハウを実装し、特許技術を駆使したサービスツールを活用

本サービスでは、富士通研究所の最先端技術に当社がお客様システムを安定稼働させるために必要な性能品質情報とトラブル未然防止の運用ノウハウを加えてツール化し、特許技術を駆使した「Network Diagnostic Tool(NDT)」(注2)を活用します。NDTはネットワーク層の規格化されたヘッダー情報を解析するため、どのベンダーの機器かを問わずにデータを最大70日間保存でき、有効な分析が可能になります。さらに、アプリケーション層の性能品質情報の収集には、同じく富士通研究所の最新技術を用いた「System Diagnostic Tool(SDT)」(注3)を活用しています。

3.マルチベンダー機器の性能情報管理に特化したSNMPマネージャーを採用

ネットワーク層の性能を見える化するNDTやアプリケーション層を見える化するSDTに加え、マルチベンダーのサーバやネットワーク機器ごとの特徴を示す拡張MIB (注4)テンプレートを豊富に搭載し、性能情報管理に特化したSNMPマネージャー「System Answer」(アイビーシー社製)を採用して、サーバやネットワーク機器を詳細に管理します。これにより、お客様はマルチベンダーシステムの利用形態においてもトラブル対応のスピード解決が図れます。

本サービスの強化イメージ

本サービスの強化イメージ
  • (注1)
    SNMP:Simple Network Management Protocolの略。SNMPマネージャーはSNMPを使用して、ネットワーク機器、サーバ機器などが持つMIB(Management Information Baseの略、機器の管理詳細情報)を収集し、機器ごとの構成情報や資源情報(トラフィック、CPU使用率、メモリ使用率など)を管理する機能または装置。
  • (注2)
    Network Diagnostic Tool(NDT):エージェントレス、かつ、ベンダーに依存せずに、データパケットの処理方法が記載されているヘッダー情報部分に含まれる宛先/送信元IPアドレスやポート番号などの情報をキャプチャーし、ネットワーク品質を可視化する装置。
  • (注3)
    System Diagnostic Tool(SDT):エージェントレス、かつ、ベンダーに依存せずに、データパケットのデータ部分(ペイロード)の情報をキャプチャーし、ネットワーク層・アプリケーション層の品質を可視化する装置。
  • (注4)
    MIB:Management Information Baseの略。SNMPで管理されるネットワーク機器が状態を外部に知らせるために公開する情報。拡張MIBはベンダーなどが独自に拡張したもので、規格化されている標準MIBに対し、詳細情報を実装したMIB。

サービス体系/内容と販売価格

【ネットワーク安定稼働サービス 体系】

本サービスはネットワーク安定稼働サービスの「性能品質アセスメント」として新たに提供いたします。

ネットワーク安定稼働サービス 体系

【性能品質アセスメント サービス内容】

サービス名称/サービス内容 価格
ネットワーク可視化
ネットワーク品質情報を一定期間採取し、その情報からネットワーク品質の分析・評価レポートを提供します。
70万円~/一括
システム可視化
ネットワーク可視化の内容に加え、サーバ階層システムの品質情報を一定期間採取し、その情報からシステム品質の分析・評価レポートを提供します。
100万円~/一括
ユーザーオペレーション
ネットワーク品質状況画面をお客様にてご参照できるように提供します。
(注)別途、当社によるネットワーク品質分析支援も行います。
28万円~/月額

関連ページ

販売目標

「ネットワーク安定稼働サービス」販売目標:100億円(2015年度までの3年間)

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

本件に関するお問い合わせ

お客様お問い合わせ先


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。