茨城県信用組合様
掲載日:2015年6月5日

【課題と効果】
1 |
振り込め詐欺などの被害発生を水際で食い止める様々な対策が必要であった。 |
 |
ATM ComdisplayをATM上部に設置したことで、ATMコーナーへ入室した際や順番待ちのお客様にも、より効果的に注意喚起ができるようになった。 |
2 |
ATMの取引待ち画面などにもメッセージを表示してるが、より目立たせる必要があった。 |
 |
ATM Comdisplayに黄色をベースにした画像を次々と切り替えて表示しているため、良く目立ち、お客様も良くご覧になっている。 |
3 |
ATMのサービスを向上したい。 |
 |
FACT-V X200は処理スピードが早く、ディスプレイも明るく以前より見やすくなったため、取引件数が増加した。また、現金補充などの処理が早く、トラブルも少ない。 |
茨城県信用組合様外観
黄色をベースにしたニセ電話詐欺についての画像。次々と画像を切り替えて目立たせている。
振り込め詐欺、架空請求詐欺、還付金詐欺など、特殊詐欺の手口は年々巧妙化しており、2014年度は全国で約559億円の被害があり、過去最悪の金額でした。被害者の多くは銀行窓口やATMでお金をおろしており、金融機関では被害発生を水際で食い止めるための様々な対策をおこなっています。
茨城県信用組合様では2014年12月よりATM Comdisplayを活用したニセ電話詐欺対策の注意喚起を行っております。ATMと併せてATM Comdisplayをご利用になりたいというお客様が増えており、信用組合では初めてとなる取り組みを取材しました。茨城県信用組合 藤田克典様(執行役員 事務部 部長)、正木庸夫様(事務部 業務役)、黒沢徳行様(本店営業部 課長)に、導入の経緯やポイントなどをお聞きしました。
水戸駅北口ペデストリアンデッキでは水戸黄門さま・助さん・格さん像がお出迎え
日本三名園のひとつ水戸の偕楽園は梅が見頃
まずは“ニセ電話詐欺対策”に活用中
藤田 克典様 茨城県信用組合 執行役員 事務部 部長
「今回のComdisplayについては、いろいろなキャンペーンのお知らせにも使えそうだということで導入しましたが、まずはニセ電話詐欺対策に活用しています。実際、どれぐらいのお客様がご覧になっているかということは、なかなか数値としてお伝えできませんが、Comdisplayに表示している画像は黄色をベースにしており大変目立っております。次々画像が変わりますので“何かな?”とご覧になるお客様が多いようです。特に今はニセ電話詐欺についての画像を表示しておりますのでご覧になられているようです」
実際、本店のATMコーナーに入ると、ちょうど目線の先にComdisplayがあり、黄色の画面が次々と切り替わり、目立っていました。
「ATMの取引待ち画面などに“振り込め詐欺に注意”のメッセージを表示していますが、これに加えATM上部のディスプレイに注意喚起メッセージを表示させることにより、ATMコーナーへ入室した際や順番待ちをしているお客様にも注意を促すことができ、より効果的に注意喚起ができるようになりました」
ニセ電話詐欺防止対応訓練
正木 庸夫様 茨城県信用組合 事務部 業務役
ニセ電話詐欺の被害者の多くは金融機関の窓口やATMでお金をおろしており、金融機関での水際対策が重要であると言います。ATMコーナーや窓口での声かけのみならず、時には別室でお茶を出しながらの説得、また直接家族(息子)への電話をする事もあり、説得に成功するも、他の金融機関でお金をおろしてしまったという案件もあったと言います。
「1月22日、ニセ電話詐欺防止対応訓練を本店で行い、茨城県警水戸署員や当職員が参加しました。訓練内容は、リフォーム詐欺で定期預金300万円を窓口で解約しようとする被害者役がおり、私が応接室に案内しチェックシートをもとに説得する役どころでした。電話番号が変わったと言っていませんでしたか?息子さん(身内)に相談しましたか?といった内容の質問をしていきながら、最終的には警察官に来てもらうという訓練でした。その時、新聞社が取材に来ており、Comdisplayを見て“これは珍しい取り組みだ”ということで“詐欺への注意喚起をする文字が表示される機能を導入”という内容で新聞に掲載されました」(1月24日付朝日新聞茨城県版)
FACT-V X200へのご評価
黒沢 徳行様 茨城県信用組合 本店営業部 課長
2012年4月から稼働するFACT-V X200についてお聞きしました。
「本店のATMコーナーには2台ありますが、FACT-V X200の方を使われるお客様が多くなっております。処理スピードも早いですし、ディスプレイも明るくなりましたし、操作性についても以前よりも見やすくなったからではと思っております。実際、取引件数にも表れております。また、運用面では現金補充とか、処理が早いですし、これといったトラブルも少ないですね。Comdisplayについては金融商品のお知らせなどにも今後は活用していきたいと考えています」
茨城県警察本部で聞きました
茨城県内に於ける一連のニセ電話詐欺について茨城県警察本部 刑事部捜査第二課 警視の小島様にお話しをお聞きしました。
茨城県内の状況
茨城県内のニセ電話詐欺の被害状況
「茨城県内のニセ電話詐欺の状況は、グラフの通りです。内訳はオレオレ詐欺、架空請求詐欺が多くなっています。昨年度は発生件数が10件増え、被害金額は約1億5800万円減っています。これについて金融機関さんには小切手プランでの対応をお願いしています。小切手プランとは、ある一定の年齢で、高額引き出しの場合は小切手で払い出し、現金化する時は小切手ですので犯人にとっては手間がかかり、証拠が残るということで敬遠されます。あとは金融機関さんには、高齢者が多額の現金をおろす場合に声かけをしていただいており、最近ではATMの引き出しや振り込みの限度額が低く設定され、高額の引き出しは窓口で対応するなどの取り組みが金額にも現れてきていると思っています。このような取り組みから、昨年金融機間では129件、約4億2000万円を未然防止しています」
ATMの操作画面を熟知
「今の時期は還付金詐欺などが多く、市役所の名をかたり、ATMでの操作を指示をしてきます。銀行店舗のATMで携帯電話で通話をしながら操作をすると、行員さんに声をかけられますので、無人のATM、人の出入りが少ないスーパーのATMを指定し、携帯電話で指示しながら操作をさせます。しかしながら、コンビニや銀行店舗のATMでも騙されておりますので、犯人側も各社ATMの操作画面を熟知しております。また市民の方から怪しい電話があったとの通報がありますと、近隣に同じような電話が何件もかかっていることが多く、最寄りの金融機関に連絡し、お客様への注意喚起をしていただいています」
出来ることは何でもやる
「我々も出来ることは何でもやっています。金融機関さんと連携した水際対策活動のほか、パンフレットやチラシ、またインターネットでの広報、ツイッター活用などを行っています。今回、富士通さんが開発したComdisplayは、ニセ電話詐欺への注意喚起効果に期待しているところです」
騙された高齢者も自分の息子、孫の一大事ということでお金を渡しており、心配をする親心につけこんだ卑劣な犯罪です。家族の大事な財産を守るためにも家族一丸で取り組みましょう。
続々と新しい手口が登場、お客様の大切な老後資金や財産を守るため、出来ることは何でも行うと言います。富士通グループは今後も茨城県信用組合様をサポートして参ります。
(注)本取材は、富士通株式会社、株式会社富士通エフサス、富士通フロンテック株式会社で対応した商談です。
【概要】(2015年3月末現在)
茨城県信用組合様 |
本店 |
〒310-8622 茨城県水戸市大町2丁目3番12号 |
設立 |
昭和25年11月25日 |
店舗数 |
84店舗 |
常勤役職員数 |
1,393人(臨時の雇用者を除いた人数です) |
ホームページ |
http://www.kenshinbank.co.jp/ |
茨城県信用組合様が選んだのは、富士通のFACT-V X200です。
従来のFACT-V(ファクトブイ)シリーズに込められたユニバーサルデザインへの想いを受け継ぎ、ATMを利用される方への「心地よさ」を徹底的に追求した製品です。お客様が近づけば、息吹を感じるイルミネーションでお出迎え。心を落ち着かせるブルーの光とやさしい音で、親切ていねいに、スムーズな操作をお手伝いします。
ATM Comdisplay(コムディスプレイ)は、ATM上部に設置可能な19.2型横長液晶ディスプレイです。ATMを操作するお客様に向けてタイムリーにさまざまな情報をお知らせができます。さらに、お客様のカード情報をキーに、金融機関の顧客情報管理システムと連携することで、より適切なメッセージを表示することもできます。
お問い合わせ
電話でのお問い合わせ
富士通コンタクトライン(総合窓口)

受付時間:平日9時~17時30分
(土曜、日曜、祝日、年末年始、当社指定休日は除く)
Webからのお問い合わせ
本製品の販売は富士通株式会社です。富士通株式会社までお問い合わせください。
