株式会社ふくおかフィナンシャルグループ様

掲載日:2014年11月10日

手のひら静脈認証内蔵タブレット導入事例。渉外活動用端末を活用し、営業スタイルの変革を実現。

オリジナルのカバーを作成し、背面でしっかりとホールド。タブレットを持ちながらの認証も問題はない。 オリジナルのカバーを作成し、背面でしっかりとホールド。
タブレットを持ちながらの認証も問題はない。
【導入事例概要】
業種 金融
製品 手のひら静脈認証
【課題と効果】
1 お客様情報を印刷した書類を上司に提示し、持ち出しの承認を得ていた。 矢印 お客様情報を印刷して上司の承認を得るプロセスがなくなり、時間を有効利用できるようになった。
2 必要以上の情報は持ち出さないため、お客様先で他の情報が必要になった場合は帰行する必要があった。 矢印 何かあっても帰行する必要がなく、お客様先と営業店を行き来する時間を大幅に削減できるようになった。
3 外出先でも安心して行内システムにアクセスできるセキュリティ対策の強化が必要であった。 矢印 手のひらをかざすだけのワンタッチで、外出先でも安全に行内システムにアクセスできるようになった。

ふくおかフィナンシャルグループ様は〝お客さま起点〟での構造改革を進めており、中でも営業事務プロセス改善による、お客さま応対時間の拡大・サービス提供力の強化を目的として、渉外活動用端末・手のひら静脈認証内蔵タブレット導入をされました。その背景や効果など、本プロジェクトに関わられたご担当者様にお伺いしました。

本社外観

営業プロセスの見直し

佐々木 真様(ふくおかフィナンシャルグループ 営業企画部 部長代理)に、狙いをお伺いしました。
狙いは営業の生産性向上と事務改革でした。お客様先へ出かける前の情報収集や契約内容の確認など営業活動そのものの時間ではなく、それに付随する事務処理にかかる時間の短縮を行い、お客様への営業時間を少しでも多くしたいという思いがありました。
お客様訪問時はそれなりのプロセスと時間がかかっていたと廣瀬 剛様(ふくおかフィナンシャルグループ 営業企画部 調査役)は言います。
訪問当日、お客様に関する情報を社内システムから印刷をします。印刷した書類を上司に提示し、持ち出しの承認を得ていたというのがこれまでの一連の流れです。必要以上の情報は持ち出さないので、お客様先で他の情報が必要となった場合は、一度帰行する必要がありました。また後日改めてお伺いするようなこともありました。

佐々木 真様 ふくおかフィナンシャルグループ 営業企画部 部長代理
佐々木 真様 ふくおかフィナンシャルグループ 営業企画部 部長代理
廣瀬 剛様 ふくおかフィナンシャルグループ 営業企画部 調査役
廣瀬 剛様 ふくおかフィナンシャルグループ 営業企画部 調査役

機種選定とセキュリティ

機種選定にあたってはiPad やAndroid など複数の端末を営業店で試行したと佐々木様は言います。
やはりご覧頂くお客様はご高齢の方が多く〝画面が小さい〟という声が営業店の担当からから上がりました。画面が大きく、可搬性の良いものと選んでいくと必然的にWindows タブレットになりました。各社から情報を入手し、検討した結果、富士通の大画面12.5型のタブレットに決定しました。
お客様情報を、外出先でも安心して参照出来るようセキュリティ対策の強化を行ったと美濃部 勝様(ふくおかフィナンシャルグループ IT統括部主任調査役)は言います。
既に当行の営業店端末に富士通の手のひら静脈認証マウスが導入されており、ユーザ認証部分の方式に関しては統一したいと考えておりました。またタブレットを持ち出すということは、行外からシステムにアクセス可能にもなり、セキュリティ対策の強化は必須であると考えていたところ、今回新たに開発された手のひら静脈認証を内蔵したタブレットをご提案頂きました。

美濃部 勝様 ふくおかフィナンシャルグループ IT 統括部 主任調査役 美濃部 勝様 ふくおかフィナンシャルグループ IT 統括部 主任調査役

ワンタッチでシングルサインオン

運用検討にあたって使いやすさに配慮したと石川 敬一朗様(ふくおかフィナンシャルグループ IT統括部 副調査役)は言います。
苦労した点は、行員に違和感なく簡単に使ってもらえることでした。今回OSはWindows 8.1 を採用、いかにシンクライアント基盤にスムーズにアクセス出来るか、シングルサインオンの部分では、富士通に協力してもらいながら検討していきました。大きな画面ということでWindows タブレットを選んだわけですが、結果的に銀行側のActiveDirectory との連携もスムーズに繋がり、手のひらをかざすだけでワンタッチで仮想デスクトップにアクセス出来るようになりました。

石川 敬一朗様 ふくおかフィナンシャルグループ IT 統括部 副調査役 石川 敬一朗様 ふくおかフィナンシャルグループ IT 統括部 副調査役

現場の声

今回タブレットの導入と合わせてCRM も新しくなり集合研修を行いました。手のひら静脈の登録は、その研修の場で行いましたので、特に大きな負担はありませんでした。(廣瀬様)
まずは4月、福岡銀行から1100台でスタート、外出先から業務システムにアクセス出来ると好評です。何かあっても帰行する必要がなく、お客様先と営業店を行き来する時間を大幅に削減でき、営業のチャンスを逃さないのではと思います。また以前のように、外出前にお客様の情報を印刷し、上司への承認をもらうプロセスが一切なくなりました。直接お客様先へ訪問出来るようになり時間を有効に使うことが出来るようになったと聞いています。(廣瀬様)

自席では専用クレードルにタブレットを接続、キーボードとマウスを利用しパソコンとして利用中。もちろんアクセス時は手のひらをかざし認証。 自席では専用クレードルにタブレットを接続、キーボードとマウスを利用しパソコンとして利用中。もちろんアクセス時は手のひらをかざし認証。

さらなるワークスタイルの変革へ

福岡銀行、熊本銀行と展開済みですが、今後は親和銀行と広げていきます。現在は情報の照会が中心ですが、今後は契約業務などへタブレットの利用シーンを増やし、より有効なツールとして使い方を広げていきたいと思っています。またワークスタイルの変革として、場所を選ばずにどこでも仕事が出来るような環境を実現していきたいと思っています。(石川様)

システム構成図
【概要】(2014年4月現在)
株式会社ふくおかフィナンシャルグループ様
本社所在地 福岡県福岡市中央区大手門一丁目8番3号
資本金 1,247億円
設立日 平成19年4月2日(月)
概要 『福岡銀行』と『熊本ファミリー銀行(平成25年4月1日「熊本銀行」に行名変更)』の2行でスタート、平成19年10月1日から『親和銀行』が傘下に入り、福岡県、熊本県及び長崎県を核に九州を営業基盤とする地域金融グループ様です。
ホームページ http://www.fukuoka-fg.com

世界初の手のひら静脈認証センサー内蔵のタブレットを活用し、外出先でも安全に行内システムにアクセス、お客様をお待たせすることなく最適な提案が可能になりました。富士通グループは今後も先進技術と総合力でご支援してまいります。取材ご対応ありがとうございました。

ふくおかフィナンシャルグループ様が選んだのは、富士通のPalmSecureです。

富士通が開発した世界初の「非接触型の静脈認証」は、手のひらから静脈パターンを読み取ることで、個人認証を可能にした世界初の「手のひら静脈認証」方式です。安心・安全の生体認証(バイオメトリクス)技術で、お客様の大切な情報を守ります。
通帳・キャッシュカードレスで現金引き出しなどが可能なATMといったハイセキュリティ用途はもちろん、世界最薄の小型センサーはノートパソコン、ウルトラブック、タブレット、キーボードなどに搭載し、お客様の利用シーンにあわせた幅広い製品をご用意しております。

世界最薄の 小型センサー

本事例に関するお問い合わせ

電話でのお問い合わせ
Webでのお問い合わせ
ページの先頭へ